消化できない気持ち
翌朝。
午後の厚田行のバスまで時間がある。帰る前に洗濯でもしておこうか。
姉もとるものもとりあえず着替えて出たので「洗濯しといて」って言ってたし。
洗濯物を干す場所が無いのでクローゼットに干すしかないな。
軽く乾燥機をかければ退院までには干せているだろう。
予定では1週間程度で退院できそうなので、
もしその時まで悪天候で来られなくても
帰宅したお部屋がキレイな状態にしておきたいよね。
台所をピカピカにして、私が使ったタオルや枕カバーも一緒に洗濯。
お風呂の掃除をし始めた所で、事件発生。
どこからか水漏れして洗濯機の下に水が溜まっている!
慌てて洗濯機をどけて確認すると、洗濯機上の棚に設置してある乾燥機から
ボタボタと漏れてきている。
乾燥機をすぐ止めて、水を拭き上げ、漏れてきている穴の下に空いていた容器をあてがう。
たいした量ではないが、階下に水漏れしていたら大変だ!
急いで管理人さんに相談に行く。
「お部屋の管理は不動産屋さんなので、私はわからないんです。
階下から何も言ってきていないので大丈夫じゃないでしょうか」
「本人さんじゃないし、土日はどうしようもできないし、
動くのは本人さんが退院されてからでいいんじゃないですか」とのこと。
まずは大事にならなかったようだ、とホッとして姉にメールする。
『姉さん、事件です!(古い)』なんてちょっとおチャラけて。
とりあえずどこからの水漏れか確定して応急処置にあて物をしたこと、
階下に浸水してないか管理人さんに言ったこと、
何かあったら月曜以降に、って話になったことを伝えた。
『階下は空き部屋だよ。もう洗濯しないで。応急処置して。
管理人さんに言う前に私に指示を受けて』との返答。
もう、全部対処しちゃったって知らせた後にそう言われても・・・。
報告するより先に動いちゃってゴメン、と返信したけど、
『次からは必ず先に相談してください』と返ってきて、
ああ、完全に怒られている・・・と思ったら悲しさと怒りが込み上げてきた。
感情にまかせてメールでひどい言葉を浴びせて、私はそのまま厚田に帰った。
今思い出しても、姉は決して変なことは言っていないと思う。
けれど、自分では良かれと思って、自分を殺してしてきたことが
家族には「違う」、「自分勝手だ」、「どうしてお前はダメだんだ」と
裏目に出てきたことが次々に甦って、もう抑えることができなかった。
やっぱり私は家族にとって役に立たない人間。
過去のことまで思い出して、勝手に打ちのめされてしまった。
おうちに帰っても塞いで、しまいには泣きだしてしまった私に驚くダーリン。
優しい声をかけられたのをきっかけに、わんわん大声を上げて泣きじゃくった。
暴れる犬を落ち着かせるかのように、
淡々と、穏やかに接してくれるダーリンの対応に、やっと平静を取り戻す。
父を見送って、色々な気持ちに整理がついたかのように思ったが、
ちっとも整理もついていないし、解消してもいなかった。
弱っている時にあたられる姉も理不尽だろうが、
姉の中に、父の影や
これまでの家族に対する消化できない気持ちを見てしまったのだった。
午後の厚田行のバスまで時間がある。帰る前に洗濯でもしておこうか。
姉もとるものもとりあえず着替えて出たので「洗濯しといて」って言ってたし。
洗濯物を干す場所が無いのでクローゼットに干すしかないな。
軽く乾燥機をかければ退院までには干せているだろう。
予定では1週間程度で退院できそうなので、
もしその時まで悪天候で来られなくても
帰宅したお部屋がキレイな状態にしておきたいよね。
台所をピカピカにして、私が使ったタオルや枕カバーも一緒に洗濯。
お風呂の掃除をし始めた所で、事件発生。
どこからか水漏れして洗濯機の下に水が溜まっている!
慌てて洗濯機をどけて確認すると、洗濯機上の棚に設置してある乾燥機から
ボタボタと漏れてきている。
乾燥機をすぐ止めて、水を拭き上げ、漏れてきている穴の下に空いていた容器をあてがう。
たいした量ではないが、階下に水漏れしていたら大変だ!
急いで管理人さんに相談に行く。
「お部屋の管理は不動産屋さんなので、私はわからないんです。
階下から何も言ってきていないので大丈夫じゃないでしょうか」
「本人さんじゃないし、土日はどうしようもできないし、
動くのは本人さんが退院されてからでいいんじゃないですか」とのこと。
まずは大事にならなかったようだ、とホッとして姉にメールする。
『姉さん、事件です!(古い)』なんてちょっとおチャラけて。
とりあえずどこからの水漏れか確定して応急処置にあて物をしたこと、
階下に浸水してないか管理人さんに言ったこと、
何かあったら月曜以降に、って話になったことを伝えた。
『階下は空き部屋だよ。もう洗濯しないで。応急処置して。
管理人さんに言う前に私に指示を受けて』との返答。
もう、全部対処しちゃったって知らせた後にそう言われても・・・。
報告するより先に動いちゃってゴメン、と返信したけど、
『次からは必ず先に相談してください』と返ってきて、
ああ、完全に怒られている・・・と思ったら悲しさと怒りが込み上げてきた。
感情にまかせてメールでひどい言葉を浴びせて、私はそのまま厚田に帰った。
今思い出しても、姉は決して変なことは言っていないと思う。
けれど、自分では良かれと思って、自分を殺してしてきたことが
家族には「違う」、「自分勝手だ」、「どうしてお前はダメだんだ」と
裏目に出てきたことが次々に甦って、もう抑えることができなかった。
やっぱり私は家族にとって役に立たない人間。
過去のことまで思い出して、勝手に打ちのめされてしまった。
おうちに帰っても塞いで、しまいには泣きだしてしまった私に驚くダーリン。
優しい声をかけられたのをきっかけに、わんわん大声を上げて泣きじゃくった。
暴れる犬を落ち着かせるかのように、
淡々と、穏やかに接してくれるダーリンの対応に、やっと平静を取り戻す。
父を見送って、色々な気持ちに整理がついたかのように思ったが、
ちっとも整理もついていないし、解消してもいなかった。
弱っている時にあたられる姉も理不尽だろうが、
姉の中に、父の影や
これまでの家族に対する消化できない気持ちを見てしまったのだった。
2024-04-19 05:10
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