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地域に周知される [移住地に馴染む足ががり]

農村の朝は早い。6時には皆当たり前に仕事をしている。
来訪者があるのも大体は9時前である。
今日はお隣さんが回覧板を持ってきてくれた。
あっ、そうだ。こんな大きなメロン、
二人じゃ食べきれないから半分貰っていただけないかしら。
お隣さん、ちょっと戸惑いながらも貰っていただけることになった。
「メロン、切って冷凍しておくといいですよ」とアドバイスいただいて。
いただいてばかりだけど、誰かと分け合えたらいいなぁ、なんて思っていたから
貰っていただけてちょっと嬉しかった。

初めての地域の回覧版。札幌では回覧板なんてなかったしなぁ。
色々な連絡のなか、「あたらしい仲間の紹介です」と
わたしたちのことに触れられていた。
ひゃ~、ご挨拶していない自治会の方々にも周知されたんだぁ。。
先日の役員会でも、
「軽トラが通ったら、とりあえず会釈しておくといい。
全部この地域の人だから」と教えていただいてたし。
それ以前に、ここに住むようになってからは、
サンルームで二人で景色を見てる時も、外仕事をしている時も、
車が通ったら誰かもわからず会釈はしていたけど。
これからはご近所さんの顔も、軽トラも、徐々に覚えていかなきゃね。

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縁ってこういうことなのかな [移住地に馴染む足ががり]

今日の収穫は、葉掻きが済んでいないハウスでの作業。
天気も曇っているためか、イチゴの色付きもイマイチで、収穫量が少ない。
つい枯葉やランナーが気になって葉掻きに偏ってしまう。
バットはちっとも埋まっていかないのに、野菜ケースにはごっそり葉が溜まっている。
いつもに比べて収穫作業が遅いらしく、
ご主人は「間に合わなかったら一部だけ運んで、残りは追っ付け選果場に走るよ」などと話している。
ああ~。私の作業ってなんて効率が悪いんだ。収穫に集中しなきゃ。

午前の作業は終了。結局全体的にあまり収穫量がなく、いつもよりバットが少なかった。
午後からはたくさんお手伝いも入って、葉掻きを一気に終わらせるらしい。

ダーリンを送り出すため一旦帰宅しようとした時、
「これウチで作ってる米。少しだけど」とご主人がお米を下さった。
なんと! 我が家の定番銘柄、おぼろづき!
「この地域で見たことがなかったのでどこで買おうか困ってたんです!
新米の際は是非直接買わせてください!」
すご~い!! こんな身近で調達できるなんて!
帰宅して報告、二人で大喜びなのである。
起こることの流れのまま、
特にどこかへ必死で泳ぎつこうとしている訳じゃないのに、
厚田では何故お膳立てされたように縁がつながっていくのかな。不思議。


そして、午後は皆で一気呵成に葉掻き作業。
苗がすっきりすればするほど、ポツリ、ポツリと採り残しの色付いたイチゴが。
あ~、ここ私が入ったラインだなぁ。凹む~・・・。
そんな反省と、暑さと、ハウスに入り込んだアブと闘いながら、
無事作業は終了したのだった。
地域の作業に参加できるって、嬉しくて有難いことだなぁ。
素人にお声掛けいただき、本当にありがとうございました。


帰宅したら、もうひとつ嬉しいことが。
最初にご挨拶周りした時、皆さん不在で空振りばかりだった。
そんな中、コンタクトがとれた数少ないご近所さん。
そのご近所さんが、夕方、奥様と一緒にメロンを持ってきてくださった。

「移住してきて何もわかりませんが、よろしくお願いします」とあいさつした時、
「そう、移住してきたの。新しい仲間、歓迎します」と仰ってくださった。
歓迎、ですよ、歓迎!
どこの馬の骨ともわからず、新規就農でもない何しにきたかわからん奴に、
なかなか言えない一言だと思うんだ。
笑顔で仰ったその一言が、すごく、すごく嬉しかったんだ。

「ご挨拶のお返し。お尻を虫に齧られちゃったハネ品だけど」って。
密にネットの張った、すごく大きくてキレイなメロン。
「皆さんお米農家と思ってたんですが、メロンも作ってらっしゃるんですか」
「うちのハウス、あれメロンのハウスなのよ」
へぇー、すごいんだ。本当にこの地域の人はなんでもできるんだなぁ。
しかも、「こないだ言ってた施設の横の畑、起こしてあげるよ」とも。
えへ。すでに素人感バリバリの、稚拙な畝ができてまして。『なんちゃって自然農』で
手をかけずにやるつもりです、とお話しした。
忙しい中、誰かのことを気にかけ、手を差し伸べようとする発足の人たち。
奥様の笑顔とともに、なんかすごく沁みる。

心細いことも、不安で叫びそうになってたことも、
地域の人たちの顔がすこしずつわかってくるとともに、軽くなっていってたんだなぁ。

ところで、こんなに暑いけど、今日発見した。
いつもの森にふわふわしたものが揺れている。
ススキだ。ものすごいブッシュになっていた草に穂が出ていたのだ。
暑くて暑くて汗だくの毎日だけど、植物はもう秋の準備をしているんだね。


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イチゴ収穫、リベンジ! [移住地に馴染む足ががり]

昨日貰って帰った4粒のイチゴ。
冷蔵庫で寝かせて色づいたのはいいが、なんと表面の一部が傷み始めていた。
そうか! イチゴ同士が擦れると傷がつく、とはこういうことだったのか。
おそらく採り残しを見つけてもいだ時は擦れていない。そ~っとタオルに包んで持ち帰った際にも擦れていないはず。とすると、4個を掌に載せて報告した時だろう。
イチゴ同士が触れていただけで、こうなるのだ!
今日はもぎ方だけでなく、台車の動かし方・バットへの置き方まで細心の注意を払おう。

黙々と作業をする。集中して見ていると、ランナーや枯れた葉が目に入る。
せめてそれだけでも除いてあげよう。
少しでもイチゴに負担がかからずに、すくすく育つようにと願いながら黙々と。
相変わらず作業のスピードは早くないが、
せめて丁寧な仕事を!


今日は選果がないので収穫したイチゴは一日冷蔵庫で眠る。
どうか一日経っても傷がないイチゴでありますように。
収穫のみの1時間半で作業は終了した。
明日も6時からだ。少しでも慣れて、ちゃんと役立てるようになりたいな。


タグ:イチゴ収穫
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初めての援農 [移住地に馴染む足ががり]

8/1、朝6時。イチゴ農家さんにお手伝いに行く。
まずは道具とおおまかな作業スケジュールの説明を受ける。
台車に空の野菜ケースが2つ重ねてあり、
その上にバットを載せるためのフタを置くのだが、
ちょうど野菜ケースに開口部ができるように少しずれるようになっている。
バットにはプチプチ(エアキャップ)が敷いてある。
色づいたイチゴを収穫し、傷つかぬようこのバットに並べつつ、苗に沿って進んでいく。
この農家さんで作っているのは加工用のイチゴで、
加工者が使用する際に丁度良い色合いになるよう、
真っ赤に色づいたものでなく、5~6割の色付きから収穫する。
それも天気や気温によって色づくスピードが違うので、
日によって色の見極めは違うらしい。
これを選果場に持って行くために8時くらいまでには収穫を終了する必要がある。

まず、苗からのもぎ方を教わる。
収穫ついでに古い葉やランナーを取り除いて
野菜ケースにポイポイ集めていく軽い苗管理も行う。
プロは簡単にもいでいるが、イチゴを傷つけそうで私は両手を使って、おっかなびっくり。
もぐのが遅い上に色の見極めがわからず、
聞いたり悩んだりで、全然前に進まない。
しかも台車の振動や持ち方でイチゴ同士が擦れて傷ついたりする、との指摘を受け、
手が遅い・作業が雑・ひとつことしか気をつけられない、の三拍子揃ったダメっぷり。
全然できないまま選果場へ持って行く締め切り時間が来て、作業が終わる。
出荷の車が発車してから、小粒の採り残しを見つけて報告。
「この分はいいよ。一日冷蔵庫に入れておけば丁度良くなるから持って帰りな」
4粒の小さなイチゴを持って、いったん着替えのため帰宅した。

30分ほどの休憩の後、今度は葉掻き作業。
他にも5人のお手伝いが参加。皆慣れてらっしゃるようだ。
古い葉やランナーを取り除いて苗をスッキリさせる。
葉掻きをすることで、栄養の分散を防ぐだけでなく、
イチゴが見つけやすくなり、採り残しを防ぐこともできる大事な作業だ。
イチゴの苗を初めてじっくり見たが、セロリのような葉の付き方で、
「葉の根元を横に引っ張ると簡単に取れる」のだと教わる。
相変わらず作業は遅いが、葉が茂りすぎてイチゴが息苦しそうな感じはしたので、
その感覚を信じて結構大胆に葉掻きした。
すごいなぁ。皆、収穫しながらこの作業もちょいちょい挟んであの早さなのかぁ。
早朝と違い、時間が経つにつれどんどんハウス内の気温が上がってゆく。
要領を得ないまま、昼休憩の時間が来た。
熱中症になりそうな予感がしたので、今日は午前中のみで上がらせていただくことにした。

いやぁ。初めてとはいえ、飲み込みが悪すぎですな。
明日も6時から収穫のお手伝いだが、このままではただの足手まといだ。
暑さ対策も見直して、明日はバリバリ改善したい!

全然できていないことは横に置いておいて、作業はとても楽しかった。
何より、植物に触れているのが単純に嬉しい。
いいなぁ、援農。


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