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元の木阿弥 [厚田民としての生活]

年が明けてからは比較的晴れ間が多かった。
ダーリンは毎日毎日ポータブルストーブを持ち込んでは焚いていたが、
物置の2階の屋根に積もってしまった雪はなかなか落ちてくれない。
これだけ厚い雪だと、冬の弱いお日様では融けてくれない。
1階の屋根は下から菜園の支柱で突ついて
何か所か空気の通り道を作ったのが功を奏したのか、一気に落ちてくれた。
これに気を良くして、2階の屋根の雪に筋をつけるプランを思いつく。
私が箱かんじきを使って物置裏に行き、車庫前に待機したダーリンにロープを投げ、
この厚く積もった屋根の雪に渡す。
ロープで雪に筋をつけることができれば、雪にできた筋で融ける隙間ができて、
上からのお日様と下からの暖房で落雪しやすくなるのでは、というプランなのだ。

でも、ダーリンはこのプランは納得がいかないようで、
ひとりでロープを投げては、雪庇から徐々に落としていくプランで始めた。
この辺の採用方法の違いは ちょくちょくあるので、口を出さずに見守る。
屋根からせり出した雪庇がバサッ、バサッとうまいこと落ちたが、
そのうちに凍った部分に刺さってロープが動かなくなり、プツンと切れてしまった。
あ~。ダーリン、嫌んなっちゃってる。
というわけで、下からのアプローチは諦めて、
物置で頻繁に暖房を焚くプランに切り替えることにした。
2日ほど この暖房プランで雪下ろしを試みたが、お日様の後押しを受けても
屋根から10cmほど せり出しただけで、2階の屋根の雪はちっとも落ちなかった。

ていうか、せり出した雪の底面はカチカチに凍っており、
暖房とお日様で少しは屋根の接地面が融けるものの、それが凍る勢いの方が強くて、
「雪の塊」から「氷に載った雪の塊」に変化してきてしまっているかも。
う~む。ちょっと怖いが、屋根に上って雪下ろしするしか方法はなさそうだなぁ。


その夜からまた雪が降り出した。
一晩で30cm降った。
せっかく一掃できた物置の1階屋根にも、しっかり積もってしまった。
元の木阿弥。
この冬の間、これを何回か繰り返すんだろうなぁ。
・・・雪が落ち着く日を狙って、また頑張るとするか。


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物置の雪問題 [厚田民としての生活]

物置の背後は なだらかな山裾だ。
移住前の荷物運びの頃にはもう、背丈を超える笹薮が生い茂っており、
この山裾の地形はいまでも把握できていない。
が、物置のすぐ脇から側溝に向けて、かなりの勢いで水が流れ込んでいる音がする。
音の出どころを探ろうにも、クルミと思われる枝が暴れた木と、大量の笹で
側溝が見えないまま積雪を迎えてしまった。
おそらく小さな沢筋があるのだろう。
その沢と側溝の傾斜が迫っているせいで、物置の片側の床下はけっこうな空間がある。
当初からそこには不要な角材やら鉄骨などが突っ込まれて、空間を埋めてはあった。
以前キツネが物置に入ってきたのも、おそらくその空間からだと思われ、
角材などの隙間を掻き分け、床にあいた穴から物置に入ることができたのだろう。
さらに、その傾斜がだんだん強くなってきているのか、長年の雪の重みからなのか、
窓枠が歪んで、窓を閉めても三角形の隙間ができる。
残念なことに、こちら側が冬期間の風の通り道になるので、
雪もこちら側に吹きだまるのだ。

お隣の若旦那さんが、年末にショベルローダーで除雪してくれた際に、
この屋根下も押っつけて低くしていってくれたにもかかわらず、
普段は車庫面部分しか除雪をしていないので、物置周りはすごい積雪だ。
一部が二階建てになっている大きな物置だが、
沢側に面した一階の屋根は もうすっかり埋もれて地続きになってしまった。
いいかげん物置の雪下ろしをしなければならない。


「物置、雪下ろししないと あのままじゃ潰れちゃうよ。
一度中で暖房焚くと落ちてくれるかもしれないな」と、
お隣の若旦那さんがアドバイスをくれたので、
ダーリンはポータブルストーブを持って行って焚き始めた。
とはいえ、周囲がこれでは屋根が温まっても同じ高さだと落雪しない。
軒下を少し雪かきして落ちる場所を作ることにした。

ジャジャ~ン。新兵器登場~。
昔ながらのかんじきを履いて出動するのだ~!
札幌のホームセンターに行った時、安くなっていたのだった。
「雪があるうちに原野を把握しておきたいね、スノーシューなんかがあるといいね」
なぁんて話していたのだが、実際のところ雪かきに明け暮れる今日この頃は
高くておしゃれなスノーシューより、かんじきでしょ、かんじき!
無敵な気分で物置に向かったが、
さらさら、ふわふわのまま深く積もった発足の雪は、かんじき有りでも沈む、沈む。
歩きづらいかんじきで、かつ膝上まで沈むとなると、なかなか雪かきが難しい。

ええい、今度はこれでどうだ!
野菜ケースなら底面が50×30cm位あるので、さすがに沈まないだろう。
2個の野菜ケースを交互に雪の上に投げ入れて、そこを一歩ずつ進む。
うむ。歩みは遅いが、沈まずに目的地に辿り着けた。
これもなかなか気に入った。君のことは箱かんじきと名付けよう!
1mほど積み上がった屋根の雪。私のリーチでは奥まで届かないが、
軒先部分だけでも屋根から下ろす。
お、軒下は自然に落ちた雪で圧縮されているのか少し硬いので、
かんじきだけでも沈まない足場がありそうだ。
ショベルローダーが低くしてくれたと思われる部分は、
見た目は高さがほぼ変わりないようでも、ふかふかしているので
屋根の雪を転がせば少し沈んでくれるみたい。
よ~し、あそこに向けて、どんどん投げ込むぞ~~!!

小一時間ほど作業して、すっかり体もぽかぽかだ。
全然雪下ろしは終わっていないが、
何故か謎の達成感を持って作業を終えることにした。
奥の雪はポータブルストーブ君の活躍に期待しよう。

ま、まだ1階の屋根しか手をつけてないけどね・・・。


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