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姉の退院

気持ちの整理がつかず2日間は姉に連絡しなかったが、
3日目、札幌に所用があり、ダーリンも一緒に行けるので車で札幌に向かう。
月をまたいで入院すると、翌月分の医療費もかかるため、
なんとか1月中に退院したい、と姉は言っていた。
支払額がわかる「入院案内」書面を私が持ち帰ってしまったため、
手持ちの金額で支払えるか不安がっていた。
書面と、追加の消耗品を持って病院に行くが、リハビリ中で会えなかった。
姉に会えると思っていたのに看護師さんが現れて、
想定外で慌ててしまい、肝心の書面を渡し忘れたことは厚田に戻ってから気付く。
帰り道、携帯キャリアのショップがあったので、
事情を話し、入院している本人の代わりに契約ができるか聞いてみたが、
本人でないと契約できないそうだ。
しかも、おうちWi-Fiのルーターがあっても、キャンペーン適用外で月額料金が高そうだ。
そういえば、父の時は私名義で契約したから私が動いても済んだんだった。
郵便局にも転送届を貰いに行ったが、同居していないと家族でも委任状が必要とか。
あ~、面倒くさい。
本人が動けないから家族が手続きしようっていうのに、何かと面倒な世の中だ。

なんとか1月末日付で退院できることになったとメールが来る。
当日迎えに行って、姉の体調が大丈夫そうなら、
キャリアのショップや郵便局をまわってあげたいし、
できれば車がある時に救急病院で借りた松葉杖も返しに行きたい。
この雪道では簡単に外出もできないので、当面の買物もさせてあげたい。
姉は「長い時間車に乗って足を下げていると痛いので、買物以外は後日でいい」、
「大きなショッピングセンターを歩くのは自信がない」と言う。
骨折経験者として、小さな店を松葉杖で移動するより、
車イスを借りられる大型ショッピングセンターの方が絶対楽だから!と説得。


さて、当日。
札幌の朝は、道路事情もあいまって、渋滞していた。
病院の駐車場も満車だった。
退院前の診断もあるらしく、何時にすべての手続きが終わって出てくるか未定のため、
先に姉の家のゴミ出しをし、病院隣接店舗の駐車場にいったん入って、
「病院の駐車場は満車で入れないので近くの店の駐車場に居る」とメールする。
「何時になるかわからないから私の家で待機していて」と返事が来るが、
駐車できないので病院の近くで待機すべく、
駐車場のあるファストフード店で待つことにした。
席に着く前に、「どこにいるの? 今会計しているからすぐ来て」。
この雪道で駐車場探しながらそんなに簡単にワープできんよ、焦るな、と返信する。
とるものもとりあえず、すぐ店を出て病院の入口でダーリンに車をつけてもらって
院内に迎えに行く。まだ会計待ちをしていた。せっかちだなぁ。

とりあえず、会計も無事に済み、晴れて姉は退院となった。
大型スーパーで車いすを借りて、あれやこれやと買い物をする。
ダーリンに車いすを押して貰いながらワイワイ買い出しをするのは楽しい。
これでやっと姉の札幌生活が始まるのだ。
骨折というアクシデントはあったものの、
逆に考えれば何かとアクティブに動き回る姉が、苦手な雪道を動き回らないような
行動抑止になっていると思えば、無理をしないでくれて良かったのかもしれない。
なんやかんや名古屋と札幌を往復して、気苦労してきた数か月なのだ。
カラダ自身が、「ちょっとスピードダウンしてよ」と訴えているような気がした。
快気祝に都心部でご飯が食べたい、と姉が希望したが、
道路状況や渋滞を考えると・・・申し訳ないが、近隣で昼食にしてもらう。
「何度も来てもらってありがとう」と昼食代や交通費をゴチになる。
出費が多い所申し訳なかったが、現金の乏しい田舎暮らし、有難くいただいた。


まだ雪道でゴミ出しも大変な状況なので、一部厚田でゴミ出しをしてほしいと頼まれ、
少しゴミを持ち帰り、帰路についた。
もう抜糸も済ませ、家で普通にシャワーを浴びてもいいそうだ。
1週間でここまで回復するなんてすごいなぁ。
私の時なんて、まだ管がいっぱい繋がっていた時期だよなぁ。
退院しても患部を濡らさないようにビニール袋で密閉して
変な恰好でシャワー浴びてたっけなぁ。
10年違うと、治療方法や医療方針の違いがあるのかな。
何にしろ、大難が小難で済んだようで良かった。

あ、また入院案内の書面を渡し忘れちゃった・・・。


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