SSブログ

初めて敷地全体を探索 [厚田の風景]

雪が締まってきたので、足を踏み入れていなかった敷地探索をすることにした。
おうちと物置は「宅地」だが、裏の原野・山裾の原野・奥の台地状の原野と、
「原野」で登記してある敷地面積はかなり広い。
去年の4月、5月に下見に来た時は、荒涼とした枯れ野に
切られて放置された丸太、無数の枝、ひたすら覆う笹とイタドリの藪が広がっていた。
解け残った雪の下は水がどこにも流れずにズブズブした谷地系の土地。
裾野原野は水の流れる音がするが、深い藪に阻まれて
全く入って行くことができなかった。
雪が藪を押さえつけている今なら、雪の上を歩けるので全容をつかむチャンス。


二人で熊鈴を響かせながら、裏原野を歩く。
夏の間に見つけた原野内の側溝が、今ならどこまで続いているのかがわかる。
裾野と原野の境の崖も、積雪のおかげで簡単に登ることができた。
敷地をとりまく用水路の道に出ると、
スノーモービルの走行跡が残っていて、その上を歩くと埋まりにくい。
一歩も踏み入ることができなかった、山裾の原野の全貌がこの道からは良く見える。
裾野の中心に大きなエゾマツ?の木があるが、
この木を囲むように 二筋の沢があることがわかった。
今はまだ1m超えの積雪があるので渡ることができるが、
水量も多くない小さい沢の割には、谷が深く削れている。
夏は橋を架けないと渡れないだろうな。


もう1本の沢を越えて、台地になった原野に渡ると、
藪に隠れていた台地の様子があらわになっていた。
奥には中途半端な高さで伐採されている林がある。
ダーリンが山のプロさんに「間伐は雪解け前の春にする」と聞いていた。
なるほど、今のような時期に切ると、雪の分だけ嵩上げされるので
中途半端な高さで伐採されることになるのか。
この太さの木なら高さもあっただろう。伐採される前は結構な林だったかもしれない。
木の周りは丸く雪が融けており、覗いて見ると地面までは1mくらいの深さがある。
畑にするため開墾するには、まずは雪が融けてくれなきゃねぇ。

所々でズボッと足が埋まりながらも、たのしい探索タイムだった。
今年の春は早めに草刈りに励まないと、またジャングルみたいになるなぁ。
人が入れる道を作って、小枝や落ち葉を堆肥化させる場所も作りたい。
刈った笹や萱を有効利用する方法も実践したい。
こうして全容が把握できて見ると、
原野の中に森・藪・湿地・沢と多様で豊かな世界が広がっていた。
移住前は「おうちの傍に森や川があったらいいなぁ」と夢想していたが、
自分の望み以上の、想像を超える世界に来ちゃったんだなぁ。



nice!(0)  コメント(0)