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母の法事といとこ会

法事、と通りの良い言葉を使っているが、
うちは神道式のため神社で『五年祭』を執り行う。
朝早くダーリンと二人厚田を出て、姉といとこを迎えに行く。
神社での五年祭の後、他のいとこと合流し、墓参りを済ませてから定山渓に向かった。
年の近いいとこ達とは、小学生の頃に何回か泊まりがけの行き来があったが
頻繁だった訳ではない。が、気を使わずに一緒に居られるのは不思議だ。

いとこ達は父方の血で繋がっている。
顔も、それぞれ叔父・叔母の面影が色濃く、
父方の遺伝子を各々引き継いでいるんだなぁと実感するが、
個々人の特性や営んできた生活が全く違うのが面白い。
祖父が先祖から繋いできた遺伝子の中から、
叔父や叔母がそれぞれ違う要素を受け継ぎ、
パートナーとの掛け合わせでこんなにもバリエーション豊かないとこ達になる。
祖父という一本の幹からどんどん枝分かれして、わっさりとした大木になるかのよう。
そしてその枝が更にそれぞれ一本の幹として無限に拡がっていくことをイメージすると、
壮大で不思議で、感動的だ。

一番身近で一番それを感じさせるのは姉だ。
同じ父と母から受け継ぐものがどこか違っていつつも、
同じ環境・同じ親の価値観の影響を受けた抗いがたいほどの共通項。
自分は何者か、と考える時に一番自分を映すのは、
「同じで違う」比較対象である姉かもしれない。
「自分」を体感するには、比較対象があるのはとてもわかりやすい。

普段は血縁など意識もしないが、
「何故生まれてきたのか」という大命題を解く手がかりのひとつなのかもしれない。、
すでにすべての舞台装置が、完璧に用意されていたのか、と思ったりした。


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