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発足ツアー [移住地に馴染む足ががり]

ひとしきりビアガーデンを楽しんだ帰り道、
イチゴ農家さんが「発足ツアー」をしてくださった。
自治会で地図にお名前を落とし込んで、ある程度把握したつもりではいたが、
「ここが○○さん家、この奥にも道があってね」と、
普段よそ者は入れないであろう場所に案内していただく。

農地の奥に、厚田川を渡る欄干の無い橋があって、
そこを渡ると意外にも広大な田んぼが広がっていたりする。
欄干の無い橋がすごく怖くて、ひゃーひゃー言いながら、もと来た道を戻る。

「お宅の奥にもたくさん家があってね」とおうちの前を進む。
ご挨拶できた近隣のお宅は把握していたが、その奥にもまだまだ住んでいらっしゃるのだ。

奥に進むにつれ、だんだん登って行き、
時折渡る川の部分は深い切れ込みの谷になっており、
その落差でジェットコースターに乗っているかのような道だ。
小さな橋を渡って、山の奥深くまで進む。
「こ、この辺はもうすっかり山奥、って感じですね」
「昔はこの辺りにもたくさん家があって、商店があったりもしたんだよ。
もうここ一軒になっちゃったけど」と、
タモギタケの、きのこの達人さんの家の前まで来て、引き返す。
「みんな農地を手放して、地域の誰かが引き継ぐから、
自宅から遠い所の田んぼもやってたりするんだよ」
ぐるっと発足を一周するツアーはとても面白かった。
ここがどんな土地で、どんな生活があったのか、地域の盛衰を垣間見たような気がする。


いやぁ、発足、すごい。
土地も、人のポテンシャルも。
そして、私達のおうちは、「山あいのおうち」というより、
「山あいの、ほんの入口のおうち」だった、と気が付いたのだった。


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