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縁ってこういうことなのかな [移住地に馴染む足ががり]

今日の収穫は、葉掻きが済んでいないハウスでの作業。
天気も曇っているためか、イチゴの色付きもイマイチで、収穫量が少ない。
つい枯葉やランナーが気になって葉掻きに偏ってしまう。
バットはちっとも埋まっていかないのに、野菜ケースにはごっそり葉が溜まっている。
いつもに比べて収穫作業が遅いらしく、
ご主人は「間に合わなかったら一部だけ運んで、残りは追っ付け選果場に走るよ」などと話している。
ああ~。私の作業ってなんて効率が悪いんだ。収穫に集中しなきゃ。

午前の作業は終了。結局全体的にあまり収穫量がなく、いつもよりバットが少なかった。
午後からはたくさんお手伝いも入って、葉掻きを一気に終わらせるらしい。

ダーリンを送り出すため一旦帰宅しようとした時、
「これウチで作ってる米。少しだけど」とご主人がお米を下さった。
なんと! 我が家の定番銘柄、おぼろづき!
「この地域で見たことがなかったのでどこで買おうか困ってたんです!
新米の際は是非直接買わせてください!」
すご~い!! こんな身近で調達できるなんて!
帰宅して報告、二人で大喜びなのである。
起こることの流れのまま、
特にどこかへ必死で泳ぎつこうとしている訳じゃないのに、
厚田では何故お膳立てされたように縁がつながっていくのかな。不思議。


そして、午後は皆で一気呵成に葉掻き作業。
苗がすっきりすればするほど、ポツリ、ポツリと採り残しの色付いたイチゴが。
あ~、ここ私が入ったラインだなぁ。凹む~・・・。
そんな反省と、暑さと、ハウスに入り込んだアブと闘いながら、
無事作業は終了したのだった。
地域の作業に参加できるって、嬉しくて有難いことだなぁ。
素人にお声掛けいただき、本当にありがとうございました。


帰宅したら、もうひとつ嬉しいことが。
最初にご挨拶周りした時、皆さん不在で空振りばかりだった。
そんな中、コンタクトがとれた数少ないご近所さん。
そのご近所さんが、夕方、奥様と一緒にメロンを持ってきてくださった。

「移住してきて何もわかりませんが、よろしくお願いします」とあいさつした時、
「そう、移住してきたの。新しい仲間、歓迎します」と仰ってくださった。
歓迎、ですよ、歓迎!
どこの馬の骨ともわからず、新規就農でもない何しにきたかわからん奴に、
なかなか言えない一言だと思うんだ。
笑顔で仰ったその一言が、すごく、すごく嬉しかったんだ。

「ご挨拶のお返し。お尻を虫に齧られちゃったハネ品だけど」って。
密にネットの張った、すごく大きくてキレイなメロン。
「皆さんお米農家と思ってたんですが、メロンも作ってらっしゃるんですか」
「うちのハウス、あれメロンのハウスなのよ」
へぇー、すごいんだ。本当にこの地域の人はなんでもできるんだなぁ。
しかも、「こないだ言ってた施設の横の畑、起こしてあげるよ」とも。
えへ。すでに素人感バリバリの、稚拙な畝ができてまして。『なんちゃって自然農』で
手をかけずにやるつもりです、とお話しした。
忙しい中、誰かのことを気にかけ、手を差し伸べようとする発足の人たち。
奥様の笑顔とともに、なんかすごく沁みる。

心細いことも、不安で叫びそうになってたことも、
地域の人たちの顔がすこしずつわかってくるとともに、軽くなっていってたんだなぁ。

ところで、こんなに暑いけど、今日発見した。
いつもの森にふわふわしたものが揺れている。
ススキだ。ものすごいブッシュになっていた草に穂が出ていたのだ。
暑くて暑くて汗だくの毎日だけど、植物はもう秋の準備をしているんだね。


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