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奈落の底に落ちる [移住に至る道・引越準備]

6/27、雑多な荷物を積み込んで、午後イチには着けるように厚田に向かう。
帰り道には石狩市のリサイクルショップに寄って冷蔵庫を手配しよう。

先に北電さんがやってきた。
作業開始からほどなく、「うわぁっ!」と驚きの声。
ブレーカーを点検しようとカバーを開けると、カメムシの死骸がザァ~と。
カメムシって、ウナギみたいに仲間の居る狭いところに、
どんどん入って行って、出られずに事切れるものなのかしら。

無事点検も終わり、「本当に20A契約でいいの?」と聞かれる。
「電子レンジと炊飯器とか、ドライヤーを同時に使うとブレイカー落ちるよ?」と。
テレビもエアコンもないし、家電製品も多くないし、照明だって二人暮らしなら
色んな部屋で同時に点けることもこともないし。
札幌のおうちでも20Aでブレイカー落ちたことないので大丈夫です、と答える。
「もしオーバーして使っても、一瞬切れるだけで、すぐ復旧はするよ。
ただ、それが4回あると復旧しなくなって僕らが来なきゃならないんだ。
ここはすぐに来られないしね」と、ちょっと警告めいたことを言われた。
いいもん、ホントにそんなに同時に使うことないんだから。
いつかオフグリッドでちょっとだけしか電気を使わない生活にしたいなぁ~。


ボイラー業者さんがやってきた。
やはり修理できない機種なので、ボイラー交換が必要とのこと。
早く交換しないと水が出せないと懇願し、7/2に設置工事に来てくれることになった。
見積は出張費込で23万円とちょっと。
そうかー。やっぱりかー。ま、まぁ想定の範囲だよね。

「かなり古い家なので、配管内部のサビが上がってボイラーが故障する可能性があります。
そうなると、床下の配管工事も必要になってくるんですよね」
「あ、そ、そうなんですね。そうなった場合は工事費用はどれくらい必要なんですか」
厚田産業さんも言ってたよなぁ、サビがボイラー故障の原因になるって。
アンタッチャブルゾーンのことを考えると、床下は推して知るべし。

「床下に入れるようならある程度簡単なんですが、
入れない場合は床板を剥してけっこう大掛りになります」
「いや、ボイラー交換も予算外なので、あんまり高額だと・・・」
「ボイラー交換の時に一緒にできれば出張費も浮くし、なんとか安い方法で見積もりして見ましょう」

で、提示されたのが、
33万円!


・・・ショックで声も出ない。
確かに、確かに水道については不安があるが・・・
ボイラーと配管工事で、すでに予算オーバーじゃないの! 
この後の厚田産業さんの工事費だってどれくらいになるかわからないのに、
水を出そうとするだけで、57万位かかっちゃうの!?

「同時に工事するのは絶対無理です。とにかく7/2の工事だけはお願いします。
あとはどうすべきか家族と相談します」と返答するのがやっとだった。

あ、そうだ。前の家主さんから聞いた不安要素。
「もしかすると、灯油配管のどこかから漏れている可能性もあるかもしれません」
「タンクの灯油量は今どうなってます?」

え!? 灯油、まったくノーマークだった!
慌てて灯油タンクを見に行く。
すっからかんだった。元々なのか、漏れてなのか、判断がつかない。
「ボイラーを設置しても灯油がないと運転できません。
設置工事までに灯油を入れて、当日までの減り具合を確かめておいてください」
ああ! 迂闊だった~! 灯油代もかかるんだ~!


ボイラー業者さんが帰った後、
灯油タンクが490ℓだから、100円/ℓとしても5万円弱か、と
新たにかかる費用を考えて奈落に落ちる。

ボイラー交換だけで23万。
混合栓交換と配管周りの作業で、(不確定だけど)5万位?
灯油代5万。
それに床下配管工事が必要となったら33万。
まだ、なんにもできてないのに? 水を出そうとするだけで?

奈落の底で、陽が落ちてくる。
ああ、帰ろう。もうここでは何も考えられない。
札幌のおうちに帰ってから落ち着いて考えよう。


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