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厳寒期にはするもんじゃない [厚田民としての生活]

父の介護と看取り、日々の雪との格闘、姉の骨折。
慌ただしく過ぎた冬の日々。
はたと気が付くと、11月中旬を最後に、汲取の手配をしていなかった。
さすがに2か月半も経っていてはひっ迫した状況かもしれない。
が、汲取口には屋根からの落雪が高く高く積み上がり、
この雪かきをしなければ手配することもできない。
今日は晴れたことだし、本腰入れて汲取口の発掘に挑むか!

この地域では汲取を依頼しても即日で来てくれることは無い。
とりあえず依頼して、数日後に来るのが通常。
ただ、「落雪位置に汲取口があるため雪かきして空けておかなければならない」ため、
訪問前日に連絡が欲しい旨お願いし、汲取を依頼した。


いや~、手強い。
基本、屋根の雪は室内からの暖房の熱と、お日様の力で落としている。
ということは、落雪時は必ず屋根の接地面が融けているということだ。
それが落下して、日当たりの悪い北側に積み上がっている。
そう、落下した毎に氷の面ができて、氷・圧雪のミルフィーユになっているのだった。
大好きなスノープッシャーも、雪かきショベルも、歯が立たない。
剣先スコップでガシガシ砕きながら除雪していくのだ。
その高さ・硬さ・密度。ちっとも捗らない。
何日か前に、ダーリンが雪かきついでに少し崩してくれていたのだが、
なるほど、「少し崩す」程度で終わった気持ちがよくわかる。

う~む、これは除雪を目指すのではなく、
『人ひとりが入れて、汲取口にホースを入れられる洞穴を作る』、に方針変更だ。
唸れ、剣先スコップ! 耐えろ、私の関節!
掘って掘って、掘りまくるのだ~~~!
2時間ほどの激闘で、なんとか汲取可能な状況にした。
「ちょうど明日発足地域に行くので、明日の午前中に伺いま~す」と連絡が入る。
よしっ! どうか明日まで雪が降らず、屋根の雪も落ちませんように。


翌日。来てくれたが、ホースが刺さらない。
「凍ってますね~」
ぎょえ~!! そうだった!
昭和の古い家に住んでいたことがある私達姉妹は、便槽も凍ってしまうことを知っていた。
姉は、「冬になったら凍っちゃうから、早めに汲取してもらいなよ」と言っていたっけ。
すっかり記憶が飛んでいたよ~。
いやいや、そう言ってはいられない。
「バケツに熱湯持ってきます!待っててください」と待機をお願いし、
バケツ3杯熱湯を注いだところで、無事実行可能となる。
お手数をお掛けしたことをお詫びすると、
「全部融けてはいないと思うから、3月以降の融ける時期になったらまた呼んで」と
言って引き揚げて行かれた。胸を撫で下ろしながら見送る。
いや~、厳寒期にするもんじゃないね、汲取。
先手、先手で手配することが肝心。


翌朝はよく晴れあがり、お日様の力で屋根雪が一気に落ちた。
激闘の末作った洞穴は7割方塞がってしまった。
良かった~。昨日のうちに済んで。


タグ:厚田 汲取 落雪
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