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札幌に取り残されたもの [移住生活のはじまり]

7/10、今日もダーリンは休み。
厚田からの札幌通いは負担が多いので、週休2日にしてもらう条件で勤務を延ばしたのだ。
飲食店勤務のダーリンは、コロナ自粛の時以外は週休2日の経験はない。
本当はゆっくり体を休めてほしいが、休日も引越作業で大車輪の働きだ。
いつもひとりで居る私は、単純に、素直に、ダーリンが居てくれて嬉しい。


厚田に来てからというもの、ゴミを出す機会がなかった。
買物と言えば札幌のホームセンターに行き、
札幌では石狩市の有料ゴミ袋が売っていないので、収集に出せないのだ。

市の資料を見ると、ふつうのゴミ袋でも処理場に直接持ち込むならOKらしい。
ペットボトルなどの資源ごみはリサイクルプラザで引き取ってくれる。
おお、リサイクルプラザって、刈払機講習でお世話になった、
シルバー人材センターの隣りじゃないっスか。
まだ石狩市の土地勘がないので、わかる場所で助かるなぁ。

父が施設に入ることになった2022年3月から、3か月ほどかけて
実家を片づけながら札幌市のゴミ処理場に何回か持ち込んだっけ。
今日はガスコンロの調達も兼ねて、父にも会いに行こう。


石狩浜にあるゴミ処理場は、混雑していなくてスムーズだった。
申込用紙を書くのがちょっと面倒だったが、用紙を持ち帰ることができるので、
今後はあらかじめ書いて来ればサクッと終わりそう。
札幌市は確か200円/10kgだったと思うが、
石狩市は80円/10kgなので割安で助かるなぁ。
リサイクルプラザは月曜は休みだった。ペットボトルは持ち帰りかぁ。
調べたつもりが、読み飛ばしがあって迂闊である。

父の施設の行く道すがら、リサイクルショップに寄る。
ホーロー流し台に似た色のガスレンジが予算内で調達できて満足、満足。

引越のゴタゴタが始まってからは訪ねる頻度が減って、2か月位会っていなかった。
父は相変わらず、元気にわがまま気ままに暮らしていたが、
また少し痩せたようだ。
施設の食事が気に入らなくて、小食になることが多いようだが、
自室で好きに作っているのでそこそこ食べてはいるみたいだ。
根っから自由にしてないと気が済まない人だから、
自分が満足する方法で好きにやってくれるのが一番だ。
「何故厚田に行く必要があったんだ」と不満気だ。
「住んでる傍で家庭菜園がしたい。山菜やきのこも気軽に採りに行きたい。
私だってもういつ死ぬかわからない年齢だもの、したいことをするのさ」
と返した。
「遠くはなったけど、札幌に居る時と会う頻度は変わらないよ、安心して」
と言い残して帰った。
自分の時はどうだったんだよ、と爺さんっ子だった私は少しモヤモヤしたものが渦巻く。
それでも父は「取り残された」と思っているだろうか。


最後は、札幌のおうちだったビルに取り残されていた、プランターを引き取りに行く。
管理人さんを訪ねたが、もうひとつの管理ビルに行っているのか、不在だった。
一週間、水もやらずにカピカピに萎れた植物たち。
ごめんねー、ごめんねー。
厚田のおうちでいい場所を見繕って、野に放ってあげるから、
きっときっと復活しておくれよ。
今季は家庭菜園には手が回らなさそうだから、君たちプランター組が頼りなんだ。


用事を済ませて札幌をあとにする頃には、夕焼けの気配。
発足は西に山を背負っているから、もう薄暗くなっているかなぁ、と
おうちに想いを馳せながら、帰路につく。
引越にかまけて放置していたのは、父もプタンターも同じかもしれない。
なのに、この感情の違いはなんなのだろう。
札幌に「取り残されたもの」は私の心を映しているのだろうか・・・。

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