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ハーブの種を播く [家庭菜園]

手元の種はすべて古い種ばかり。
去年は移住のドタバタで家庭菜園ができなかったので、残り種がいっぱい。
一昨年の種の余り、一昨年に購入した種、一昨年に申し訳程度に種採りをした種。
実はもっと古い種も、色々ストックがあるのだ。
ちゃんと発芽するんだろうか。
苗をつくっても下ろす先がまだ全然目途がつかないので、
プランターで展開するハーブで小手調べだ。

バジルと大葉、イタリアンパセリ、ルッコラ、パセリの種を
それぞれ水に濡らしたキッチンペーパーに包んで、一日ポケットに入れて過ごす。
殻が柔らかくなって、体温で根が出てきたら、鉢やプランターに下ろしてやろう。


一日経って、バジルと大葉の根が出てきた。
喜んで鉢に下ろして、薄く土をかぶせる。
2~3日、じりじりと待っていたら、大葉がパラパラと双葉を出し始めた。
バジルも、数は少ないものの、双葉が出てきた。
ルッコラ、イタリアンパセリ、パセリはちっとも音沙汰がないが、
プランターにバラ播きよろしく一列に下ろしておいた。

しっかり土に水を含ませて、あとは表面が乾燥しない程度に不織布をかけてから
サンルームで柔らかい光を浴びてもらおう。
日中は ぽかぽか暖かいサンルーム。朝はまだ霜が降りるから、
陽が暮れたら夜通し暖房が入っている居間に入れておけばいいんじゃないかな。


寒かったのか、陽が強かったのか、はたまた水をやりすぎたのか。
大葉の小さな小さな双葉が、全部なくなっちゃった。
萎れたなら痕跡がある筈だが、いなくなっちゃった。原因がわからない。
でもサンルームに動物の侵入はないので、管理が悪かったんだろう。
再生した土を使ったのがいけなかったのかなぁ・・・。
最初だけは種まき培土を使うべきだったかも。シュン。
唯一残っているのは、バジルの2本だけ。
なんとしても死守せねば。
そして、これから播いていく種も、ちゃんとした環境で発芽できるよう、
次に札幌か当別に行く時は種まき培土を購入してこよう。

なんか、「芽が出てポットに移して大きく育てている間に、
雪も融けるし、それからでもなんとか圃場を作ろう」
なぁんて計画性のないことをやっているから、種に見透かされちゃったかしら。
雪が融けた後はどうすりゃいいのか、と私は実はとても不安に思っているのだ。
移住してきた当時の原野の風景を思い出す。
平地には萱だかススキだか、自分の背丈を超えるでっかい藪。
それを取り巻くように3mにも迫ろうかというオオイタドリ。
更には側溝も、沢も、森の中も覆い尽くす夥しい笹薮。
宿根草たちは、皆でスクラムを組んでガッチリ地下を太い根で張り巡らせている。
鍬と鎌だけでどこまで開墾できるんだろう・・・。
畝なんかひとりの人力で、できるんだろうか。
去年地域に借りた小さな圃場を、今年もまた使わせてもらったほうがいいのかしら。
自信がないことには自信がない現象が、
不安なことには不安な現象が、
まるで反映するように起きていく。
これはきっと、私のココロを映して種たちが尻込みしているんだ、と思えてきた。
でも、雪が融けてみなきゃ、実際のトコロ、わかんないんだよなぁ。
一番やりたい筈の家庭菜園が、一番不安な今日この頃・・・。


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