SSブログ
前の10件 | -

今季の援農終了! [厚田民としての生活]

9/27。
イチゴ農家さんの稲刈りも無事終了し、私達お手伝い隊も今日で終了だ。
重機に乗れる稲刈り時期のズーパーサブとして札幌から来てくれていた男性と、
私を含む、地元厚田のイチゴ・ヒマワリ収穫隊3人を誘っていただき、
今晩は石狩市街で打ち上げがあるという。
なんと、スーパー農業女子:奥様は飲まないので、送迎付き。
どこまでも、ありがたい。

いつもは重なることのないシフトで、お互い顔を合わせることはないが、
毎日他の収穫隊の名前が話の中に出るので、初対面ながら「充分知っている人」気分だ。
当然、こちらのエピソードも聞いている訳で、
初対面なのに、「頭、治りました?」とすかさず心配されてしまった。てへへ。
会場は花川南の『酒蕎庵 海田』。締めにはお蕎麦もあって嬉しい限り。
収穫隊は全員、猫が居るおうちなので、
猫談義も含め、美味しく、楽しい時間だった。

「お手伝いに行くのが本当に楽しくて、終わっちゃうのが寂しい」と
私だけでなく、他の収穫隊も言っていたのが、
心地よい現場だったことを表していて、ますます名残り惜しい。
送っていただいた別れ際、改めて
とても楽しく、ありがたく、明日から行けないことが寂しい、と伝えると、
「いやいや、案外すぐに招集かかるかもしれないよ」と笑う。
そういや、去年の今頃、キノコ採りの遭難者が出て、
捜索参加で人手が足りなくなるからと、お手伝い招集がかかったっけ。

招集がなくたってお裾分けに行ったり、お米を買いに、会いにいけばいいんだ。
こうして縁を繋いでいただいた収穫隊とも、またきっと会えるよね。
お手伝いに声をかけていただいたことがきっかけで、
去年よりまたちょっと世界が広がっていたんだなぁと感慨深い夜だった。


nice!(0)  コメント(0) 

雲は何の形? [厚田の風景]

ダーリンのお休みは、ここんところ、札幌への仕入れでお出かけするか、
敷地内の森を散策してキノコ探しをするかのルーティーンになっている。
昨日は私がお手伝いに行くのに車を借りていたため、
森でボリボリ採りにいそしんでいたらしい。
通称:ボリボリ=ナラタケ。その名の通り、ナラの木の周辺に発生する。
森には立派なミズナラの大木があり、この周辺にはたくさんボリボリが出てくる。
私もお手伝いの無い日に一度だけ参戦したが、なかなかワクワクする光景だった。
笹薮の足元には小さなボリボリの株が点在していて、虫食いも汚れも少ない。
まだ変色していない淡い色の幼菌。
半日陰の藪の中に、チーズクッキーをバラ撒いたみたいで、カワイイ。
サイズは小さいが、ちょうど味噌汁の具にいいサイズで、随分重宝した。
お店でも使えるくらい、採っても採っても後から出てくる大豊作だった。
が、今週になって、いよいよ発生が止まったようだ。
そして、すぐ近くでシカの鳴き声を聞いたそうだ。
もうすぐ10月、冬がひたひたと迫ってきている気配がする。


今日は仕入れで札幌に行こう。
海沿いの道はやっぱり気持ちがいいなぁ。
空が広くって、遠くに霞む祝津や美国方面まで見渡せる。
夏の入道雲はもういなくなって、ぽわぽわと綿菓子のような雲が浮かんでいる。
石狩川を渡る頃には随分暖かくなって、やっぱり札幌方面は平野ということもあってか
厚田に比べると気温が高いんだなぁ。
うちは子猫たちに4時頃には起こされるので、朝ごはんは6時前に済ませてしまうが、
なんだか仕入れの前にお腹が空いてきちゃったなぁ。
札幌市内に入って進行方向が変わると、
空には ふっくらした長い棒をびっしり並べたような雲が広がる。
「うわ~、うなぎがびっしり並んでるような雲だよ、ほら、ほら。
焼き立てのバゲットを並べてるようにも見えるねぇ」
「・・・例えが食べ物ばっかし」とダーリンがあきれる。

ホームセンターで猫砂や床材の調達をしたら、お昼近くなった。
「おそば食べたい」
「今朝もおそばだったのに? ていうか、天丼とそばのセットが食べたいんでしょ」
「そ、そうです・・・」
移住前の創成川イーストに住んでいた頃、この店の営業日と僕らの休日が合わずに
ついぞ行くことができなかった、苗穂の『西むら』というお蕎麦屋さんに入る。
更級っぽい細めのキレイな麺ながら、コシが強くてキリッと冷えたお蕎麦。
直接麺にわさびをちょん、と載せて食べるのが好きな私にとって、
やや緩めに練ったわさびが丁度いい。
甘みを抑えた、鰹の香りが強いつゆも好みだなぁ。
お目当てのミニ天丼は、小エビの入った野菜かき揚げと、エビ天が1本。
濃すぎないたれが丁度良くごはんにかかっていて、これも好みだわぁ。
お客さん同士の視線が合いにくい席の配置、蕎麦屋さんらしい懐かしい店構えも好み。
あ~、大満足。お蕎麦と天丼で満腹、満腹。


仕入れも終わって、あいの里で軽く買物してから帰ろうと帰路につく。
あ、さっき見た雲がまた出てる。
「ねぇ、またバゲットを並べたみたいな雲が出てる~」
「そういえば友人からいただいたバゲットが少しだけ冷蔵庫にあったねぇ」
「そうだったね!あ~、お腹いっぱいだけどバゲット食べたくなってきた~」
・・・・・・。
「ねぇねと一緒! ねぇねと一緒!」とダーリンに囃し立てられる。

普段から、猫ごはんが終わったばかりなのに、
キッチンで何かしているとダダーッと走って来て物欲しそうにする、ねぇね。
キッチンから降ろされて、「怒られた!怒られた!」と走り回る、ねぇね。
いつも私に「君は、きかん坊で、くいしん坊だなぁ」と言われている。
何のこっちゃない、まんま私のことじゃないか。とほほ。


nice!(0)  コメント(0) 

初ガメの季節、到来 [厚田民としての生活]

子猫たちが、短い鳴き声の後にバタバタと暴れ出した。
あ~、なんか虫を見つけたんだな。
いたぶりながら走り回っている時の音だ。
見に行くと、カメムシだった。
とうとう来たよ、カメムシと格闘する、初ガメの季節が。

夏の間に出会ったカメムシはキレイな緑色だったが、
秋は枯草の色に擬態できるように茶色くなっている。
まぁ、調べた訳じゃないから別種類なのかもしれないけど、
スコップのようなワッペンのような、尖った角がある形の、大きいカメムシ。
初ガメは主にこのタイプのカメムシと、色とりどりのテントウムシが襲来する。
秋が深まるとともに、丸っこい小さめのカメムシの割合が多くなってくるのだ。
そして、戻りガメの頃には やや小さいカメムシにサイズダウンする。
・・・ということは、家の中で産卵して代替わりしている?
戻りガメの季節にも同じ格闘をしないように、今襲来する子たちの侵入を阻止したいよね。

今年は『虫除けバリア』というスプレーを買って防除を試すことにしてみた。
網戸やガラス窓に虫が寄って来にくい、というものらしい。
このおうちのようなアルミサッシ窓だと、
アルミレールの空間がスカスカで虫が入り放題なので、
その辺りを入念にスプレーしてみた。
どの窓からも次から次へと侵入突破されるのだが、
一番の侵入口は玄関フードと、サンルーム。
サンルームはどこが進入路かはわからないので、仕方なく周辺に万遍なくスプレー。
玄関フードは反対にすべてが隙間だらけなので、効果は薄いと思いつつ、
隙間に万遍なくスプレー。
はてさて、効果はいかがなものか。
カメムシの絶対量が多い地域なので期待はしていないが、少しでも侵入が減るといいなぁ。


一息ついて、お昼寝タイムに突入しようとしている子猫たちと、ゆっくりしようかしら。
ああ、うっとりするあの猫の匂いを嗅ぎたいわぁ。
猫吸いをしようと顔を近づけると、
「うわっ、カメ臭~い!」
君ら、いたぶっている間にカメムシ臭を浴びせられたんか~い!
私の、私の、癒しの時間にも、こんな形でカメムシが侵入突破してた~~!


nice!(0)  コメント(0) 

稲刈りがほぼ終わって [厚田民としての生活]

色々なことが重なって、稲刈りシーズンの発足は大わらわだった。
毎日どこかでコンバインの音がし、籾運搬車が行き来し、
共同の籾乾燥倉庫は日が暮れても灯りが点いていた。
気が付けば、私の行動範囲の田んぼは全て、稲刈りが終了していた。
トンボがすごい数で飛び回っている。
ああ、もうこれで電気柵は撤去かぁ。
じきにシカが道路を渡ったり田んぼを走り回ったりするんだろうなぁ。

イチゴ収穫のお手伝いも今週いっぱいで終わりだ。
夏イチゴなので、イチゴ苗も疲れが見え始めている。
ハウスのビニールが二重になり、作業中も入口を閉めきって保温しているものの、
収穫量はだいぶん落ちてきた。イチゴ苗自体の寿命もそろそろかな、と寂しくなる。
大忙しだった稲刈りが終われば、もうお手伝いの猫の手も不要になる。
楽しかったなぁ。ありがたかったなぁ。
ひとりで家に居る時と違って、作業中に色んな話も聞けたし、
生活にメリハリがあったなぁ。
うちは11月23日までは新米はガマンだが、
イチゴ農家さんから おぼろづきの新米をいただいた。
今年も作ってくれた人の顔が見えるお米を味わうことができる喜び。
本当にありがたい。


稲刈りが終わった おうちの前の田んぼに、今年も火が放たれた。
煙たいというよりは、稲わらの焼ける香ばしい匂いが心地よい。
田んぼを挟んで向かい側の遠い位置で、
お隣の若奥ちゃまと、もう一人の女性だけで作業しているようだ。
大型犬が2匹、二人の間を走り回って、「そっちに行かなーい!」とか指導を喰らっている。
煙に霞みながら見えるそんな光景に、つい頬が緩む。
終わってみれば、キレイに焼けた縞模様の田んぼの向こうに
ちらほらと紅葉の兆し。
空は高い。
0930 野焼きと紅葉の始まり.jpg
ちょっぴり もの寂しい気分にはなるが、
今日の発足も、本当に、本当に、美しい。
ありがとう。今日もとっても、ステキだよ。
この土地が、この土地の人が、大好きだ。


nice!(0)  コメント(2) 

頭部の傷、その後 [厚田民としての生活]

流血の自転車転倒事故から1ヶ月。
傷も全快、生活にまったく支障はなく、大事に至らず本当によかった。
さして大きな傷でもないのだが、かさぶただけは厚くゴツいものがくっついているため、
ブラッシングだけは引っかからないように気をつけている。
でもね、やっぱり無意識に傷口に手がいっちゃうんだ。
そして、かさぶたの端がめくれてきているのが気になっちゃうんだ。
そうこうしているうちに、ぺろり、とかさぶたの一部が剥がれた。

え~。ほんの1㎜程度のかさぶたに、20本ほどの毛が、毛根ごと。
か、髪の毛って、こんな密度で生えてるんだ~~。
また、最近とみに増えだした白髪だが、抜けた中には白髪が無い。
あ~、黒髪ばかりが抜けたのかと思うと、なんか勿体無い気がする・・・。


それからというもの、時々傷痕にチリッ、と小さい痛みが走ることがある。
自分では見えない所だが、痛みの体感では、
まだ柔らかい薄い皮膚が、周囲の丈夫な皮膚に引っ張られてひきつれているような感触。
むむむ、まだ若いフレッシュな皮膚よ、裂けずに頑張っておくれよ~。

こうしてかさぶたが剥がれる度に、
頭部の3ヵ所目の縫合痕は、着々と一文字ハゲに成長していくのだった。
全部のかさぶたが剥がれてハゲが完成するまで、一週間くらいかな。
最後の大きなかさぶたの塊が剥がれる時、髪の毛はどれくらい抜けるんだろう。
怖いような、楽しみなような・・・。
まぁ、これまでの頭部縫合歴を考えると3個目のハゲなんで、珍しくはないんだが。(笑)

nice!(0)  コメント(0) 

地元のイベントに参加する [厚田民としての生活]

今年も『石狩市三大秋祭り』の時期がやって来た。
秋分の日の連休にぶつけて、
『浜益ふるさと祭り』、『石狩さけまつり』、
そして『厚田ふるさとあきあじ祭り』が連日行われる。
今日9/23はトリを飾る厚田の祭りなのだ。

厚田に移住してから、何も生産活動をせず何の貢献もできていない私は
こういう猫の手も借りたい時こそ、いざ、猫の手にならん!
とはいえ、車が1台のみなので、ダーリンが出払っちゃうと足が無い。
な~んと、送迎付きの猫の手になり、厚田の新米を売りにいくことになりました~。


イチゴ収穫が終わったあと、いったんおうちに戻って作業着から着替え、
お迎えに来ていただいて望来の『みなくる』という会場に向かう。
先に農場主さんとお嬢さんが準備で1時間半前に入っていたが、
9時のイベント開始前にすでに新米を買おうと30人ほどが並んでいる、と連絡が入る。
こんなことは今まで無かったらしい。
令和の米騒動でお客さんの鼻息が荒くなっているのかと、ちょっと気倒されそうになる。

9時ちょうどに会場に入ると、どこのブースの前も行列ができていた。
メインである秋鮭のブースも大行列で、買う気満々の熱気を感じる。
すでに販売が始まっており、価格の説明を受けてから早速販売に参加。
5kgと3kgの袋で用意してあったが、すでに5kgは売り切れていた。ひょえ~。
昔はデパートの販売員だったこともあり、イベントにもよく駆り出されていた私。
普段の収穫作業では足手まといだが、昔とった杵柄、大声で景気をつけていこう!

軽トラックには3kgの袋が詰め込まれた60kg用の米袋がたくさん積まれていたが、
販売台に積んでも摘んでもどんどん売れていく。
皆、「5kgは無いの、10kgは無いの?」と残念そうだ。
あれだけあったお米が、1時間半ほどで完売してしまった。
結局、農場主さんが2往復して急ぎ袋詰めしたお米を追加したが、
これも昼すぎには完売した。

完売後は他のブースで販売している食品をお昼ごはんでご馳走になったり、
地元のかわい農園さんや、厚田くんせいさん、八幡ニさんなど見知った顔がブースに並んでいて
あいさつしたり、軽くお買いものしたりもできて、
アゴアシ付でイベントを楽しむことができた。
飛ぶ鳥農場さんのワイルドボーイズたちが、
出し物の『望来獅子舞』で踊っているところも応援できて、
なんか、移住してきた私も地元民として参加できてるなぁ、と嬉しかった。

いやぁ、それにしても、令和の米騒動の余波を体感しちゃったなぁ。
去年の作況は決して悪くなかった筈なのに、
店頭に並ぶべきお米は一体どこに消えているのやら。
こうして実際に作っている農家さんの顔を見て買ってくれることで
日々食べている農産物や農家さんへの理解が深まってくれたらいいなぁと願った。
直接農家さんと繋がって、顔を思い浮かべながら食べられるシアワセを、
都会に住む人達にも味わってもらいたい。
豊かな、豊かな、この恵みを。
この地の豊かさが都会と循環できたら本当にシアワセだよなぁ。


nice!(0)  コメント(2) 

ついにストープに手を出す [厚田民としての生活]

日中と陽が落ちてからの寒暖差が激しくなってきた。
朝も10℃を下回るようになってくると、暖かい飲み物が必須になるが、
コーヒーではちょっと温まらないなぁ、と思う感じ。
なんかこう、とろみのあるものをカラダに入れたくなるような、うすら寒さ。

畑に行ってもトマトがもう力尽きようとしていて、
頑張ってくれているんだけど、実も大きくならないし、色づいてもいかなくなった。
ああ、採種用の立派なトマトを早いうちに確保しておくべきだったなぁ。
ズッキーニやキュウリはまだ次々と実をつけてくれているが、
ずいぶん小さくまとまるようになっちゃったなぁ。
ピーマンはいくつか実をつけているが、数日前からサイズが変わらない気がする。

名残の夏野菜たちを除けば、
これから収穫するのは鶴の子大豆とサトイモを残すのみだ。
子猫の襲撃に遭い、ジャガイモ後作用のネギ苗やハーブ苗が全滅してからというもの、
すっかり秋野菜を植えようという気が失せてしまったので畑終いを待つばかり。
稲刈りがほぼ終わった感があるので、もうじき
電気柵も撤去されて野生動物たちがウロウロする時期だと身構えていたが、
なんとそれを待たずに食害が発生した。
豊作を目指していた大豆が、毎日数株ずつ葉が喰われて坊主になっていっている。
まだ莢が膨らんでいないのに葉っぱを全部喰われてしまうと、
もう大豆にならないかもしれない。
まぁ、なんの囲いも柵もせず目立った食害にも虫害にも遭わずに
今までたくさん収穫できただけで儲けモンだったんだけどね。
とにもかくにも、秋は深まってきた。
いつ雪虫が飛んでも、いつ霜が降りても、驚かない季節になってきたということだ。

子猫たちも暖かい場所を求めて、居る場所が変わってきた。
上へ、上へと昼寝場所が変わり、
就寝時も私達に体をぴったりくっつけて眠るようになった。
もう、我慢できず、ポータブルストープの登場とあいなった。
0922 ストーブにたかる猫.jpg
さっそく火の前にたかる奴等。保護色で見えないが、クロちゃんも居る。

ほんのちょっとの火の気があるだけで、
ほんわか幸せになるんだね。
短い時間でもストーブが点いているだけでお湯も沸いて、ほっこり。
そうだね、そうだったね。
寒くなるってことは、暖かさのありがたみが実感できる、いい季節だとも言えるんだね。

イチゴ収穫のお手伝いに出かける前の、秋の夜明け。
空気もひんやりして、とってもキレイだった。
0922 秋の夜明け.jpg


nice!(0)  コメント(0) 

ふたつ山越えて [厚田民としての生活]

なんともう35年も前のこと、
岩見沢の職場で苦楽を共にした盟友のひとりが、厚田に訪ねてきてくれた。
岩見沢からだと北村経由か峰延経由で月形に出てから
道道月形厚田線に入り、ふたつ山越えて、はるばると。
それでも、混雑しない道なので1時間程度で来れるらしい。

「子猫が子猫のうちに見ておきたい」とのことだったが、
もしかして、こんなに成長して子猫とは言えないかもしれない。
子猫たちがやって来た時には、やっと500g位の体重で、掌の中にすっぽり入ったが、
今や体重は3倍の1.5kg、体長30cmもあろうかという成長ぶり。
ふだんから子猫2匹と初老&高齢者の二人とでの暮らしのため、人見知りは激しく、
知らない人の声を聞くと、ごはん中だったにもかかわらず
すごい勢いで2階に駆け上がって隠れてしまった。


たいした食材は無かったのだが、とにかく厚田メシでお昼ごはんにし、
もう畑終いが近づいている畑で、
ささやかな収穫体験による少量の野菜を手土産にしてもらった。

お持たせに手をつけて懐かしい岩見沢名物・天狗まんじゅうを頬張る。
ああ、ほんのり甘い皮に生姜の効いた和風の餡がたまらない、肉まん。大好き。
シンプルなあんこのまんじゅうも、しみじみ美味しい。
ちょっと塩気を感じるあんこが何ともいえない、あとを引く美味さ。
岩見沢もおいしいものがいっぱいある街だったよなぁ。
あの時、30代になったばかりの私以外はみんな20代だったのに、
今や半数以上が還暦を迎えているとは、月日の流れるのは早いもんだ・・・。
そして、2階に隠れていた子猫たちを連れてきて、
なんとか顔を見てもらうことはできた。
まぁ、すぐ2階に逃げて行っちゃったんだけどね。

岩見沢の面々の近況を聞き、こちらの生活を報告した後で、
今回も飛ぶ鳥農場さんに連れて行った。
私達が本気で厚田に移住したいと願うきっかけになった、飛ぶ鳥農場さん。
大好きな人に、大好きな人と出会ってほしくて
ついつい連れて行ってしまう。
そして、この格別な卵を味わってほしくなる。
今日は子供たちは居なかったけれど、ヤギやガチョウや猫たちが迎えてくれた。
人懐っこい飛ぶ鳥農場の猫たち。
うちの子猫たちもこんな風に、来てくれた人たちに撫でてもらえるようになりたいなぁ。
そして、成猫を見てみると、うちの子猫たちはやっぱりまだ小さかった。
よかった。子猫のうちにお披露目できて。


楽しく、嬉しく、ありがたい、数年ぶりの再会だった。
残念だったのは・・・来訪の2日前からトイレの換気扇が壊れてしまって、
公衆トイレ臭におうちが満たされていたことだ・・・。
せめて「そんなに臭くないね」と言って貰えるトイレでお迎えしたかった・・・。


nice!(0)  コメント(0) 

一斉に稲刈り始まる [厚田民としての生活]

今年は早まるだろう、早まるだろう、と言われていた稲刈り。
稲穂が頭を垂れているものの、葉には青さが残っており、
倒伏したところは青々していて、田んぼ全体が黄金色になってはいない。
お手伝いしているイチゴ農家さんも、タイミングを計りながらやきもきしていた。
晴れが続いていよいよか、と思うと、結構な降雨があって、
なかなか田んぼの地面が乾かないようだ。
この状態でコンバインが入っても、ズブズブ埋まってしまって作業が捗らないため、
乾燥待ちの状態らしい。

先週あたりから地域の奥の方に移送されていくコンバインを見かけるようになった。
おそらく上流の方は乾いてきて刈れるようになっているのだろう。
籾を積んだ軽トラも頻繁に往来し始めた。
いよいよだ。
おうちの周囲は見知った隣近所さんの田んぼばかりなので、
直接稲刈りに関係ない私もなんだかドキドキしてくる。


前々回のお手伝いの日あたりから、稲刈りの準備が始まり、
私もお花の収穫作業をひとりで進める日も出てくるようになった。
私達が分けてもらっている、おぼろづきの田んぼは とうとう刈り取ったとのことだった。
そして今日は、スーパー農業女子の奥様がコンバインに乗るらしい。
作業の合間に様子を見に来てくれるが、お花の収穫はひとりで頑張らなくては。
誰も作業場に居ない中お手伝いが終了。
メールで作業終了時間を報告し、徒歩で帰宅した。
途中の道すがら、おうちの周りの田んぼはすべて稲刈りが始まっていた。
メロン農家さんの田んぼはご夫婦二人で手分けして。
反対隣の若旦那の田んぼは共同で4台のコンバインを駆使して。
壮観だ。
そして、嬉しい実りの季節の到来だ。
今季の皆さんの手間や大変さを目撃した分、作況が良くあってほしい、と強く思った。
苗が植えられた当初の、水鏡のような田んぼからの移り変わりを思い出し、
日々移り変わってゆく美しい風景と、豊かな恵みに感謝せずにはいられない。
地域の皆さん、お陽さん、空、風、雨、雷、鳥たち、虫たち、カエルたち。
ありがとう、ありがとう。
私の名前は、まさにこの風景を寿ぐ名前。
この地に移住するご縁も、必然だったのかなぁ。


nice!(0)  コメント(0) 

外を経験させてみる [厚田民としての生活]

子猫たちは日々大きくなり、身体能力が上がっていく。
キッチンに誰かが立つと、「僕たちのごはん!?」と凄い勢いでダッシュして来て、
この時ばかりは 子猫らしい高い声でピャーピャーとおねだり鳴きする。
しかし、そのまま鳴いて可愛らしく待ってくれている訳では無い。
キッチンの高さは爪の引っかかりが無くても
ぴょいと飛び乗れるようになってしまったので、何をしてもすぐ隣に猫の顔がある。
ダーリンと二人体制で どちらかが激しい遊びを提供して気を逸らしていないと
台所仕事がまったく進まないのが目下の悩みだ。

そして窓辺にもやすやすと登るようになった。
0911 外を見つめる子猫たち.jpg
外に興味津々の様子だ。
家の外も元気にウロウロするような猫に育ってもらうため、
ちょっと外を経験させてみることにした。
とはいえ、外の野生動物たちに太刀打ちできるとは言い難い。
ヘタすりゃ猛禽類に空から狙われたっておかしくない、まだまだ子猫。
2匹同時に外を経験させて、家の中と同じに狂ったようにじゃれ合うと
道路に飛び出さないとも限らないし、それなりに危険はいっぱいなのだ。
そんな訳で、今日はそっとクロちゃんだけを連れて庭に出てみた。


外では風にそよぐ草も、草の間にぴょんぴょん飛び交うカエルたちも、
地面を這い回る虫たちも、すべてがそれぞれ動いて、それぞれの音をたてている。
クロちゃんは耳も眼もヒゲも総動員で
周囲にあふれる刺激に注意をはらってドキドキしている。
庭のひらけた所でそっと土の上に放してやる。
初めての感触を一歩一歩確かめながら、ゆっくり歩く。
その間も草が揺れ、虫が飛び、また揺れた草が頬をかすめる。
だんだん前足で揺れる草をいたぶり、虫に飛びつき、木の下に隠れては、
ばっと走り出てきて脱兎のごとく何かを追いかけて跳ね回るようになった。

原野の方に行かないように、私から離れる度に名前を呼びながら位置を変えると、
私をベースキャンプのように戻って来てはまた走り出すことを繰り返す。
何を見つけたのか、家の中では出さない声を発しながら、
見えないモノに飛びかかっていく。
すごいなぁ。ほんの数分で、こんな野性的な顔をするようになるんだなぁ。
少しずつ私から離れる距離が開いてきたので、
野生全開になる前におうちに帰ろうか。


ひとりでお留守番をしていた ねぇねが、
「クロちゃん、いつもと違う匂い」と、くんくんクロちゃんの全身を嗅ぎ回る。
先日ダーリンが ねぇねを肩にのせて外に出た時、
心細そうに鳴くのですぐ帰ってきたことがあったが、ねぇねも興味津々のようだ。
次回は ねぇねも外を探検してみようねぇ。
きっと、思っていたほどは怖くないと思うよ。

この日、おうちの中をちょっとパワーダウンしたハエがウロウロしていた。
うるさく飛び回るというより、始終床やら壁やらにとまって体力温存していた感じのハエ。
ねぇねが見つけて、「カカカカッ」とクラッキング音を鳴らしていた。
おお、ねぇねも狩猟本能が刺激されているのか、と嬉しくなった。
ちょっとずつ、うまい具合の野性味を具えて成長してくれるといいなぁ。
君たちも、厚田の猫として一緒に育って行こうねぇ。


nice!(0)  コメント(0) 
前の10件 | -