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鳥たちの変遷 [厚田の野生生物]

まだ厚田に引っ越す前、ひとりで下見に来て周囲を撮影したことがあった。
おうちのすぐ脇、山裾の延長線上の森と、
玄関脇のぼうぼうの庭は鳥たちの縄張りだった。
私がおうちに近づくと、すぐ傍の木からカラスが警戒心剥き出しの大声で鳴きだす。
「おーい皆! 俺たちの縄張りに、見知らぬ奴が侵入してるぞ!」って感じで。
少し離れた所にいるカラスが次に返事をし、さらに遠くのカラスも返してくる。
おうちのすぐ脇のカラスがそれにまた応えて、
あちこちでカラスがガァガァと大合唱する。
「何もしないよ! 見に来ただけ!」と私も負けじと声をかけるも、
ガァガァは止まらない。
そりゃそうだろう。空家で人間の脅威がないところに現れたんだもの、
みんなして、「よそ者、よそ者!」「侵入者!警戒!警戒!」となっていたんだろう。

山裾の森からはフクロウの声もしていた。
引っ越して間もなくは、「すごく近い所で鳴いてるねぇ」と驚いたものだ。


引っ越して、なんやかやと人間の営みが始まっていくと、
自然と距離が遠くなっていった。
カラスは居るけど遠巻きにしているし、
いつの間にかフクロウの声が聞こえなくなったので、もっと奥に移動したのかもしれない。

札幌では身近だったスズメも、ここではあまり見かけない。
電線に留まっているのは見かけるが、おうちの周りではむしろ、
スズメ科の別な鳥(あまりじっくり見ることはできないが、あきらかに色が違う鳥)が
森と庭木を行き来しているのを見ることが多い。
サンルームにぶつかって脳震盪を起こした、あのアオジもよく飛んでいた。
電線に留まっている鳥も、並んでいるようでちょっとサイズが違って、
尾羽が長いもの、体長が少し大きくて頭が小さいもの、カラス、トンビなど
バラエティ豊か。
しかも、その時によって、皆で田んぼ側を見ている時と、道路側を向いている時がある。
あ、そうだ。夏はデーデーポッポーの声がよく響いていた。キジバトだったのかな。

そして、カラス以外はみんないつの間にかいなくなっていく。
もっと暖かい場所に移動していくのか、冬籠りするのか。
老眼・乱視のおばちゃんの眼では 近くに来てくれないとなかなか観察できないが、
次のシーズンは鳥の変化も日記につけてみようかな。

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