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米麹さん、育つ [保存食]

昨日の醤油仕込講座で種きりをした米麹。
飛ぶ鳥農場さんの手前味噌になる予定なのだ。

去年から今年にかけて、飛ぶ鳥農場さんは、本当に大変だった。
農場の移転、それもたくさんの鶏たち、ヒツジや猫などの動物たちとのお引越し。
移転予定地のたくさんの残置物の処分、今までの農場の後片付け。
小学校低学年を筆頭にしたお子さん達の生活と、お正月に控えた出産。
そして新居の建築。
雪が降る前になんとかしなければ、と焦りつつも天候に翻弄され、
鶏たちだけ先に引越したあとは、発足の大雪と海岸沿いの吹雪に難儀しながらの
望来-発足の往復生活。農場主さんは過労でダウンしたりしていた。
本当に、本当に、大変そうで、でも私達もここでの生活のスタートで躓き、
父の看取りもあって、ちっともお手伝いに行くことができなかった。
けれど、赤ちゃんは無事予定日にやってきてくれて、
一家も年明けに無事引っ越してきてくれて、晴れてご近所さんになった。
(ご近所、といっても軽く3km位は離れているんだけど)

で、忙殺されていて今年の味噌仕込はまだなんだそう。
今回の米麹を使って、寒仕込にはぎりぎりながら、お味噌を仕込むんだという。
で、「米麹づくりに興味津々の様子だったで、切り返しの時に来てみませんか」と
お誘いをいただいた。
飛ぶ鳥農場さんは卵を使ったお菓子の加工もされていて、
その加工場のオーブンで温度はばっちり管理できるんだそう。
是非是非! 私のイマイチだった友麹づくりは常温で一週間以上かかったけれど、
3日程度で麹ができあがるのであれば、その過程を是非とも目撃したい!


日の出頃、ご家族がまだ眠りについている飛ぶ鳥農場さんの加工場にそぉっとお邪魔する。
種きりの時はパラパラだったお米たちが、幾分白く麹菌をまとって、くっつきあっている。
良く洗った手で、二人してまたパラパラにほぐしていく。
うん、麹の香りがする。育ってる、育ってる。なんだか嬉しくなる。
「ちゃんと温度管理できると、こんなに早く麹菌が増殖するんですねぇ」と
感心しきりな私。
翌朝も、また加工場にお邪魔して、ほぐし作業を一緒にさせていただく。
もうね、市販の米麹みたいに、お米たちが白い菌糸でしっかりブロック状に固まっていて、
麹のいい香りが漂って。
短期間で、こんなに立派に育ってくれて。すごいなぁ、麹菌たち。
発酵って、いのちなんだなぁ。感動的。


貴重な機会を得て、大感謝ですっ!
その上、余った種菌をくださった。よ~し、私も挑戦するぞ!
あ、まずは手前味噌第二弾用に購入してある、市販の米麹を使ってからね。
てか、ウチは寒仕込には間に合わないなぁ。うまくいくかなぁ。
なんせ、第一弾も迂闊な失敗をしているからなぁ。

まぁ、よしんば うまくいかなくっても、作ったものはすべてめんこい。
呑気に、マイペースに、やりたいことを ひとつずつやっていこう。
しばらく漬物も漬けてないけど、また何か漬けようか。
色んな発酵をどんどん試していこうねぇ。


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醤油仕込体験 [保存食]

今日ダーリンは、ニシン漁のお仲間さん達と、打ち上げで当別の温泉にお出かけ。
私は、初めての醤油仕込体験にお出かけ。
厚田移住のきっかけを作ってくれた、飛ぶ鳥農場さんで体験会が行われるのだ。
飛ぶ鳥農場さんとのご縁がなければ今の生活はない。
「平飼い卵が食べたい」、たったそれだけのきっかけから、ここまで縁が繋がったのだ。
考えてみればすごいことだ。

そして、講師のエコビレッジライフさん。
家庭菜園で採種を始めてから、「たねの交換会」を札幌で開催していることを知った。
とはいえ、ここ5~6年は介護も重なって思うように家庭菜園ができなかったこともあり、
「たねの交換会」や「味噌づくり講座」も指をくわえて情報を見ているだけだった。
移住の引越当日も、(しかも近所の飛ぶ鳥農場さん転居予定地で)
小屋づくり講座があったが、引越作業でこれまた参加申込を断念した。
ブログや動画でさんざん知り合い気分になっていたエコビレッジライフさんご本人に
とうとうお会いできる日がやってきた!

たいした持ち物もないのに、『迂闊さん』が発動しないようあれこれチェックしていたら
開始時間ぎりぎりになってしまった。
あわてて飛ぶ鳥農場さんに辿り着くと、すでに皆さん集まっていらした。
自己紹介から始まって、皆さんそれぞれ
ご自身でもこんな「ものづくりチャレンジ」をしている、と言う話が面白く、
手作りの食品、発酵に興味津々な「発酵仲間」がこんなにいてくれるのが楽しい。
醤油仕込体験といっても、一番大変な大豆麹は仕上がったものが用意されていて、
塩水と大豆麹を混ぜるだけのものではあるが、
醤油とは、発酵とは、という座学がとにかく興味深く、
利き醤油体験などは大いに盛り上がった。
そして、自分で米麹を作る際の種きりをエコビレッジライフさんが実演して下さり、
「自分でも米麹を作りたい!」という機運がバリバリ高まった。
札幌に居るころ、市販の米麹から「友麹」で増やそうとしたことがある。
できるにはできたが、力が弱いというか、
友麹を使った麹食品の発酵力が弱い感じが否めなかった。
ストーブを焚いている今の時期なら、お米を蒸すのも気軽にできる。嬉しい!

今後の仕込醤油のお世話の話の中で、
「生き物なので、名前をつけてお世話をするといいですよ」とアドバイスがあった。
うちの仕込醤油は、『醪郷 醤太郎くん(もろみざと しょうたろう)』と名付けた。
年内はしっかりお手入れしながら発酵を進めていき、
やがてたっぷりの醪と、ほんのちょびっとの醤油のしずくを楽しみながら、
2年、3年と熟成させていこう。
う~ん、楽しみ、楽しみ。

したかったことが、少しずつ、実現していく。
すべてのご縁に、感謝。


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