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手作り土木に着手する [移住生活のはじまり]

一度火が点いてしまったら、矢も盾もたまらず側溝作りを試してみたくなった。

『大地の再生実践マニュアル』は、
地上だけでなく地下の水の流れを意識して手を入れることで、
大雨の時もすべてが川に流れるのではなく、水路や縦穴を通して地面に浸透させ、
乾いた時には地下から水分が補給される循環がされるように手助けするものだ。
水が動くところは、空気も動く。
地上の植物と同じように地下の根も展開していることを思うと、
地面はまるで鏡のようだ。
水や空気も同じように地上と地下で展開しているのかなぁ。
『地表と地下の循環』。考えただけでワクワクする。
まず私がしたいのは、おうちの外周に側溝を掘って、
ところどころに点穴という縦に深い穴を掘ることで
本の中で作っている水路のミニチュア版を作ってみたい。
このおうちも、私たちも、地表と地下の循環に溶け込めたら、と思うのだ。

必要な資材は炭と小石と枝と草だ。炭は園芸用の燻炭で代用するとして、
おうちのまわりには小枝はいくらでも拾えるし、
草だって刈ればいくらでも手に入る。
小石も掘るたびにゴロゴロ出てくる。
そうだ、外壁周りに敷いてある石板を割って、小石代わりに撒くという手もあるなぁ。


勢い込んで始めたが、まあスコップの入らないこと、入らないこと。
昨夜の雨でにちゃにちゃした土は、
なんとか掘ってもスコップにへばりつき、掘っているのか戻しているのかって感じ。
穴にもグジ~ッと水が溜まって炭を撒いても効果がなさそうだ。
とにかく、この水が柔らかく低地に向かっていくように、やや蛇行させながら
少しずつ掘り進めていく。
ある程度水の逃げ道を作ったら、燻炭を撒いて、大きめの枝から細めの小枝へと
枝がらみを作りながら詰めていく。表面には笹や草を、やはり絡ませながら挿して、
側溝の中を流れる水が漉されていくように隙間のある層を重ねていく。
随分時間がかかって、窓下の数メートルを作るだけで体力を使い果たした。


はてさて、少しは効果があるだろうか。
次の雨の時、どれくらいの水溜まりが出来て、
その水がどれくらいで引くのか、確かめるのが待ち遠しい。
時には恐怖となる大雨も、視点が変わると楽しみになるもんなんだね。

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