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厚田の冬を思い知る Part2 [移住に至る道・序章]

それから2週間。
卵を買いに行くついでに、どんなおうちなのか見に行ってみようということになった。
前回、吹雪の死の恐怖を味わったが、住むとなるとそれが日常になるかもしれない。
冬に何度も厚田に通うのはけっこう大事だよね。

札幌はおだやかだったが、やはり、石狩方面は吹雪いていた。
前回のこともあり、山ではなく、海側の国道を使って行く。
「石狩が吹雪いているのはデフォルトだね」などと話してはいたが、
どんどん雲行きが怪しくなっていく。
視界が20~30mの状況になり、
走行中にハザードランプを点灯しなければいけないくらいになってきた。
海風が吹き抜けると地吹雪にもなり、ホワイトアウトする。
何度も前が見えなくなって「わぁー!!」と叫ぶ。
すれ違う車も少なく、たまにすれ違うのは道路パトロール車だけになって、
「いよいよ危ない」と私たちも掌に汗握る状況。


なんとか飛ぶ鳥農場に辿り着くも、農場の入口は
(雪かきした跡はあるものの)吹き溜まって膝上の深さの雪になっていた。
雪だらけで卵を購入し、「例のおうちは賃貸は考えていないんですって」との回答を聞く。

地吹雪と、賃貸NGの回答にパワーを奪われた私達は、そのまま帰路についた。
例によって帰り道の札幌はおだやかで。
正確に言うと、川を渡るたびに天気は少し変わったりするので、
石狩の中でも吹雪いていたり、まったく降ってすらいなかったりと様々ではあるのだが、
基本、石狩川を渡ると札幌とは天気が全く違うことが多いのだ。


結局厚田のおうちを見に行くことはできなかった。
賃貸では移住できないこともわかり、
厚田の冬の厳しさを再度思い知らされた。

「それでも移住する覚悟はあるのか?」と
天から問われているような気持になってしまった。

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