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雪かきのお楽しみ [厚田民としての生活]

翌12/24もガッツリ積雪していた。
関節炎持ちの私は力を入れて指を使う作業はご無沙汰だが、
グーで握っての作業は痛くないので、雪かきは苦じゃない。
お気に入りの除雪用具はスノープッシャーだ。
スコップ型ではなく、雪をすくう面が筒を縦に半割にしたような形で、
幅が60cm位のもの。
これで雪を押すと、すくった雪がくるくると巻き上がって、
前へと転がっていくので一度に長い距離を雪かきできる。
サラサラで軽い発足の雪にはぴったりだ。
10cmくらいまでの雪なら、雪捨て場までシューッと押して行けば
60cm幅の1列が、1回で雪かきできちゃう。

とはいえ、今日も今日とて長靴超えの積雪なので、
手の届く範囲までを上・中・下と3回押すので、ちっとも前に進めないのだが。
一体どれくらい降ったんだろう、と思った時、ふと計ってみることにした。
スノープッシャーの幅が約60cm。15cmごとに筋が入っているので、
これを横にサクッと雪に刺せば、おおよその積雪量がわかる。
うむ。今日は約45cm弱、というところか。

こんもり雪をかぶった灯油タンクの雪を除けていた時にも、ふと計ってみた。
灯油タンクには上部に残量メーターと、鉤型の突起があるのだが、
それぞれメーターが13cm、鉤型が26cmの高さなので、
どこまでこれが隠れているかが目安になる。
玄関フードを出なくても、窓から見て大体の積雪量がわかっちゃうなぁ。

ふふふ、何だか楽しくなってきちゃった。
これからは、毎日「わぁ、今日は○○cmも降っちゃった!」と喜ぶぞ!


雪かきが一段落して陽が昇ると、発足の雪景色はすごくキレイたった。
つい数日前まで足元の土が見えていたウッドペッカーの木は半分近く雪に埋もれ、
ツンツンと放射状に尖っていた頭や 枝にも大量の雪が載ってしなだれている。
まるで怪獣が雪中から ぬぼ~っと湧き出てきたような形に変わってしまった。
裏の山裾の森も、こんもりと木々に雪が降り積もって、重そうだ。

こんなにも、数日で風景が変わってしまうんだなぁ。
どこにも土の色が無くなって、すべてが ふんわりと白く覆われている。
雪がつくる風景には直線はなくって、平らな面もカキッと真っ直ぐではなく、柔らかい。
ああ、雪はすべてを覆って、浄化してゆくんだなぁ。
この地に生きるすべてのものが、こうして深い雪に覆われながら春を待つのか。
私達も、厚田に生きるものの仲間入りをしたんだなぁ。


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