SSブログ

物置の雪問題 [厚田民としての生活]

物置の背後は なだらかな山裾だ。
移住前の荷物運びの頃にはもう、背丈を超える笹薮が生い茂っており、
この山裾の地形はいまでも把握できていない。
が、物置のすぐ脇から側溝に向けて、かなりの勢いで水が流れ込んでいる音がする。
音の出どころを探ろうにも、クルミと思われる枝が暴れた木と、大量の笹で
側溝が見えないまま積雪を迎えてしまった。
おそらく小さな沢筋があるのだろう。
その沢と側溝の傾斜が迫っているせいで、物置の片側の床下はけっこうな空間がある。
当初からそこには不要な角材やら鉄骨などが突っ込まれて、空間を埋めてはあった。
以前キツネが物置に入ってきたのも、おそらくその空間からだと思われ、
角材などの隙間を掻き分け、床にあいた穴から物置に入ることができたのだろう。
さらに、その傾斜がだんだん強くなってきているのか、長年の雪の重みからなのか、
窓枠が歪んで、窓を閉めても三角形の隙間ができる。
残念なことに、こちら側が冬期間の風の通り道になるので、
雪もこちら側に吹きだまるのだ。

お隣の若旦那さんが、年末にショベルローダーで除雪してくれた際に、
この屋根下も押っつけて低くしていってくれたにもかかわらず、
普段は車庫面部分しか除雪をしていないので、物置周りはすごい積雪だ。
一部が二階建てになっている大きな物置だが、
沢側に面した一階の屋根は もうすっかり埋もれて地続きになってしまった。
いいかげん物置の雪下ろしをしなければならない。


「物置、雪下ろししないと あのままじゃ潰れちゃうよ。
一度中で暖房焚くと落ちてくれるかもしれないな」と、
お隣の若旦那さんがアドバイスをくれたので、
ダーリンはポータブルストーブを持って行って焚き始めた。
とはいえ、周囲がこれでは屋根が温まっても同じ高さだと落雪しない。
軒下を少し雪かきして落ちる場所を作ることにした。

ジャジャ~ン。新兵器登場~。
昔ながらのかんじきを履いて出動するのだ~!
札幌のホームセンターに行った時、安くなっていたのだった。
「雪があるうちに原野を把握しておきたいね、スノーシューなんかがあるといいね」
なぁんて話していたのだが、実際のところ雪かきに明け暮れる今日この頃は
高くておしゃれなスノーシューより、かんじきでしょ、かんじき!
無敵な気分で物置に向かったが、
さらさら、ふわふわのまま深く積もった発足の雪は、かんじき有りでも沈む、沈む。
歩きづらいかんじきで、かつ膝上まで沈むとなると、なかなか雪かきが難しい。

ええい、今度はこれでどうだ!
野菜ケースなら底面が50×30cm位あるので、さすがに沈まないだろう。
2個の野菜ケースを交互に雪の上に投げ入れて、そこを一歩ずつ進む。
うむ。歩みは遅いが、沈まずに目的地に辿り着けた。
これもなかなか気に入った。君のことは箱かんじきと名付けよう!
1mほど積み上がった屋根の雪。私のリーチでは奥まで届かないが、
軒先部分だけでも屋根から下ろす。
お、軒下は自然に落ちた雪で圧縮されているのか少し硬いので、
かんじきだけでも沈まない足場がありそうだ。
ショベルローダーが低くしてくれたと思われる部分は、
見た目は高さがほぼ変わりないようでも、ふかふかしているので
屋根の雪を転がせば少し沈んでくれるみたい。
よ~し、あそこに向けて、どんどん投げ込むぞ~~!!

小一時間ほど作業して、すっかり体もぽかぽかだ。
全然雪下ろしは終わっていないが、
何故か謎の達成感を持って作業を終えることにした。
奥の雪はポータブルストーブ君の活躍に期待しよう。

ま、まだ1階の屋根しか手をつけてないけどね・・・。


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。