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引越なのに、引越業者の手配をしていない [移住に至る道・引越準備]

何度か厚田に荷物を運んだ。
荷物を置くために毎度毎度、虫の掃除をしては震え上がる。
隙間という隙間、桟という桟からバラバラバラッと虫の死骸が大量に落ちてくる。
天井に打ち付けてあるプラ段、あらゆる所に打ってある釘やネジを取り外す作業に
時間を取られて思ったようにホウキがかけられない。
ダーリンを送り出し、札幌で荷物を作りながら積込を始め、
厚田に向けて出発するのが午後イチくらいの時間。
ちまちまと虫掃除をしては運び入れ、を繰り返すだけで、あっと言う間に日が暮れる。
厚田のおうちは裏山に西日が隠れて日没前に暗くなってしまう。
まだ電気は通っていないし、照明器具もない。
そうして諦めて帰ってくるので、全然作業は進まない。

ダーリンに「引っ越しの手配はどこにしたの?」と聞かれた。
バツが悪いが正直に、まだ手配していないことを告白。
私の混乱した頭では、依頼する荷物の全体量が把握できず、
どのサイズを手配していいのかすらわからなくなって後回しにしていたのだ。

ダーリン、パパパパッと検索して、「ベッドとか大きなものだけハイエースで運ぼう」と、
さっさとレンタカーを手配してくれた。決断と判断が早い!
とにかく、細かいものは自分でピストン輸送だ。
早く厚田に行けた日には、がっちり掃除して、
キッチンの天井と壁のパテ作業まではひとりで頑張るぞ!
7/1までに下地をつくっておいて、札幌のおうちから移住したら、
すぐDIYしながらキッチンから整えていけばなんとかなる。
アウトドア用品を使えばしばらくキッチンで料理できなくても暮らしていけるさ。
呑気な私、ギアチェンジの時だ!
(ん? 前も同じように奮い立っていたような気が・・・?)
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荷物運びで厚田通いの日々 [移住に至る道・引越準備]

6/25から電気と水道の利用開始をしてもらえるように手配し、掃除できるようにした。
ネットは6/28の夕方までは札幌で使えるようにして、
同日の午前中に現地の光回線の工事をして貰うようにした。
ガスや灯油は色々検討したが、申し込みをしても
「石狩市とはいっても、厚田は範囲外です」と言われ、未だ検討中。
ほぼ1日おきに厚田に荷物を運び、行かない日は荷造りしたり
ガスや灯油をどこに依頼すべきか検索の毎日。
屋根の修理や汲取りトイレの浄化槽化については石狩市の補助制度があるらしいが、
申し込み締め切りが6月中旬なため、今年は間に合わない・・・。
何度も調べてわかってはいるものの、諦めきれずにまた調べてしまった・・・。


やる気は盛り上がったものの、不確定要素が多くて、
手続きが進まないとつい塞いでしまう。
いやいや、こんな時は行動、行動! 早速荷物運びだ~!

現地までは約50km。
30代の頃は、札幌→岩見沢を車通勤していた時もあって、そう苦ではない距離と思ったが、
走ってみると高低差がある道でけっこう遠く感じる。
鍵受け渡しの時は荷物がきれいさっぱり撤去されていたことに感動したが、
改めてゆっくり見てみると、思ったより色々な所が傷んでいることに気が付く。
キッチンが油まみれ、壁に穴。
いや、これは空家あるあるだ。うちの実家だってそうだった。
きっとガッチリ殺虫処理をしてお掃除してくれたのだけれど、
何かをするたびにカメムシを主とした虫の死骸がザラザラと出てくる。
う~む、掃除は大変そうだ。
いやしかし、ここがDIYの1丁目1番地だ!
汚れた壁紙は剥す、剥す~。
キッチンさえキレイになれば、とりあえず生活は始められるのだ!
天井も壁も、ガッチリ掃除しよう。次回は掃除用具をもっと色々持って来よう。
この壁と天井が白くなって、床のクッションフロアを貼り替えれば見違えるだろう。
YouTubeで壁紙貼り・天井塗装・バテ塗りを勉強、勉強~
まずはジプトーン天井の穴模様をパテで潰して天井塗装の下準備だ、
ホームセンターで買い物、買い物~!

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田舎暮らしの必需品、車をゲット! [移住に至る道・引越準備]

忙しい中、職場の人間関係をフル活用して、
ダーリンが中古車を取得する段取りをつけてくれた。
なんと、刈払機を譲ってくれた方の従兄弟が中古車屋さんという! すごい人脈!
ダーリンの職場の同僚にはDIYに関しての知識があるご家族が多いらしく、
空家のDIYについて休憩時間にけっこう盛り上がっているようだ。
裏山の森について話すと、「父がチェーンソー使ってます」とか
壁に漆喰を塗りたいと話すと「僕、左官できます」とか。
更に、実家が厚田で漁師さんだ、という人までいて、
芋づる式に話が拡がって、やっぱり厚田に縁があるのかなぁ、と嬉しくなる。

車を取得するためには厚田に住民票を移していなければいけないので、
身体も生活も札幌にありながら、すでに住民票は石狩市に移した。
ちょうどダーリンの免許の書き換えが重なるため、
警察署に住所変更手続きと、
免許書き換え案内のはがきを札幌に送ってもらえないか相談に行ったが、
変更した住所にしか送れない、という。
車さえ取得できれば厚田のおうちに届いた郵便も受け取りに行けるので、
まぁ、手間ではあるがなんとかなるだろう。


で、待望の納車の日なのである。
代車に使っていたため走行距離はけっこういっているものの、
傷も少なく、使い勝手の良さそうなステーションワゴンだ。
もう入居者もほとんど居なくなっているので、退去までの10日ほどは
ご厚意で建物の駐車場の片隅に置かせてもらえることにもなった。
これで、カーシェアやレンタカーに頼らずに厚田に通える。
先に運べる荷物を積んで行ったり、厚田での作業立ち合いなどにも即座に対応できると
思うと、なんだかやる気が再度盛り上がってきた!

さぁ、これで現地での手続きもどんどん進められるぞ!
がんばれ、私!

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入居者がどんどん転居していく [移住に至る道・引越準備]

私たちが今住んでいる建物は、階下がテナント、上層階が住居になっている。
古いビルなので、テナントも住人も入居年数が長い。
あいさつ程度から始まって、いつの間にか住人同士で話をするようになった。
中でも、テナントを借りるだけでなく、上層階にも住んでいるというご夫婦と懇意になった。
きっかけは、建物前の街路樹の足元に種を植えようとしている時に、
「ひまわりの種を持っているのであげましょうか?」と声をかけていただいたことだ。
北海道胆振地震で停電した際も住人同士で声を掛け合ったりもしたし、
建物のトラブルで水が一切出なくなった時も退避先のホテルでご一緒したり、
今回の立ち退きについても情報交換して不安を分かち合ったりできて、嬉しい出会いだ。
お互い、とてもここに住んでいることに愛着があった。

同じ階の住人は8月に立ち退きの話があってから9月、12月と次々に転居していき、
私たちだけがこの階の住人になってしまった。
階下に住んでおられる件のご夫妻も、その階の最後の住人になっていた。
いよいよ、住人はこの二組だけになってしまったのだ。
が、とうとうご夫妻の引っ越しが決まってしまった。
自動的に2社残っていたテナントも残り1社。夜、建物を見上げると、
灯りがついていない部屋ばかりで寂しさを覚えたが、とうとう、とうとう・・・。

引越間近のある日、ご夫婦とランチをご一緒した。
隣りのビルに入っている「ひいらぎ」さんというお店だが、ご夫妻は初めて入った、とのこと。
たった一人で調理もフロアもこなしている、おしゃれなランチを出すお店で、
ご夫妻でされているお仕事の話や、私たちの移住の話など、おいしいランチを食べながら
色々話すことができて、とても楽しく、心強かった。

引越の日、作業の合間に、建物の看板をバックにご夫妻で記念撮影をされていた。
ああ、いいなぁ。
こんな風に忙しい中でも二人で動いて、二人で楽しみを見つけて。
なんだか段取り悪くひとりで大混乱している自分を思うと、羨ましく思うのだった。

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刈払機の研修に行こう! [移住に至る道・引越準備]

厚田の家の裏に広がる原野、特に笹藪をなんとかしたい。
ダーリンの仕事仲間から刈払機を譲り受けることになった。
そんな中、石狩市のシルバー人材センターで
刈払機の無料講習会がある、という情報を見つけた。
ワタクシ、60歳以上。立派にシルバー人材センターに登録できます、エヘン。
締め切りまでもう日がない。慌てて電話をした。

申込締切日までに石狩のセンターか入会説明会で写真付申込書の提出が必要とのこと。
入会説明会より前に申込締切日があるので、締切日にセンターに伺います、と電話を切る。
申込締切日、石狩市までバスで行く。
往復1200円かぁ。けっこう遠いな。バスの本数もあまりなく、帰りはどうなるのか。
申込書に無事記入できたが、シルバー人材センターに登録するには
入会説明会に参加しないとダメだそうな。
結局申込は受け付けてもらえたが、
再度説明会に参加するためにもう一回石狩に来なきゃいけないんだね。

まぁまぁ、なんとかそれらをクリアして講習会当日。
草刈りの依頼はこの季節かなり多いそうだ。
やる気満々で研修を受けた。が。
機械の事も一通り研修して判った気になったが、
結局はキックバックや手を離してしまった時の事故のことしか最後には頭に残らず、
ただただビビリ散らかす私だった。
うーむ、これをダーリンに説明できるだろうか。
機械の知識はすっ飛んでしまったので、伝えられるのは安全対策だけのような気がする。
研修したはいいものの、ちゃんと活かせない気がする・・・。

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鍵受け渡し [移住に至る道・引越準備]

6月になって、いよいよ鍵の受け渡しとなった。
家主さんの息子さんと娘さんが立ち会ってくれた。
お二人ともダーリンと同世代くらいだろうか。
家主さんはおそらく80代~90代くらいだろう。ひとりで色々な作業をしながら
この家で暮らしていたんだろうと思うと、改めて凄いなぁ、と思う。

窓を覆うくらいの豪雪地帯だと聞くが、雪かきや庭の手入れ、森の間伐、
それらに使う道具の手入れ・・・すごい作業量だよなぁ。
畑もやっていたことがあるらしいが、どの土地でしていたのかは聞きそびれた。
今は藪となっている原野も、お元気だったころは畑だったんだろうか。

残してもらったボイラーや灯油タンク、電気配線について説明を聞きながら、
空っぽになった家の中を見て回る。
1階にくらべて、2階は傷みが少なく、ちょっと手を入れればすぐ住めそうだ。
家の真ん中にどーんと煙突があり、昔は薪ストーブだったらしく、
煙突穴からヤニが漏れているのも見受けられた。
2階を案内してもらった時、「あ、ここ僕の部屋」と言っていた部屋だけが
フローリングになっていて、
「ああ、昔の実家と似ているなぁ、築年代が同じなんだなぁ」と懐かしくなった。
(以後、この2階の部屋は「僕の部屋」という名称で呼ばれることになるのだった)

土地も広いが、部屋も広い。
二人で済むには広すぎるくらいだ。
うまく改装して、1階をカフェにできたりしたらいいなぁ、なんて妄想した。

不安が2点あった。
屋根の損傷がさらに拡がっていて、軒天がぶら下がり、一部落ちていた。
屋根の変形も大きくなって、四分の一くらいの変形幅だったのが、屋根全体の半分以上が
緩い「くの字」に凹み、破風の一部も落下していた。
そして、「時々家の点検に来ては居たんだけど、灯油タンクを満タンにしたのに、すっかり無くなっていたことがあってね」と言っていたこと。
ストーブ側か、ボイラー側か、配管から漏れている可能性があるかも知れないと思った。

購入したあとの残金は決して多くない。
DIYで楽しみながら、ぼちぼち手を入れようなんて妄想していたが、
思わぬ出費があるかもしれない。

まぁ、それでも、移住先は決まった。
あとは必要に応じて動けばいいんだ。
7月からは、ここが私たちのおうちになるのだ。
これからよろしくね、厚田のおうち。

タグ:移住 空家 厚田
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厚田のおうちをダーリンと見に行く [移住に至る道・引越準備]

望来で卵を買うついでに、厚田に足を延ばしておうちを見に行った。
この家に引っ越したら、まず最初にしなければと思っているのが、
屋根の修理だ。前回見せてもらった時よりも屋根の損傷が拡がっていた。
次に、やっぱり汲み取りトイレを水洗にしたいよね。
市街地と違って、里山には下水は張り巡らされていない。
皆、浄化槽という装置を敷地に埋めて、微生物に分解してもらい、
浄化してから排水溝に流している。
石狩市の補助を使うこともできそうだが、6月に申込締切のため、今年は無理だなぁ。

鍵はまだないため、周囲を散策してみる。
内窓が開いていて中の様子が覗ける場所があった。
沢山の家具もすっかり運び出しが済んで、掃除機がポツンと置いてあった。
「虫がすごい」と家主さんが言っていたので、これから掃除が残っているのかな。

窓の桟に蠢くものが。
あ~、カメムシだ。見ると列をなして桟だけでなく、あちこちを這い回っている。
空家で冬越しをしたんだろうなぁ。
山だからなぁ。そこに寒さを凌げそうな場所があれば、
隙間を見つけてガンガン入ってくるんだろう。

・・・一旦、虫のことは忘れよう。
札幌はもう桜の時期を過ぎたが、厚田は1か月くらい季節が遅い感じだ。
折れて少し荒れた感じにはなっているが、大きな桜の木が花をつけている。
雪に隠れている部分はまだまだあるけれど、
何色ものツツジが庭に植えられており、見事な花をつけていた。
這松だろうか、地面を覆うような木が何か所か庭に植えられていた。
夏はどんな感じになるのかな。

裏の原野はまだまだ雪だらけだ。雪の下を流れる水音が聞こえる。
ズボズボ埋まりそうなのであまり入っては行けなかったが、かなり広い。
畑にできるといいけど、どんな土なのかな。

物置と飛び地に行ってみる。伐採木が転がっている。
前回は白樺の立派な丸太がゴロゴロしていたが、搬出したようで、
おがくずだらけの土の上に細い白樺の短めの丸太や、細枝が山積みになっていた。
細枝は土壌改良資材に、丸太は薪に使えるかもしれない。
もしかしたら、この丸太にムキタケが生えてきたりするかもしれない。
発生する作業量の多さと、拝借できるかもしれない恵みとの妄想でクラクラする。

ああ、早くここに来て色んなことがしたい。
でも、人力でするには膨大すぎる作業がありそうで、
しかも必要な道具があまりにもたくさんありそうで、
期待と不安がごちゃ混ぜの、無言の帰り道だった。

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気晴らしは、やっぱり森歩きだね [移住に至る道・引越準備]

ダーリンは早々に職場に退職願を出し、7/1からは厚田住まいとなる旨を告げていた。
了承はされたのものの、その後同僚の退職が相次ぎ、どんどん人手が足りなくなっていく。
人手が足りないので系列店から応援が入り、その系列店に玉突きで応援に行く、という
複雑なシフトになっているようだった。
6月いっぱいは現在の店で勤務し、7/1からは系列店の応援に入らざるを得なくなった。
厚田からランチに間に合うように出るのは無理なので、
(そんなことしたら睡眠時間が3~4時間しかない!)
夜だけの応援だが、お盆までは通わなくてはならないという。
言いだしっぺが最後まで足抜けできないという理不尽な話だが、
自分のことだけを優先できない、とダーリンは了承してしまった。
仕方のないことだけど、大変なのはダーリンなのだけれど、
ああ、引越前だけでなく、引越後もひとりで頑張らなきゃならないんだなぁ・・・。

使用頻度の低い物から、ちまちまピストン輸送しながら、
生活基盤は札幌に軸足を置くことを想定して荷造りをする。
一気に引っ越せないため、
捨てるもの・持って行くもの・使い続けて最終的に持って行くもの・使い続けて最後は残置するもの、の4種類が頭の中で混沌とする。
お片付けの苦手な私。こういうのは特に苦手。
頭がとっ散らかっていると、部屋も相似形でとっ散らかる。
日常生活でも、いざ使おうとすると、すでに荷造りしてしまっていたりで、
自分のとっ散らかり様にイライラする。
押入れや棚に身を潜めていたモノたちが引き摺り出され
4種類ずつの雑然とした塊となって生活空間を埋め尽くす。
足の踏み場もない。
自分のせいなんだけど・・・イライラMAX!

今のおうちは大好きだけど、水圧が低いせいでシャワーの温度が調節できない。
お湯を全開にしないと湯沸かし器の火が消えてしまい、とても熱いお湯しか出ない。
私なんかは熱いお湯がそもそも苦手なので、大きなバケツにお湯を溜めてから
適温になるよう水を足して、バケツから汲み出して使う、シャワーと言うより
行水に近い面倒な入り方をしている。
だから、週に一度のダーリンの休日は、ゆっくり銭湯に入ることにしている。
イライラしている私を案じてか、
「お風呂ついでに、山菜の様子でも見に行くかい?」とダーリンが提案してくれた。
やることはいっぱいあるけど、行っちゃおう!

当別方面から厚田に向かい、途中の林道を散策する。
たらの芽にはちょっと早い。
ふきのとうは開いちゃってるのも多いけど、
陰に隠れた晩生の子を少し拝借。
夏になると藪になってしまうイタドリも、今なら美味しくいただけるね。
北海道ではヤチブキと呼ばれるエゾノリュウキンカも黄色い蕾が見えている。
・・川向うの崖にあるので採れないけど・・・。
ああ、楽しいなぁ、森歩き。
みんな一斉に春に向けてぶわ~っと動き出している感じ。ワクワクする。
厚田に移住したら、家の周辺でもこんなことができるのかなぁ。
期待に胸ふくらませて、パワーを充電したのだった。

帰宅後、ダーリンは仕込みのため店に行ったけどね。
自分こそ大変なのに、気遣ってくれてありがとう!

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どうなる? 今年の家庭菜園 [移住に至る道・引越準備]

引越準備、本格始動。
立ち退き→取り壊しが決定している建物なので、
なんと、原状回復の義務なしなのだ。
冷蔵庫とか、古いパソコンとか、古いテレビとか・・・
リサイクル回収費が高いものも、なんと、残置してよいという。
実はテレビデオ(古い!)とか、故障してしまったPCが合計3台、古いブラウン管ディスプレイも、
処分できずに押入れ奥を占領している。
なんとこれらを処分費用なしで残置できる! ありがたいことです!!

で、始めて見ると・・・。
本って、なかなか減らせないなぁ。雑誌の類も後生大事に取っておくタイプなので、
ハードカバーや専門書的なものはさらに勿体なくて処分できない。
雑誌は、このWEB検索のご時世なので、エイヤッと捨てることにする。
今の時代、とにかく溜め込むと処分にお金がかかるんだよなぁ。
せっせと古紙回収店に何度も持ち込んで随分減らしたけど、
その他の本はもう少し時間をかけて吟味しよう。
(こうしてなかなか減らせない、が続くことが想定される・・・)

とっておきの食器・使用頻度の低い調理道具を荷造り。
もともと、一人住まいの道具好き同士が一緒に住んだから、これもまた多いんだよなぁ。
とにかく、やきもの市や作家さんの個展で買い集めた食器から厳重に荷造りを始める。
厚田への荷物運び出しが始まっても、ダーリンの飲食店勤務は続くので、
当面の最小限の生活用品は残しつつ荷造りするとなると、色々面倒だ。
最後は、これを機にバイバイする食器で暮らして、あとは残置しようか。

何より、家庭菜園グッズはどうすべきか。
厚田のおうちを購入すると決断して、きっぱり市民農園は申込を辞退した。
先月で家庭菜園グッズ収納のための貸物置も契約を終了した。
管理人さんのご厚意で、消防法に抵触しない程度に共有スペースに置かせてもらっているが、
これだけでも先に厚田に運べないものかしら。
家主さんに相談したが、物置だけ別の方に貸しているため、
物置の鍵はむしろ空家より後の引き渡しになるだろう、とのこと。
空家の方も、休日しか動けないのに荷物の運び出しやら掃除やらで大変らしく、
5月いっぱいはかかるので私達が厚田で動けるのは6月になってからになりそうだ。

GWも過ぎると、家庭菜園の血が騒ぐのだ。
早く畝を準備して、6月初旬までには種蒔きや苗の定植をしたいんだよなー。
今年は7月になってからでないと何もできないのかしら。
ああ、やることがいっぱいなのに、
頭の整理がつかず、気持ちだけが焦っていく~~。

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私たち、厚田に移住します! [移住に至る道・序章]

購入させていただきます、と電話した。
私たちは6月末で退去しなければならない事情もお話しし、
家具やエアコン、TVアンテナなどはすべて撤去していただくことをお願いした。
5月いっぱいは撤去や掃除にかかってしまうため、
6月になってから鍵の引き渡しでもよいか、ということだが、
とにかく7月1日までに入居できれば問題ないと伝えた。
いよいよ話は本格化した。

私たち、厚田に移住します!

タグ:移住 厚田
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物件を見に行く [移住に至る道・序章]

「虫が多くて多くて、とても見せられない。掃除するまで待って」と言われて
なかなか厚田のおうちを見に行くことは叶わなかったが、
ご家族総出でGW中に掃除をしていただいたとのことで、いよいよ見に行くことになった。

まだ家具はそのまま。
家主であるお父さんが施設に入るまで、一人で暮らし、山の手入れ・畑仕事をしていたというおうち。昨冬の時点ですでに屋根が雪の重みで損傷していたというから、今冬の雪でも傷みは進んでしまったと思われるが、スガ漏りはしていないようだ。

小樽で物件を探していた時は「古民家」という感じで探していたが、
築50年くらいの、昭和らしい住宅。
ジプトーン天井(学校の天井によく使われていた、石膏ボード)、合板ベニヤの壁、
濃い茶色の床板。リビングにはシャンデリア調の吊り照明。
ああ、50年前に札幌に移住してきた時の実家と、建材や建具・照明のセンスが
同じで、その頃に建てたんだろうなぁ、とすぐわかる。
置いている家具も、重厚長大を良しとした昭和のセンス。まんま実家だ。
知らないおうちなのに、なんだか友人の実家みたいに懐かしい。

間取りや周囲の状態、トイレは汲取りってことも確認して、
お返事は電話させていただくことにして厚田を後にする。

さて、どうしようか。
ここが私たちのおうちになるとしたら、どんなふうにして住もうか。
色々相談して考えようね。

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厚田の春はいつかしら [移住に至る道・序章]

卵購入の際に、飛ぶ鳥農場さんから厚田のおうちの情報をいただいた。
チェックしていた空家のほかに、物置・空家裏の原野・飛び地の台地になった原野、
さらに物置と飛び地の原野の間には山裾の傾斜地があって沢になっている場所、と
広い原野が付いている物件だった。
すごい。思ったより広大だった。
立ち退きも移住もまったく話が無かった頃に、
『家の横に畑があって、敷地の中に小さな森と小さな川が流れていたらいいなぁ』と
妄想していたが、その妄想を超えるレベルで現実化しそうで、ビックリなのだ。
「前向きに検討しているので、物件が見られるようになったら連絡いただけるように繋いでいただけると助かります」とお願いした。


小さな頃は一人で絵を描いたり、字を書いたりするのが好きで、
『大きくなったら絵を描いたり字を書いたりする仕事がしたい』と思っていたが、
それは自然の流れと人の縁で、気が付けば20年後に実現していた。
自分が思った形とは限らないが、望めば叶うのだと密かに確信している。
厚田への移住も、そうなのかもしれない。
自然の流れと人の縁にまかせて、ただただ目の前のことをやっていこう。


厚田のおうちをまた見に行く。
ずいぶんと雪も融けて、家の全容が見えるようになっていた。

屋根の損傷具合、外装を確かめながら写真を撮る。
庭と思われる場所や山裾につながる斜面には雪に阻まれて入れないが、
敷地と思われる場所を次々と見ていく。
空家裏の原野は雪塊の下をチョロチョロと水が流れている音がしている。
おそらく水はけの悪い谷地っ気の土地なのだろう。
山裾の傾斜地との境は崖になっていて、
植生が変わっているのかなぁと想像する。境の崖前は白樺林が美しい。
飛び地の様子も見てみた。
台地は意外に平たく歩きやすいが、山との境は窪んだ谷になっていて、
今は雪で入れないが、林や藪が茂る季節はもっと入れないだろうなぁ。
物置との間にある沢は雪に埋もれているが、けもの道かな、と思われる
ちょっと雪が融けかけた低い場所が確認できる。
・・・この丸い跡、爪跡もあるような・・・。熊かしら。
これだけ山に近く、裾野が家の横に繋がっている沢なら、
野生動物は間違いなく通り道にしているだろう。


凄い場所だ。想像以上に自然の真っ只中だ。
今はまだ木も草も冬の眠りから覚めていないこの場所。
春はいつごろやってくるのだろうか。
家主さんからの連絡とともに、春の便りもゆっくり待つことにしよう。

タグ:移住 厚田 原野
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現地の下見、の下見 [移住に至る道・序章]

厚田の移住候補地はさんざん地図やGoogleMapで下見、の下見をしている。
現住所からは約50km。
流れが良ければ車で1時間半くらいの場所だ。

購入の話が出てからは、卵を買いに行くたびに現地に下見に行くものの、
除雪でできた雪の壁はほぼ自分たちの身長位まであり、当然、空家の前は除雪されていないので、
2階の一部がチラッと見える程度で何もわからない。

4月に入って札幌では桜の蕾がほんのりピンク味ががってきているのに、
厚田は雪深くて季節が1カ月位違う感じ。
どこかに畑スペースは作れるのだろうか。もっと情報が欲しいが、
すべては雪に隠されている。

わかったことは、かなり天気が悪い時でも
現地までの道路はしっかり除雪されている、ということだけだ。
まぁ、今の時点では仕方ないか。
季節が進めば話も進む。
焦らず使用頻度が低いものから、ぼちぼち荷造りでも始めますかね。

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厚田への移住、現実化か? [移住に至る道・序章]

飛ぶ鳥農場さんからメッセージ。
「予算がないことをお伝えしたところ、金額の提示がありました」
なんと! 私たちの立ち退き料の範囲で購入可能な金額!

購入すると残金は多くないけれど、予算の範囲内で自分たちでDIYしながら
自分たちらしいおうちをゆっくり作って行けばいいじゃないか。
帰宅したダーリンに報告したら、購入の方向で検討しようということになった。

家主さんに物件を見たいことをお伝えいただくと、
「とにかく雪が多い地区で、しかも昨年・今年と大雪だったので今は雪に埋もれている」とのこと。
購入の意志はあるので、見せてもらえるようになったらご連絡いただくことになった。


選択肢にないと思っていた「物件購入」がにわかに候補にあがってきた。
いよいよ、移住の話、現実化か?

タグ:移住 物件
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春の足音、聞こえてきたか? [山菜・きのこ採り]

3月ともなれば、北海道にも少しずつ春の兆しが見えてくる。
窓から見える公園の木々も蕾がふっくりとしてきて、
暗い茶色一色だったのが若芽の緑も混じるようになった。
札幌は随分と雪解けが進み、今年の春は少し早く訪れそうだ。

そうなってくると、私たちはうずうずしてくるのだ。
雪の下で、山菜もうずうずしている筈なのだ。
まだまだ雪景色だろうけど、山菜ポイントをパトロールして来るか!


同じ札幌でも、地域によって積雪量はかなり違う。
冬は北西側の石狩湾から雪雲がやってくるため、まずは北区や手稲区、東区に降雪する。
私たちの住む中央区は都心部であることもあって除雪が頻繁に入り、
舗装路面がほぼ出ているし、積雪量もあまり多くはない。
山菜ポイントへ向かう道すがら、中央区→東区→北区と、どんどん雪の壁が高くなっていく。
交通量の少ない道を選んで走るせいもあり、当別町や石狩市に入ると風景は雪原になる。
晴れていたはずが、だんだんと雲行きも怪しくなっていく。
ただ、路肩の雪の下から土の色や若芽の緑が見え隠れしていたり、
田んぼに融雪剤が撒かれていて雪原が真っ白ではなくなっていたりと、
風景は真冬とは少しずつ変化してきている。
田んぼの雪がある程度融けてくると、その水場に白鳥がやってきたりするのももうすぐだ。
ああ! わくわくする! もうすぐ楽しい山菜の季節だ!
どこかに気の早いふきのとうが顔を覗かせていないかしら。

いつもの林道は雪解けまではゲートが閉まっている。積雪はそのゲートの高さまである。
それでも、長靴を履いてずんずん林道を行く。
シカの足跡がたくさん。その足跡を辿るように進む。
それでもズボッと太ももまで埋まったりする。
シカは人間より重い体重をこの小さな足跡サイズで支えているのに埋まらないんだなぁ。
と思っていたら、ところどころシカもズッポリ埋まっている様子もある。
なんか野生動物がズボッと足を取られてズッコケているのを想像するとニヤけてしまう。

山菜のシーズンになると笹薮で入って行けない場所にも足を踏み入れることが出来る。
雪に覆われていると「こういう斜面だったのか!」と発見することも多く、
鬱蒼としていた林の先にこんな風景があったのかと新たな感動がある。
ああ~。冬も好きだなぁ、この場所。
そしてそして、木々の根元がまぁるく雪融けしている。
見渡すと、白い山にまぁるい水玉模様があって、
まるでそこから木が生えてるみたいで、なんだかカワイイ。
もしかしたらその融けた場所に気の早いふきのとうが?
いやいや、このまぁるい雪融けあたりはズッポリポイントなのだ。
けもの道よりも深く埋まってしまう。がまん、がまん。

もう少し、かな。春の足音が・・・聞こえたかも。

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厚田の冬を思い知る Part3 [移住に至る道・序章]

さらに2週間後。
卵を買った帰りに石狩の「番屋の湯」という温泉に行く。
すでに吹雪いていたが、まぁ、石狩の冬はいつもこれくらいは吹雪くよね、と言う位の
状況だったので、せっかくここまで来たなら温泉に入って行こうとなったのだ。

さて、温まって帰ろうとしたら、外はとんでもなく吹雪いていた。
波のように何度も突風が吹きつけ、雪がバチバチ当たって、砂粒かと思うほど痛い。
駐車場の車たちは皆、吹き付けた雪で真っ白。
突風の度に息が詰まり、車に辿り着くだけでも大変なほどの状態だった。

番屋の湯は長大な石狩川の河口にある。
河口は海に直角に流れ込むのではなく、いったん海岸線と並行してから流れ込むため、
砂州となったこの地区は海・河口・石狩川最下流と三方を水に囲まれている。
常に海風が強く吹き荒れる地区なのだ。
いつもは石狩川沿いの通行量の少ない道を帰るのだが、
安全を考えて今日は国道から帰ろう。

ところが。
国道に出るまでの道がすでに凄い状態。猛吹雪+地吹雪。
ハザードランプを点けつつ走った前回の状態すら超える視界の悪さ。
国道に合流する信号まで1km位の距離なのに、どこを走っているかわからない。
前を走る車のハザードランプだけが頼り。
すると、前の車が停まった。
国道合流地点の信号に差しかかったのか、とも思ったが一向に動かない。
10分位停まっていただろうか。
数年前に地吹雪で動けなくなり車の中で凍死した人が続出したニュースが頭をよぎる。
ダーリン、吹雪をものともせず、「前の様子を見てくる」と外へ出て行った。

数分して、戻りかけたダーリンに前の車の人が話しかけている。
そして、戻ったダーリンによると、
数台前の車が道を見失って吹き溜まりに突っ込んで道を塞ぎ、先詰まりしているとのこと。
状況を把握した前の車は、道幅が不明な状況でなんとかUターンし、もと来た道を帰ってゆく。
私たちも番屋の湯の近くまで戻って、別の道から国道に合流した。


合流したとて状況は変わらなかった。
道路幅が広い分、むしろ地吹雪がひどく、
信号すら真下近くまで来てやっと「信号だ!赤だ!」と気付くほどの視界。
のろのろと低速で走っているのに、ここまで視界が悪いと後続車に追突されかねない。
てか、後続車が居るのかどうかもわからない。
吹雪の中、ここを走っているのは私達の車だけなんじゃないか、と錯覚する孤立感。
「駄目だ、どこかに避難しよう」と近くにあるサーモンファクトリーを目指す。
が、駐車場の入口もわからず、通り過ぎた建物の霞んだシルエットを見て
「ああっ、今の建物だった!」と避難かなわず。
ただただゆっくり前に進むしかない恐怖。
山の中の「真綿にくるまれて夢みるように迎えたかも」、という死の恐怖。
視界が悪く道路パトロール車しか往来しない状況で「遭難するかも」、という死の恐怖。
そして3度目の死の恐怖は、何も見えないままの国道で
「対向車や前後の車と突然ぶつかるかも」、というまた別の恐怖。
私たちが移住を夢見る土地はこんなにも厳しい土地なのだ。
やはり、「それでも移住する覚悟はあるか?」と問われている気がした。


そこに、突然除雪車が現れた。
除雪作業中ではなく、どこかに移動するために普通に走行している。
除雪車のライトは乗用車とは違ってとても明るく、急に道路の様子が見えた!
ああ! 地獄に降りてきた蜘蛛の糸! 路肩がわかる~!
二人で「ありがとう、除雪車!」「すげー!除雪車!」と叫びながら必死で付いていく。
なんか、除雪車がいてくれるだけで、すごい安心感と高揚感が!

なのに、少し距離が開いたところで信号にひっかかり、黄信号で突っ切った除雪車は
無情にも私たちを置いて走り去ってしまった!
車内には「置いて行かないでー!!!」という私たちの叫びが響く。
く、蜘蛛の糸が~~~!
私は気が付いたら涙が出ていた。
除雪車が去った国道は、元通りの先が見えず暗い孤立感に包まれる。
その後の私たちは必死で路肩を探り、札幌への分岐点を探して極度の緊張の中進んでいった。
無事、札幌への分岐点をクリアし、進んでいくと・・・
徐々に視界が開けていき、普通の雪がちらちら降っているだけで、
札幌への道は何事も無かったかのように舗装面が出ていた。
今までの天気は何だったんだ・・・。

厚田へ行くだけで、連続3回も味わった死の恐怖。
充分体験できました。覚悟しましたよ、天気の神様。


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