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古民家を求めて小樽へ [移住に至る道・序章]

敷地が広くて庭で家庭菜園ができそうな所を検索すると、
築40年以上の古い一軒家に限られてくる。
そして、その半分以上が小樽の物件だ。
小樽は街の歴史として、北海道の商業都市として大発展し、それが急速に衰退したため、
発展時の建造物がスクラップ&ビルドされる間もなく取り残されたという経緯がある。
なので、ちょっと他の地域にないほど古い建物・由緒ありそうな建物が
ひょいと残っていたりする面白い街だ。
傾斜のきつい土地に、くまなく張り付くように住居が建っている地域が多く、
隣りの家との標高差があって玄関を開けると隣家の屋根だったり、
海から遠いのに、屋根越しに海が見えたりするのも面白い。

いくつか私の妄想をくすぐる物件があった。
もう、古民家、といえるほどの古さで、改装をすれば自宅兼店舗になりそうな構造。
「寒そうだなぁ」
「湿気がきつそうだなぁ」
「ネズミなんかも住んでそうだなぁ」などと
デメリットも考慮しつつ、どう改装しようか考えるのはとても楽しい。


その中、2件問い合わせてみた。どちらも古民家カフェができそうな雰囲気ある物件だ。
折しも、この年の小樽は大雪の当たり年で、
除雪が間に合わず生活に支障が出ているとのニュースも頻繁に聞こえていた。
問い合わせた物件のうち1件は、「大雪で辿り着けない、春まで内見は無理」との回答。
もう1件は、なんとか玄関前は除雪したので内見できそう、とのことだった。


ダーリンが動けない中、ひとりで内見に向かう。
不動産屋さんの担当者はとても親身で、
「もし借りることが決まっても5月くらいまでは転居できない」というこちらの事情も鑑みて
オーナーさんと交渉してくれる、とのこと。
物件はとても可愛いかった。オーナーさんが大事に手を入れている物件だとわかる。
だが、キッチンスペースがあまりに狭い。カフェは難しそうだ・・・。
しかも、家庭菜園スペースがあるとのことだが、あまりの雪で、
敷地がどのあたりまでなのか、隣との境界もまったく想像つかない。
玄関と反対側は道路ごと雪に閉ざされていて、
結局、敷地の間口も奥行も皆目見当がつかない状態だった。
1階を店舗、2階を居住スペースにしようと妄想していたが、
いかんせん古い家、階段が急すぎてこれは無理か、と思った。
半畳で2階まで上がる梯子状態で(足をかける踏板部分は10cmほどしかない)、
迂闊な私には転げ落ちてケガをする未来しか見えない。
何より、小樽は道路が狭く、坂道だらけだ。
降雪量も多い小樽での冬は、この道の狭さはかなりネックになりそうな気がする。


帰宅後のダーリンに報告したが、やはり断念することになった。
う~ん・・・賃貸では難しいのかなぁ・・・
戸建を購入する、なんて選択肢は考えにくいんだが・・・
ああ、希望に合う物件がない・・・

タグ:移住 小樽 物件
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