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お土産はハタハタ [厚田民としての生活]

ダーリンがお手伝いに行っているのは、ハタハタ漁の網外しだ。
ヌメって、鱗を付けて、でろんでろんになって帰宅する。
そして、肥料袋いっぱいに獲れた魚をおみやげに持ってくる。
・・・私、実はハタハタ、苦手なんだ~。
ハタハタの香りも、ヌメった感触も、ぷりぷりした卵も、もれなく苦手。

もともと、めちゃめちゃ偏食で、小さい時はごはんと卵と海苔しか食べられなかった。
野菜も魚も肉も、全部苦手だった。
好き嫌いが多い今ですら、ずいぶんと色々食べられるようになったもんだと思う。
でもまだまだ克服できないものは多いんだよね。
肉はわりと早いうちに食べられるようになって、野菜も淡白なものから克服していって、
魚は青魚とか鮭とかは克服どころか大好きになって。
でも、わりと生臭い魚は大丈夫になったんだけど、磯臭いもの(貝とかカニとか)は
食べられるものの、いまだにあんまり得意じゃない。
香りが独特な魚は、けっこう苦手なんだよなぁ。

ダーリンはせっせと下処理をして、鍋用にしたり、塩焼きにしたり、
干物にもしようとしてくれる。
私はただただ見守るばかりである。
それでも袋一杯は消化しようがない。
顔役さんやいちご農家さんの話では、けっこう浜からいただきものをするので、
お裾分けで持って行っても被っちゃうことがあるみたいだし、どうしようか。
うちは家庭用の中型冷蔵庫しかないので、冷凍するのも難しい。
10尾ずつくらいなら、引き取っていただけるかもしれない。

という訳で、10尾ずつ袋に入れてご近所まわりをすることにした。
なんとか皆さん、貰っていただけた。
最後にまわったメロンのご近所さんが、「黒枝豆、冷凍してあるから持って行く?」と
また わらしべ長者になったところで、切り出してみた。
「もし大きな冷凍庫があるなら、もっと引き取っていただくことは可能ですか」
「いや~、それは恐縮だけど・・・大丈夫よ」と言っていただき、
後ほど20尾ほど追加で引き取っていただいた。


サンルームは日光で温まることはあっても冬は締め切っていて換気が悪いので
干物は物置に干してみるとして・・・わ、私も少しはハタハタに挑戦しなくちゃね。
「冬は吹雪で動けなくなるから、危機管理として地元の人たちは冷凍庫が必須らしいよ」
とのダーリン情報。そうだねぇ。一度にこんなに貰ったら、冷凍必須だしね。
「ハタハタ漁が終わったら、いよいよニシン漁になるらしいよ」
ひゃ~。実はニシンの独特の香りも苦手なのよ~。
「旬の特産品がこんなに食べられるのに。そんなことじゃ厚田の女になれないよ」
ふえ~ん、すみませ~ん。

厚田の女への道は、まだまだ遠い。


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チューリップの定植作業 [厚田民としての生活]

厚田に帰ると、玄関フードにビニール袋が置いてあった。
中にはたっぷり太った立派なニンニクがどっさり!
葬儀で家を空けていた間に、メロンのご近所さんが差し入れてくれたものだった。

発足の道路はあいかわらずスッキリ除雪されている。
玄関前の駐車場も、きれいに除雪されていた。
本格的に雪が降るようになる前に、ご近所さんたちに
「除雪機なんて用意していないんですが、冬はどうしたらいいんでしょうね?」と
伺ううちに、山のプロさんが冬季の除雪もやっていると聞き、
駐車場と物置前を重機で除雪していただくことになっていた。
留守の間も、ご近所の皆さんのおかげでおうちは無事だったことがありがたい。
毎週の宅配トドックも、ちょうど配達日を避けて家を空けることができたので、
食材調達も支障なく元の生活に戻ることができた。
姉は厚田に4泊し、父の荷物の仕分けや処分を手伝ってくれた上で
名古屋に帰って行った。
姪っ子ともども、何度も帰省して父に尽くし、私達の支えになってくれて、
本当にありがたかった。帰ったらゆっくり休んでほしい。


翌日、久々にイチゴ農家さんからお声がかかり、
冬の間にハウスで育てるチューリップの定植作業に参加させていただいた。
いつも札幌から駆けつける手練れの面々、地元のカッコイイ農業女子、
地域協力隊の若者と一緒に、丸々とした球根を植えていく。
球根のお花はまったく育てたことがないので、右も左もわからないが、
ジャンボニンニクみたいに大きな球根を、
びっくりするほどビッシリと密植していく。
ニンニクみたいに、この先っぽから芽が出て、そこに全部花がつくのかぁ、と
想像しただけでワクワクする。
品種ごとに少し間隔をあけて定植するのだが、
それでもこんなにビッシリ球根が植えられていると、
開花した時は壮観だろうなぁ。
聞いたこともない横文字の名前の品種なので、まったく頭に入らず、
帰宅してもどんな花が咲くのか調べることができなかった。

「こんなに寒い時期でも花を咲かせることができるんですね~」
「まぁ、ハウスも暖房を入れるからね。2月、3月くらいには出荷できるよ」
そうなんだ~。
雪深い発足でも、ハウスの中で色とりどりのチューリップが咲くんだなぁ。
大人数で一気呵成に午前中で作業を終えて、おうちに戻る。

葬儀でお休みしているうちにハタハタ漁は終わってしまったみたい。
おそらく2月のニシン漁まではお手伝いのお声がかりは無さそうだ。
こんな風に、ちょろっとお手伝いがあるくらいが
初めて厚田の冬を迎える私達にはちょうといいのかもしれない。
花が咲こうが、漁があろうが、
これから私達は窓が塞がるほどの積雪を迎えるのだ。
ここで一区切り。私達はまた新しい生活に向かっていく。
どんなことがあっても、子供のような新鮮な気持ちで、すべてを味わっていこう!


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豪雪の洗礼 [厚田民としての生活]

12/20は札幌に行き、Webでは手続きできない契約の解約手続きなどの用を足した。
札幌は厚田に比べるとやはり暖かい。
この人の混みよう、車の渋滞や信号の多さに、なんだかとても疲れる。
もうすっかり厚田の生活リズムが染み付いてしまったなぁ。

帰ってきて、庭のウッドペッカーの木を見ながら まったりする。
枝が傘になってくれているおかげで、根元はまだ土が見えていて、
野鳥がそこにやってきては飛んでいく。
きれいなグレーの背中。
遠くてよくわからないけど、シジュウカラかしら、セキレイかしら。
穏やかな初冬の昼下がり。
しかし、豪雪の洗礼は翌日の夜から始まった。


大雪警報が出ていた。
降り始めた、と思ったら どんどん、ずんずん、
前の田んぼが見えなくなるほどの密度で降って来る。
様子を見に玄関フードの引戸を開ける度に10cm近く積もっており、
ばさばさっ、と玄関フードの内側にしなだれ落ちてくる。
「いや~、これは積もりそうだわ」と話しながら就寝した。
山のプロさんは早朝4時~6時くらいの間に除雪に入ってくれる。
その前に重機が近づけない家の周りを掻いておけば、
ショベルでガーッと田んぼや庭に押っつけてくれるので、
除雪が入ってくれるようになってからは雪かきが大変だとは思わなかった。
明日は5時前に雪かきが終わっていれば大丈夫かな。

しか~し! 今回は訳が違った。
翌朝、引戸を開けたら、すでに長靴の高さ超えの積雪だった。
一歩も外へ踏み出せない。
玄関フードの内側から、できるだけ中に雪が入らないように体が入るスペースを作る。
身動きのとれない狭いスペースで、引戸にゴンゴンとショベルが当たりながらも
なんとか少しずつ雪を前に掻き出す。
掻いたとて、ちょっとスペースが拡がるだけで、
積もった雪と今掻き出した雪(結局掻き出した2倍量)をさらに前に掻き出すだけ。
もう一歩分掻き出すと、3倍量が目の前に積みあがるだけ。
雪捨て場までが遠い~~~!
ちっとも進まねぇ~~~!
しかも、この間もわしわし雪は降って来る。
振り向けば、今作ったスペースにもう うっすら積もってる!

ふえ~ん!と内心弱音を吐きながら格闘するうちに、
山のプロさんがやってきてくれた。ガガーッと重機で除雪してくれる。
こんな1m程度を進むのに難儀していたのに、重機ってすごいなぁ。
いつもより時間がかかりながらも除雪が終わり、帰って行った。

その間も高速除雪車が何回か道路を除雪して行ってくれた。
倉庫前も除雪しなきゃ。おうちから20mくらい離れた倉庫に向かう。
あ~。何回も除雪車が通ったのに、もう足跡が付くほど積もってる・・・。
倉庫前はおうちよりもギリギリを攻めてくれるので、
残っている雪は奥行50cm分くらいだが、40cm近くある積雪だと
これもなかなか進まなかった。
すっかり息が上がっておうちに戻るころには、玄関前はもう10cm近く積もっていた。
一体どんだけ降れば気が済むんじゃ~~~!


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救世主登場! [厚田民としての生活]

午後になっても雪は降り続く。
郵便屋さんが来る時に申し訳ないから、
玄関から道路まで、ひとり分歩けるだけの通路を雪かきする。
昨夜から通算60cm近く降っていると思う。
本来は2台駐車できる幅がある玄関前。
積雪の度に一生懸命この幅を確保しようと雪かきをしているのだが、
少しずつ幅が狭まっていき、今は1.5台分の幅になっている。
雪を捨てている場所はもう1m超えの積みあがりっぷり。
これからもズンズン降り積もると雪捨て場が無くなっていくのだろうか。

ふと見上げると、屋根にも60cmほど積もっている。
うわ~、これ、雪おろしが必要になるのかなぁ。
いやいや、それ以上に、この量が落ちてくるとなると、どこに除ければいいのか?
想像以上の雪の攻撃力にたじろぐ。


そこへ、救世主登場!
メロンのご近所さんが、大型の除雪機に乗ってやってきて、
「え?」と思っている間に雪が捨てられて幅が狭くなっている駐車場の
雪の壁をガガガガと削って庭の奥の方へ高く飛ばしてくれた。
大型の除雪機、というのは、豪雪地の家庭が持っていたりする、
ヤマハとかホンダとかの「手押しで進みながら雪を削って遠くへ飛ばす」アレの、
倍くらいあるロータリーカッターを擁したキャビン付のもの。
大型除雪機というよりは、小型除雪車、って感じかしら。
「おおー、豪雪地の農家さんはこんな除雪機を持っているのか~」と
単純に感心していたが、もうそこは庭ですよ、というくらいまで
駐車場の幅を拡げていってくださる。

そして更に、山のプロさんも再登場!
一日に2回も出動してくれるなんて!
すでに先着した除雪機があることに戸惑っている様子ながら、
庭と反対側の灯油タンクがある方をガーッと崩して さらって行って下さる。
今朝から 掻いては積もり、掻いては積もり、を繰り返して疲労困憊していたのに、
2台の重機が、みるみる更地に戻していく。
あまりに早く、あまりに見事すぎて、夢を見ているみたいだった。
ご自身の家の周りだって凄いことになっているはずなのに、と思うと、
ありがたくって ありがたくって、作業を見守るうちに泣けてきた。


困っていた所に救世主のように現れたお二人に、
どう感謝をあらわしたらいいかわからず、
ただただ、ペコペコ頭を下げるしかない私達。
メロンのご近所さん、
「地域共有ハウスの除雪ついでだったから。
一度にこんなに降って埋まってやしないかと思ってね」と。
山のプロさんは最初、他にも除雪を頼んでいたのかな?と戸惑ったみたいだった。
いやいや、まったく予想外に、心配して救出に来てくれたんですよ~と話すと、
「いや~、この降り方は異常だわ」と2台で一気に除雪できたことに安堵していた。
私達も、「地元の人も異常っていうくらいなんだね。毎日これじゃ、恐ろしいよ」と
ホッと胸を撫で下ろしたのだった。

こうして一旦は、おうちの前の豪雪は解消したのだった。
そう、一旦は。


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空の底が抜けたような雪 [厚田民としての生活]

翌12/23も大雪・暴風雪警報の真っ最中。
山のプロさんが除雪に来る前に、少しでもおうち周りの雪かきをしなくちゃ。
5時前に、完全防備をして意を決して玄関フードの引戸を開ける。
あ~。昨日と同じ長靴超え。
実は、「明日の朝を少しでも楽にするために」と、夜間にも一列分歩ける道を作り、
倉庫前の建物際を掻いて前に押っつける作業をしておいたのだが、
今となっては「ああ、道をつけた跡があるなぁ」程度になってしまっていた。

それでも、山あいの発足地区は風が穏やかで、猛吹雪というよりは
密度の濃い雪がわさわさと降るだけなので、量さえこなせばなんとかなる。
厚田の浜の方は荒天なのだろうか。
今日はダーリンがお手伝いに行く日なので、車庫前もなんとかしたい。
もうハタハタ漁は終わってしまったが、こういう漁閑期は網の補修があるらしい。


今日は山のプロさんがなかなか来ない。
除雪はうちだけでなく、発足のもっと奥や、厚田の浜の方でもやっているらしいので、
浜の猛吹雪で難儀しているのかもしれない。
除雪量が多いから、昨日の朝のように時間がかかっていることも考えられる。
とにかくダーリンが浜にお手伝いに行けるよう、家の前を開けなくては。
ちまちまと雪かきをするも、次から次からバサバサと雪が降って来る。
まるで空の底が抜けたみたいだ。
「これは異常だわ」って言ってたのに~。通常運転なのかよ~。
とにかく玄関前の分を前と横に押っつけて、
山のプロさんが来たら一気にさらってもらう算段でちまちま進める。
そろそろお出かけの時間が近くなってきて、ダーリンも起きてきた。
ダーリンも雪かきに参戦。手が二倍になっても膝近くまである雪かきは果てしないなぁ。
7時近くなって少し晴れ間がのぞいたりするようになってから、
山のプロさんが現れた。やっぱり浜の方はすごい暴風らしい。
「掻かなくても押っつけといてくれれば、除けとくから~」と
重機で一気にさらっていってくれた。
ああ、やっと終わった。

暗いうちから何度も何度も高速除雪車が走っていったが、もう路面はふわふわしている。
向かいに見える山から、厚田川が流れている低地、そして一段高くなった田んぼ、と
遠くから雪が近づいてくるのが見ていてわかる。
そして降る雪で 次第に遠くから視界が悪くなっていき、
山が、川向うの木が、田んぼのへりの木が、田んぼが、と
どんどん見えなくなっていっては、また視界が開けていくのを繰り返す。
大変だけど、ちょっと怖くもあるけど、美しい。
この雪が、上空の風や水の流れなのだと思うと壮大で、それを目撃できているのが嬉しい。
すごいなぁ、厚田。
いつもすごい風景をみせてくれてありがとう。

あ、ダーリンのお出かけの時間だ。
浜は暴風らしいから、気を付けていってらっしゃい!


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札幌との天気の差 [厚田民としての生活]

内装のプロである古くからの友人から電話。
「DIY進んでる~? 今日天気がいいからドライブがてら見に行こうかと思って」

ええっ!?
札幌はドライブ日和なの!?
「いやいや、とんでもない! こっちは大雪、浜は猛吹雪だから、
ドライブになんて来たら危険です!」
「え? そうなの~? 札幌は道も乾いてるし、いい感じだよ~」
内装のプロさんは、札幌市内でも雪が多いと言われている地域に住んでいるが、
札幌とは そんなに天気も道路状況も違うのか。
改めてビックリなのだ。
とにかく、冬の日本海側はすぐ吹雪くし、天気もコロコロ変わりやすいので、
お気持ちは非常にありがたいけど、春まではおすすめできないことを伝えた。
「そうかぁ。春になったらまた遊びに行くよ」
ついでに、こそっと父を見送ったことを話し、
ちんまり家族葬を終えたので、気を使わないでほしいことと、
新年は欠礼させていただくことを友人たちにもお伝えいただきたい旨 お願いした。

ああ~、会いたかったなぁ、
内装のプロご夫妻の、あの癒される笑顔に。
前回の訪問時は使っていただくのが申し訳ないトイレだったけど、
便器を取り換えて、床の断熱素材を貼って少しは改善したんだよなぁ。
天井だけ貼った壁紙の出来栄えを見てほしかったなぁ。
床や壁のDIY方法も詳しく聞きたかったなぁ。
トイレだけでも完成形に持って行けるかもしれなかったなぁ。
でも、こんなに札幌とは気候が違うんだもんね、残念。
今日こちら方面を走ったYouTube動画を見つけたので
参考までに、「こっちはこんな状況だよ~。見てみて~」と紹介しておいた。
春までは来てもらったとしても極寒のお部屋だし、
トイレも凍れ上がるほど寒いしで、ご訪問は辞退しないと。


冬籠りの間は、保存食作ったり、手芸したり、薪作ったりしようと思ってたけど、
父のこともあって落ち着いて家のことをする気持ちにはなれなかった。
そのうちに、屋外と変わらない寒さの物置作業は敬遠するようになり、
DIYも、寒くて他の部屋での活動はできない、と尻ごみ中。
こんなんじゃ、ただただ降る雪に翻弄される冬になっちゃいそうだなぁ。


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雪かきのお楽しみ [厚田民としての生活]

翌12/24もガッツリ積雪していた。
関節炎持ちの私は力を入れて指を使う作業はご無沙汰だが、
グーで握っての作業は痛くないので、雪かきは苦じゃない。
お気に入りの除雪用具はスノープッシャーだ。
スコップ型ではなく、雪をすくう面が筒を縦に半割にしたような形で、
幅が60cm位のもの。
これで雪を押すと、すくった雪がくるくると巻き上がって、
前へと転がっていくので一度に長い距離を雪かきできる。
サラサラで軽い発足の雪にはぴったりだ。
10cmくらいまでの雪なら、雪捨て場までシューッと押して行けば
60cm幅の1列が、1回で雪かきできちゃう。

とはいえ、今日も今日とて長靴超えの積雪なので、
手の届く範囲までを上・中・下と3回押すので、ちっとも前に進めないのだが。
一体どれくらい降ったんだろう、と思った時、ふと計ってみることにした。
スノープッシャーの幅が約60cm。15cmごとに筋が入っているので、
これを横にサクッと雪に刺せば、おおよその積雪量がわかる。
うむ。今日は約45cm弱、というところか。

こんもり雪をかぶった灯油タンクの雪を除けていた時にも、ふと計ってみた。
灯油タンクには上部に残量メーターと、鉤型の突起があるのだが、
それぞれメーターが13cm、鉤型が26cmの高さなので、
どこまでこれが隠れているかが目安になる。
玄関フードを出なくても、窓から見て大体の積雪量がわかっちゃうなぁ。

ふふふ、何だか楽しくなってきちゃった。
これからは、毎日「わぁ、今日は○○cmも降っちゃった!」と喜ぶぞ!


雪かきが一段落して陽が昇ると、発足の雪景色はすごくキレイたった。
つい数日前まで足元の土が見えていたウッドペッカーの木は半分近く雪に埋もれ、
ツンツンと放射状に尖っていた頭や 枝にも大量の雪が載ってしなだれている。
まるで怪獣が雪中から ぬぼ~っと湧き出てきたような形に変わってしまった。
裏の山裾の森も、こんもりと木々に雪が降り積もって、重そうだ。

こんなにも、数日で風景が変わってしまうんだなぁ。
どこにも土の色が無くなって、すべてが ふんわりと白く覆われている。
雪がつくる風景には直線はなくって、平らな面もカキッと真っ直ぐではなく、柔らかい。
ああ、雪はすべてを覆って、浄化してゆくんだなぁ。
この地に生きるすべてのものが、こうして深い雪に覆われながら春を待つのか。
私達も、厚田に生きるものの仲間入りをしたんだなぁ。


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おうちが雪に埋もれちゃう! [厚田民としての生活]

翌朝は雪もやんで、やっと一段落。
玄関を開けると、玄関まわりに動物の足跡が。
動物も雪が少ない所が歩きやすいのか、おうちの周囲をぐるっと歩いた形跡がある。
犬のような足型。タヌキか、キツネか。
タヌキの足跡は梅の花のようだと言う。
たしかにそんな感じの可愛い足型だが、
タヌキは肩幅があるのでジグザグな足跡になるらしく、
この跡は直線っぽいのでキツネなのかもしれない。
道路側にも足跡があるので辿ってみると、物置の周りもウロウロしている。
エサ探しなのか、冬籠りできる場所を探しているのか。
ウチをロックオンしているようである。

いったんおうちに戻ってお茶していると、除雪車が通りかかる。
高速除雪で過ぎ去るのかと思いきや、駐車場の出入口を広めにさらって、
高速除雪で削った雪の塊を器用に端に除けてくれていた。
キャビンの中の人はよく見えないが、きっとご近所さんが冬は除雪の仕事もしていて
また「ついでだから」と片づけてくれているに違いない。
お礼をしようと慌てて外に出てみたが、もう走り去ってしまっていた。
すごいなぁ、発足の人たちは。
頼まれた訳でもないのに、さりげなく助けてくれちゃうんだなぁ。


おうちも随分雪に埋もれてしまった。
1階の窓は地面から120cm位の高さにあるが、もう窓の高さまで雪が積もっている。
2階の窓は、1階の屋根に積もった雪に塞がれて、外が見えない。
雪下ろししようにも出られないので、これもなんとかしなければ。
窓が凍って開かないので、お日様の力を借りられる昼ごろに着手しよう。

地元の皆さんの話では、屋根の雪は暖房を焚いていれば自然に落ちるらしい。
また、雪に筋を入れておくと融けやすいそうだ。
なるほど。固体のままだと動きにくいが、暖房を焚くことで
屋根との接地面に融けた水が生まれて動きやすくなるのだろう。
筋を入れることで、ここに空気の流れが出来て、これまた融けやすくなるんだろう。
やっぱり、空気と水の流れなんだなぁ。
色々なことが相似形になっている。繋がっている。流れている。
面白い、面白いぞ~!


昼になって窓が開くようになったので、
窓下にビニールシートを敷いて、一部分だけでも部屋の中から雪を下に落とすことにした。
雪かきスコップの幅だけでも屋根が露出すれば、あとはお日様が手伝ってくれる筈だ。
玄関側2ヵ所、裏側2ヵ所を部分的に雪下ろし。
ビニールシートで準備してよかった。
肩の高さにある60cm超の雪を掻き出すのは、思ってたより散らかる。(笑)

それにしても、お日様のパワーは凄い。陽が高くなるにつれ、
何度も何度もドスーン、と大音量を響かせて雪が落ちてくれた。
おかげで、屋根を露出された所から下は、すっかり落ちてくれた。効果絶大だ。
2階の屋根は上れないので、あとはお日様頼みだ。
補修した屋根は大丈夫かしら、と思っていたが、午後には徐々に2階の雪も落ちだした。
よかった。この状態でもちゃんと雪は落ちてくれるんだ。
改めて、屋根修理をしてもらったありがたみを感じる。
ドスーン、ドスーンと音がする度に、「しめしめ、順調に落ちている」とニヤついていたが、
夕方に外に出てみてびっくりした。
屋根から落ちた大量の雪で、屋根下にある1階の窓が埋まりそう!
反対側に回ってみると、1階の屋根下に落ちた雪が積み上がって、
もう少しで突っかえそうだ!
しかもこちら側にはトイレの汲取口があるのだが、2m以上積み上がって埋もれてる!

おうちが、おうちが、雪に埋もれちゃう~!


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新たな救世主、再臨! [厚田民としての生活]

年も押し迫って、おうちの前の車通りも少なくなったある日。
近所の地域会館周りを除雪している音がしてくる。
会館はガラス窓の周りをしっかり雪囲いしてあるが、
クリスマス前にドカドカ降った雪と、屋根からの落雪で埋まりそうになっていた。
会館の除雪は、地域の方々が交代で行っているようだ。
前回はドカ雪の時、救世主で登場したメロンのご近所さんが行っていたが、
今日はあの重機ではないみたい。
ショベルローダー?っていうのかな。キャタピラでショベルがついてるヤツ。
いくら大量の雪が積もって表面が平らになっていたとしても、タイヤの重機では入れない、
段差や側溝の上なども ものともせずに ずんずん進んでいく。
屋根から落ちた大量の雪を、気持ちいいくらい躊躇なく押していく。
すごいなぁ。こんな秘密兵器もあるんだなぁ。

しばらくしてウチにもやって来てくれた。
稲刈りアイドル・お隣の若旦那さんだった。
「落雪が溜まると屋根と繋がっちゃうから、家の周りを押しておくから」と
ウッドペッカーの木の横から庭をガーッと走り、
窓が埋まりかけている屋根下、
汲取口が埋まった反対側の屋根下を、一気に低くしていってくれた。
お見事!
あとは おうち際を自分で丁寧に手で掻けば、しばらくは持ちそうだ。
良かった~。またもや地元の救世主がやって来てくれた~!

お礼らしいことは咄嗟にはできないけど、
丁度クラフトビールがあったので持ち帰っていただいた。
また浜のお手伝いでお魚を分けていただいたら、今度は
加工したり料理したものでお礼したいなぁ。

大変だ!どうしよう! って困っていると、
地元の皆さんがシュタッ、と助け舟を出してくれる。
ありがたくて、ありがたくて、言葉に尽くせない。
すごい地域に仲間入りさせていただいたんだなぁ。


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2024年の始まり [厚田民としての生活]

あんなに慌ただしく雪かきをした年末が明け、
元旦は晴れ間が出たおかげでご来光を拝むことができた。
遠すぎず、近すぎずの対面に山があるこの風景は、毎朝見ても見飽きない。
移住してきた時は深い緑に覆われていたが、
冬を迎えて広葉樹は葉を落として痩せ細り、積雪した白い山肌が優勢になっている。
この山の風景がまた、雪が降るたびに木々を白く覆って、
上から粉砂糖を振ったような表情になったり、
もろもろとした綿帽子を被ったような表情になったり。
さらに降る雪の密度や霧によって視界の遠近が生まれて、一度として同じ表情がない。
ああ、もう何回も同じようなことを書いているのに、本当に飽きないよ~。
今年はどんな風景を見せてくれるのかなぁ。

ゴキゲンで階下へ下りると、

またやられた! 父の祭壇が荒らされている!
この位置なら大丈夫かと、塩や米は供えたままにしていたが、
米はすっかり無くなっている。
花も齧って小さな花瓶が倒れている。
なのに、トラップは、おとりの米が減っているのに、バケツに落ちた様子すらない。
嫌だ~、正月早々、何してくれてんのよ~!
また急遽祭壇の位置を変える。
壁を伝ってくるのか、棚から飛び乗って来るのか。
はたまた、窓が近いのでカーテンをよじ登って来ているのか?
考えられる要因をひとつずつ潰して、再度設置した。
父よ、正月早々申し訳ない。必ず何とかするよ。


1/3に自治会総会があったので顔を出してみた。
地元の方がたくさん集まるのかと思いきや、自治会役員さん+α程度の人数だった。
それでも、見知った役員さんたちに会えるのは安心する。

2023年の自治会活動と収支報告の後は、地元の情報で大笑いして、
あいかわらず肩ひじ張らないリラックスした雰囲気。
キノコのご近所さんも顔を出してらした。
去年、りっぱなタモギタケを何度もいただいたお礼をし、
「雪が多くてびっくりしているんですけど、山奥はどうですか?」と聞いてみる。
「いやぁ、まぁ、雪は多いけど、毎年のことだし」と余裕の表情。
「厚田から入ってくると、川を渡るたびに季節が進んでて、さすが里山だなぁって」
「あんたんとこなんて、ほんの入口。街中だよ、街中」と大笑い。
ま、街中でしたか。てへへ。

今年も、この方たちと、一緒に厚田で暮らしていくんだなぁ。
ご縁に、感謝。


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