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空の底が抜けたような雪 [厚田民としての生活]

翌12/23も大雪・暴風雪警報の真っ最中。
山のプロさんが除雪に来る前に、少しでもおうち周りの雪かきをしなくちゃ。
5時前に、完全防備をして意を決して玄関フードの引戸を開ける。
あ~。昨日と同じ長靴超え。
実は、「明日の朝を少しでも楽にするために」と、夜間にも一列分歩ける道を作り、
倉庫前の建物際を掻いて前に押っつける作業をしておいたのだが、
今となっては「ああ、道をつけた跡があるなぁ」程度になってしまっていた。

それでも、山あいの発足地区は風が穏やかで、猛吹雪というよりは
密度の濃い雪がわさわさと降るだけなので、量さえこなせばなんとかなる。
厚田の浜の方は荒天なのだろうか。
今日はダーリンがお手伝いに行く日なので、車庫前もなんとかしたい。
もうハタハタ漁は終わってしまったが、こういう漁閑期は網の補修があるらしい。


今日は山のプロさんがなかなか来ない。
除雪はうちだけでなく、発足のもっと奥や、厚田の浜の方でもやっているらしいので、
浜の猛吹雪で難儀しているのかもしれない。
除雪量が多いから、昨日の朝のように時間がかかっていることも考えられる。
とにかくダーリンが浜にお手伝いに行けるよう、家の前を開けなくては。
ちまちまと雪かきをするも、次から次からバサバサと雪が降って来る。
まるで空の底が抜けたみたいだ。
「これは異常だわ」って言ってたのに~。通常運転なのかよ~。
とにかく玄関前の分を前と横に押っつけて、
山のプロさんが来たら一気にさらってもらう算段でちまちま進める。
そろそろお出かけの時間が近くなってきて、ダーリンも起きてきた。
ダーリンも雪かきに参戦。手が二倍になっても膝近くまである雪かきは果てしないなぁ。
7時近くなって少し晴れ間がのぞいたりするようになってから、
山のプロさんが現れた。やっぱり浜の方はすごい暴風らしい。
「掻かなくても押っつけといてくれれば、除けとくから~」と
重機で一気にさらっていってくれた。
ああ、やっと終わった。

暗いうちから何度も何度も高速除雪車が走っていったが、もう路面はふわふわしている。
向かいに見える山から、厚田川が流れている低地、そして一段高くなった田んぼ、と
遠くから雪が近づいてくるのが見ていてわかる。
そして降る雪で 次第に遠くから視界が悪くなっていき、
山が、川向うの木が、田んぼのへりの木が、田んぼが、と
どんどん見えなくなっていっては、また視界が開けていくのを繰り返す。
大変だけど、ちょっと怖くもあるけど、美しい。
この雪が、上空の風や水の流れなのだと思うと壮大で、それを目撃できているのが嬉しい。
すごいなぁ、厚田。
いつもすごい風景をみせてくれてありがとう。

あ、ダーリンのお出かけの時間だ。
浜は暴風らしいから、気を付けていってらっしゃい!


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