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厚田の春はいつかしら [移住に至る道・序章]

卵購入の際に、飛ぶ鳥農場さんから厚田のおうちの情報をいただいた。
チェックしていた空家のほかに、物置・空家裏の原野・飛び地の台地になった原野、
さらに物置と飛び地の原野の間には山裾の傾斜地があって沢になっている場所、と
広い原野が付いている物件だった。
すごい。思ったより広大だった。
立ち退きも移住もまったく話が無かった頃に、
『家の横に畑があって、敷地の中に小さな森と小さな川が流れていたらいいなぁ』と
妄想していたが、その妄想を超えるレベルで現実化しそうで、ビックリなのだ。
「前向きに検討しているので、物件が見られるようになったら連絡いただけるように繋いでいただけると助かります」とお願いした。


小さな頃は一人で絵を描いたり、字を書いたりするのが好きで、
『大きくなったら絵を描いたり字を書いたりする仕事がしたい』と思っていたが、
それは自然の流れと人の縁で、気が付けば20年後に実現していた。
自分が思った形とは限らないが、望めば叶うのだと密かに確信している。
厚田への移住も、そうなのかもしれない。
自然の流れと人の縁にまかせて、ただただ目の前のことをやっていこう。


厚田のおうちをまた見に行く。
ずいぶんと雪も融けて、家の全容が見えるようになっていた。

屋根の損傷具合、外装を確かめながら写真を撮る。
庭と思われる場所や山裾につながる斜面には雪に阻まれて入れないが、
敷地と思われる場所を次々と見ていく。
空家裏の原野は雪塊の下をチョロチョロと水が流れている音がしている。
おそらく水はけの悪い谷地っ気の土地なのだろう。
山裾の傾斜地との境は崖になっていて、
植生が変わっているのかなぁと想像する。境の崖前は白樺林が美しい。
飛び地の様子も見てみた。
台地は意外に平たく歩きやすいが、山との境は窪んだ谷になっていて、
今は雪で入れないが、林や藪が茂る季節はもっと入れないだろうなぁ。
物置との間にある沢は雪に埋もれているが、けもの道かな、と思われる
ちょっと雪が融けかけた低い場所が確認できる。
・・・この丸い跡、爪跡もあるような・・・。熊かしら。
これだけ山に近く、裾野が家の横に繋がっている沢なら、
野生動物は間違いなく通り道にしているだろう。


凄い場所だ。想像以上に自然の真っ只中だ。
今はまだ木も草も冬の眠りから覚めていないこの場所。
春はいつごろやってくるのだろうか。
家主さんからの連絡とともに、春の便りもゆっくり待つことにしよう。

タグ:移住 厚田 原野
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