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今季初の暴風雪警報 [厚田の風景]

降っては融けて、を繰り返しながら、少しずつ冬の景色になっていく。
さらりと積もって、せっせと雪かきをして駐車場のアスファルトを露出させる。
その間も色々雪対策をしようと思っていた庭や原野が雪に埋もれていく。
そしてとうとう、12月6日、今季初の暴風雪警報が出た。
注意報は何度か出ていたが、警報。来たね、とうとう。

猫たちに午前2時から起こされたダーリンが、
駐車場の雪かきをしてくれていた。
それなのに、もうすでに、ふんわりと新雪に覆われている。
今年も山のプロさんに駐車場の除雪をお願いしたので、
早速午前4時頃にブルが入って駐車場をキレイに除雪していってくれた。
でも、まだまだ雪は降り続く。
しかも時折暴風が吹きつけて、おうちをガタガタと揺らす。
その度に猫たちがビクッと飛び起きて、いつでも走り出せる姿勢をとる。
おうちがあるって、ありがたいね。
こんな暴風雪から守ってくれて、火の気が有って暖かく過ごせるんだ。

夜が明けてくると、あちこちで
小さなつむじ風が雪を巻き上げながら移動しているのがわかる。
向かいの田んぼの畔に顔を出していた枯草たちも
ほとんど隠れてしまった。
目の前の風景が、薄い真綿の布団をかけたように、白く柔らかく包まれている。
どこにも角がなくて、すべてがふんわりしている。
寒々しい風景なのに、何故か優しくて、ただただ、美しい。
吹雪の合間に時折雲が切れて青空が覗く。
1206 少し覗く青空.jpg
山越えの道に沿って陽が当たっていて、そこだけ少し暖かい色をしている。
1206 峠への道は陽が射す.jpg
積雪量の目安にしている灯油タンク、
目安の突起物がすっかり隠れてしまっているので30cm位は積もったんだろう。
1206 積雪量計タンク.jpg
二人で代わる代わる雪かきを4度したが、
吹雪がまた始まると山も田んぼも真っ白で見えなくなるほど視界が悪くなる。
明日までにどれくらい積もるんだろうか。

ここまで積もったら、いよいよ根雪だね。
春が来るまでは真っ白の世界。
さぁて。何をしながら春待ちをしましょうかね。
何もせずストーブの周りで猫に顔を埋めてぬくぬく三昧になるかも。・・・ぐふふ。


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漁師食堂、冬眠に入る [厚田民生活 二巡目]

今日、12月1日(日)で、本年の漁師食堂の営業を終了する。
平日はワンオペでずっと頑張ってきたダーリン、ひとまずお疲れ様!
おかげさまで店で使わないアラや臓物は我が家の子猫たちのごはんになったし、
ダーリンがこの仕事で知り合った方々から野菜や果物をいただくことも多々あって、
我が家の食卓もオーナーからいただいた魚を中心に賑わっていた。
もちろん、地元発足のご近所さんからも なんやかやといただきものがたくさんあった。
こんなに厚田産の食材三昧で過ごせるなんて想像以上だった。

本当に、本当に、地元の皆さん、ありがとうございました。
はるばる遠くから厚田に足を運んでくださったお客さんも、
お弁当やオードブルを注文いただいたお客さんも、
本当に、本当に、ありがとうございました。
桜の便りの頃まで、冬眠に入ります。


これから厚田の浜は強い風雪で、
発足の山間は静かに降る豪雪で、
厳しくも美しい季節を迎える。
私達も、葉を落とし根に栄養を溜めて春の芽吹きに備える植物たちに倣って
静かに、豊かに、この季節を楽しんでいこう。


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父の一年祭 [父の介護]

12月4日に父を見送ってから もうすぐ一年を迎える。
厚田だけでなく、札幌の山間部も雪があるだろうから、お墓参りではなく
神社さんで一周忌にあたる一年祭を執り行うことにした。
久々に姉とも会える。
雪の影響を考えて少しだけ前倒しして11月28日にした。


とはいえ、札幌市内もまだ日陰に雪が残っている。
降っては融け、を繰り返しながら、少しずつあちこちに融け残りができていき、
そのうちドン、と降って根雪になるのだが、今は根雪直前の雰囲気だね。
姉が昨日のうちにお供えを用意しておいてくれたので、
時間に余裕ができて1時間ほど姉の家でゆっくりさせてもらってから
午後イチの一年祭の時間までにランチを済ませておく。
札幌では市内の渋滞や駐車場探しで思わぬ時間ロスが生まれてしまうので、
余裕を持って移動しているつもりでも着いてみると丁度良かったりする。
神社さんに着いてみると、10分前だった。やっぱり丁度よくなったね。

祝詞が奏上される中、母音の長く響く音が静かに空間を満たしていくと、
空気も心も少しずつ浄化されていくような気がする。
いつも私が唱えている祝詞はただ読んでいるだけだなぁ。
こんな風に母音を響かせて唱えられるようになりたいなぁ。
柏手の音も美しい。
響き渡るような硬質な音でもなく、偲び手のように音を殺すでもなく、
なんとも心地よい落ち着いた柏手の音。
ああ、この空気感。神社さんっていいなぁ。
元々、父は想いを残さず真っ直ぐ上がっていったなぁ、と思っていたが、
今回の一年祭でこんなにも清々しく過ごさせて貰えて、
本当に高いところに上がっているんだなぁと実感した。


さぁ、これで一区切り。
これで喪が明けて、晴れて神域にも足を踏み入れることができるようになるんだなぁ。
私の新しい一年はひと足早くここから始めよう。


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子供たちに触れる機会 [厚田民生活 二巡目]

「明日、厚田学園の子供たちが店に社会見学に来るんだって」
へぇ~、面白そう。
厚田学園というのは、昔は各集落ごとにあった小学校・中学校を統合して
小中一貫教育を行うようになった、いわば昔で言う小中学校だ。
その地元の小学3・4年生のクラスでお店にやってくるなんて、
どんなことをするんだろう。
もしかしたら飛ぶ鳥農場さんの長男くんと次男くんも該当するかな。
いや、次男くんはまだ2年生だったかも。
明日帰ってきたら、詳しく聞かせて、聞かせて。

で、今日帰宅するなり聞いてみた。どんなだった?
「長男くんが来た。次男くんと名前間違えちゃって、謝った」から始まり、
事前に児童から募った質問に答えたり、
「この魚、カナガシラっていうんだけど、食べたことある?」と聞くと
皆、「食べたことな~い」って返答で、
「地元の人、カナガシラ食べないんだねぇ」と驚いたりしたことなど話してくれた。
「レジ、触ってみていい?」「いいよ~」「今あんまりこういうの無いよね~」と
盛り上がったことなど、子供らしい反応もあって微笑ましい。
「可愛かったよ~」とデレデレ笑うダーリンに、つられて嬉しくなる。


田舎は高齢者が多いとよく聞くが、厚田ではお祭りなどのイベントで
子供が元気に笑っている姿をよく見る。
知り合った人たちの多くが「結婚する前は望来だったの」とか、
「母の実家が発足で」とか、厚田の中でくるくる縁が繋がっている。
何かイベントがあるとすぐ集まって、祖父母の代と孫たちの代が
一緒に笑顔で楽しんでいる。そんな光景を見る機会が多かった。
子供が元気で笑っているまち、いいなぁ。
おかげで、札幌に居た頃より、子供と話す機会が増えたなぁ。


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折れた桜の木を [厚田民生活 二巡目]

ダーリンを送り出して間もなく、駐車場に軽トラが止まった。
地元の誰かだろうが、どうしたんだろうと思って急いで外に出てみると、
顔役さんをはじめ、軽トラが他にも3台。
「いや~、お宅の折れてる桜の木が気になってたんだけど、
今日人数が揃ったから、必要だったら切ってあげようかと思ってね」と。

うわ~、気にはしていたけど、
「桜切るバカ、梅切らぬバカ」っていうくらいだから、
切っていいものかわからなくて放置していたんだよなぁ。助かる~。
敷地の桜の木はけっこう大きく育っているのだが、
手を入れていない期間に雪の重みで大きな枝が折れてしまって、
側溝にしなだれかかっている。
それでも、折れて半分位しか幹に繋がっていない中でも
そのしなだれかかっている枝で、今年の春も見事に咲いてくれた。
切ってしまうには少し惜しい気もしたが、駆けつけてくれた面々は山仕事もしているプロ。
あっという間にチェンソーで見事に切り落としてくれて、
切った枝も処理しやすいように60cmほどにカットもしてくれた。
切り口は癒合剤を塗布しておけば本体には問題ないだろうとのことだった。

ウチの前を通り過ぎる度に「折れた木、気になるなぁ」と思っていてくれたんだなぁ。
こうして何かのついでに、と手を貸してくれるのが発足の方々の凄いところ。
本来なら庭木の冬囲いなんかを済ませて冬を迎えるべきなのだが、
根雪になる前に行き届いていないところをフォローして回ってくれているのかしら。
お礼というにはささやかだが、いとこが送ってくれた乾麺があったので、
皆さんで分けてください、とお渡しした。
「いやいや、押し売りしたみたいで恐縮だわ」と遠慮されたが なんとか受け取ってくれて
次の気になる場所へと皆さんで移動していった。
いや~、ありがたや、ありがたや。


それからは、癒合剤をアマゾンでポチって、
切った桜の枝でスモークチップなんかできないかしらと調べたりもした。
あと、枝に蕾がついているので、枯らさなければ花も咲いたりするのかしら。
あ、もしかして剥いだ樹皮で何かを作ったりできるかなぁ。
いやいや、皮むきをしたら木工なんかも試しちゃったりして?
・・・知識がないもんだから、妄想が広がる、広がる。
桜の枝を落としただけで、なんだかワクワクしてきちゃったなぁ。

帰宅したダーリンに報告したら、
「コマ打ちして きのこでも生やせないかなぁ」だって。
こっちはこっちで、別の妄想が広がったようだね。


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何をやっても傷だらけ [保存食・手づくり]

夢中になってて、やりたくて やりたくて仕方がない、かご編み。
飛ぶ鳥農場さんに卵を買いに行った時、
「あれから少しの時間でも毎日やるようにしていて。上達したんですよ!」と
ひご作りの練習成果を見せてもらった。
安定してたくさん切り出せている訳ではないらしいが、
先生に見てもらいたい!と思うような、美しくて丁度いい薄さで、しかも長い、
見事な ひごができていて、自分事のように嬉しくなっちゃう。
「すごい!すごいね~!」とテンションが上がる。
そして、自分のやる気に更に燃料が投下される。

それを見ていたダーリンが、敷地内散歩のおみやげに、
太目の笹を数本、刈ってきてくれた。
う~ん、でも持っている大きなナタではグリップが大きすぎて
左手に軽くサクッと刃が入ってしまうのが怖いんだよなぁ。
ちょっと試してみたら、やっぱり手に余るから滑って軽くサクッと。血が出ない程度に。
あ~ダメだ、ダメだ。小さいナタがほしい。
WEB購入もいいけど、やっぱり握って確かめたいから一度は店頭で見てみたいんだ。

それならと、クラフトテープで代用して編み方練習。
子猫がおとなしく寝ている時を見計らって始めるのだが、
す~ぐ起きてきちゃう。
テープの先っちょを追いかけて、飛びかかってくるは、爪を立てるは、齧るはで。
ダメだよ~、やめてよ~、と除けると、
遊んでくれていると思って本気で手を出してくる。そして、引っ掻かれる。
何をやっても手が傷だらけだ。


それでもダーリンが2階に連れて行って寝静まってから
コツコツと進めて行って、やっと2個目ができた。
1126 クラフトテープで練習.jpg
形にはなったけど、わからないことが次々出てくる。
ああ~、もっと知りたい、聞きたい、色んなことを。
練習用のクラフトテープも底をついてきた。早くホームセンターにも行きた~い。
悶々と、やりたい気持ちだけが膨らんでいく。

おまけ。かご猫。
1125 かご猫.jpg

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新米、解禁! [厚田民生活 二巡目]

勤労感謝の日。というより新嘗祭の日。
地元の皆さんからお裾分けいただいた新米を初めて食す日。
1123 新嘗祭の夜明け.jpg
去年はまだ父が存命で、母の喪もあけていたので、
地元の無人の神社の扉を拭いて、新米の塩むすびを供えてから境内で食べた。
今年はまだ父の喪があけていないので神社に足を踏み入れるのは控えている。
神社の境内も残雪があり、もし踏み入れる状況だったとしても
去年のようにのどかに塩むすびを食べるような気候ではなかったなぁ。


今年は、亡くなった家族の霊璽の前に炊き立ての新米を供えて、
一緒にいただく。
この一粒一粒を、厚田のお陽さまと、水と、空気が育んでくれた。
小さな苗から育て上げて、籾すりして精米して、こうしてお米になるまで
手をかけてくれた地元の人たちの顔が浮かぶ。
ああ、ありがたい、ありがたい。
ひと口の中にあらゆるものが溢れ出す。
向かい合って一緒に食べてくれる人がいる。
日本がむか~しから守ってきたものは、こういうしみじみしたシアワセなんだなぁ。
それを身近に感じられるようになったのは、移住のおかげ、地元の皆さんのおかげ。
ひょんなきっかけで移住した、と思っていたけど、
ここに繋がる色々な縁は、随分前から醸成されていたのかもね。
大きなきっかけは飛ぶ鳥農場さんとの出会いだけど、
そこに至る家庭菜園しかり、きのこや山菜の採取しかり。
コロナの時期のゴタゴタだって、あれなくしては今には繋がらなかったのだ。

人生万事、塞翁が馬。
過ぎてしまえば、起こることすべてに、感謝しかないね。

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マルメロを使って [保存食・手づくり]

笹竹のかご編みワークショップでご一緒した、浜益の農家さん。
果樹園のマルメロを参加者皆にプレゼントしてくださった。
大きな葉がついて、可愛らしい黄色い果実は、出来上がったカゴに映えた。
まぁ、我が家では子猫の襲撃に遭い、あちこち傷んでしまったのだが。


WEBで色々調べてみた。
マルメロって、西洋花梨、なんだね。
生では食べられないけれど、はちみつ漬けにしてシロップを飲んだりするらしく、
そういや、かりんのど飴なんかがあるくらいだから、喉にもいいらしいねぇ。
で、目にとまった『マルメロジェリー』と『マルメラーダ』を作ることにした。

見た目は洋梨みたいだけど、すごく固い。
カボチャほどではないが、切るのにけっこう力が要る。
四つ割にしてから芯を取り除いて、5㎜ほどの薄切りにしたら、
ほんの100㏄ほどの水を入れてストーブの上でコトコト煮る。
マルメロからも水分が出てきて、だんだん煮汁がオレンジ色っぽくなってきたら
煮汁を漉して、実はあとからまた別に煮るので除けておく。
取り除いておいた芯も同じようにコトコト煮て、またオレンジ色になったら煮汁を漉す。
この芯部分がキレイに発色する作用があるらしいんだな。
両方の煮汁を合わせて、砂糖を40%入れたら、煮溶かしながらコトコト煮ていくと、
な~んと、半分に煮詰まるころには赤く発色するのだ。
煮沸消毒した瓶に詰めたら、できあがり。
1126 マルメロジェリー.jpg
参考にしたものは本当に真っ赤に発色してキレイだった。
きっと1個だけじゃ抽出できる成分が少ないんだろうな。
それでも、もとの白い果肉の色からこんな風に赤くなるなんて、すごく面白い!


除けておいた実は80%の砂糖(!)を足して柔らかく煮たら、
ハンドブレンダーでトロトロにして、艶と粘りが出るまで煮詰める。
これをお椀型の食器に詰めるか、バットに広げるかして乾燥させると、
マルメラーダというものができるらしい。
乾燥するとみっちりと羊羹のような、甘酸っぱい塊りになり、
これをスライスしてチーズに載せて食すらしい。
いやいや、量が少ないとはいえ、80%も砂糖は・・・。
日和って50%にした。数日乾燥させる必要があり、まだ出来上がってないのだが、
この果肉は芯と別に煮たので茶色なんだよね~。ホントに羊羹みたいになりそう。
芯や種も一緒に煮ておくと、マルメラーダも赤く仕上がるらしい。
なんか怖いもの見たさに近い気分だけど、
出来上がりが楽しみだなぁ。どんな味かなぁ。

かご編みの同志である浜益の農家さん、ありがとう~~!


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自家製野菜のランチに満足 [お気に入りのお店]

手稲に行ったら絶対寄りたい、ランチがある。
下手稲通り沿い、星置駅とほしみ駅の中間くらいにある、『与作』というお店。
住宅街の目立たない場所だけど、向かいのセコマが目印になる。

最初に利用したのは、ダーリンの免許更新で手稲に行った去年の夏。
お腹がすいて、すいて、もう暴れそうな状態の時、道すがらにあったお店に入った。
半月盆に小鉢が5品。1品は小さめの魚料理。
おお、こんなにおかずがあったら、ごはんが足りなくなっちゃうかも、と思ったら
「この後にメインが来ます」とな。
自家製の無農薬野菜を使っているとの説明を聞き、
滋味たっぷりのそのランチを更にありがたくいただいのだった。
 https://kuuki-nonki.blog.ss-blog.jp/2024-01-09-5

おまかせランチのみなのだが、
とにかく、野菜の小鉢が楽しみなのだ。
今日は仕込みで厚田に居残りのダーリンには申し訳ないが、
私一人でいただいちゃいます!

必ず一品ある魚料理、本日はホッケの切り身。
香の物は白菜とニンジンの浅漬け。
野菜小鉢は カボチャと芋の煮物、セロリの佃煮。
ほかに厚焼き玉子とコンニャクのピリ辛煮。
メインはトマトソースハンバーグのホイル蒸し、付け合せにカボチャ・さつま芋。
う~ん、どれも甘すぎず、しょっぱすぎず、どこにも同じ味付けがなく、
飽きずにごはんがすすんでいく味。
ふと、浅漬けの汁が紫っぽいことに気付いた。
たまらず、「この紫色の汁って、もしや紫ニンジンを使ってるんですか?」と聞いてみる。
マスター、「よくわかったね。そう、紫ニンジンから出た色」と教えてくれる。
「このカボチャも、サツマイモも、煮物のキクイモも自家製」と誇らしげ。
そうか! サトイモと思って口にしたけれど、ねっとり感が無くてあっさり風味、
これが煮たキクイモの食感なのかぁ。
ハンバーグと一緒にホイル蒸しに入っていたこのお野菜は?と聞くと
「ああ、これこれ。スティックセニョールっていうブロッコリーの仲間。
まだ畑でバンバン採れてるよ」と容器いっぱいのスティックセニョールを見せてくれる。
「すごいですね~、私もささやかな家庭菜園をしてるんですが、
こんなに立派に育たないし、もう畑仕舞いしちゃいました」と言うと、
「サツマイモもキクイモもまだまだ採れてるよ。100坪の畑だからね」ですと。
100坪! お店の野菜をほとんど賄うなら それくらい本格的にやらなきゃ
量も種類も確保できないんだね~。本当にすごいや。


たくさんお話を聞けて、食後のコーヒーも楽しんで、大満足。
夜の居酒屋さんが本業なんだろうが、
自分で作った野菜を活かしきりたい、という想いが溢れていて、
もっと頻繁に食べたいなぁと思うランチだった。
次に手稲方面に用事ができるのはいつかなぁ、またダーリンと一緒に来たいなぁ。

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猫の手を貸してみる [厚田民生活 二巡目]

11/21は漁師食堂に27個のお弁当の注文が入っている。
「オードブルと違って手間がかかるから間に合うかなぁ」と、ダーリンはプレッシャー。
ぼそっと、「手伝いに行こうか?」と言ってみた。


何度か書いて来たけど、今の私、あんまり役に立てないの。
腱鞘炎とへバーデン結節で、握力がない、指を曲げると痛い、手首を使うと痛い、で
食器を洗ってもガンガン落としちゃうし、千切りの時の猫手も痛くて休み休みになる。
ふきんもグジュグジュにしか絞れないから、調理補助はおろか、
たとえ洗い物の手伝いだって、足を引っ張るだけなのだ。
しかも元々すごくトロくて、手も遅い。
だから、ワンオペでお店が大変なのは重々承知しているけれど、
手伝おうか、なんて一度も言った事が無いのだ。
それに、男の仕事場って、不可侵ゾーンだと思ってるので、
関わられたくないだろうという気持ちもあってね。
でも、もう3週間も休みなしで疲れ切っているし、間に合うか不安そうだったので、
敢えて「猫の手」でもいいから少しでも役に立てられないかな、と思ったの。

嫌がるかと思ったら、「手伝ってくれるの?」と快諾。
よ~し、それなら心置きなく、猫の手貸しまっせ~。


カウンターとテーブルに弁当容器を並べて、まずは昨日仕込んでいた副菜を盛り付け。
ダーリンが2個盛り付け見本を作ってくれて、それに倣って盛り付けて行く。
その間にダーリンが主菜の調理をして、上がった先から盛り付け。
最後にごはんをよそって、ごはんの表面を均す。
あ~、これ、ほんの2か月ほど弁当工場のバイトでやったなぁ。ごはん延ばし。
流れ作業が安定してこなせない私は、定位置で作業が終わり切らずに
よくベルトコンベアーと一緒に移動してたっけ。
あのダメダメだったバイト経験がこんな所で役立つとは。

おかずでもりもりに膨らんだフタを無理やり閉めてゴムで抑え、
割り箸を添えて袋詰め。
作業が終わったのは出発予定の10分前だった。
ふぅ~、なんとか間に合った。
無事納品も終え、店に残った予備のおかずでお弁当を作ってくれて、
これがお手伝いのお駄賃となった。ふふふ。やったぁ。


今までずっと避けてきたことだったけど、
案外、お手伝いしても差し支えなかったのかなぁ。
思えば、発足の皆さんは当たり前に、手が足りなければ家族で補いあっている。
札幌の、プロが凌ぎを削る飲食業界に素人が手出ししちゃいけねぇ、的なイメージを
厚田に来ても払拭できていなかったんだなぁ。
そりゃあ素人だし、要らぬ口出しは迷惑だろうが、
足りなきゃ手伝う、っていう当たり前のことを、はき違えていたのかもしれないね。
私でもお役に立てる場面があるなら、いつでも貸します、猫の手を。


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