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美しい雪 [厚田の風景]

アスファルトに積もった雪はすぐ融けるが、野山や田畑の雪は白いまま。
雪が降るたびに、棚田のように段差がある田んぼも少しずつ段差が目立たなくなっていき、
今はほぼ、なだらかな雪原になった。
山の木々に積もる雪は、朝は粉砂糖をかけたように可愛らしく化粧をし、
陽が高くなるにつれ枯れ色に戻ることを繰り返す。
時間によって山の色も、空の色もどんどん変化していくのが
毎日見ていても、本当に見飽きない。

朝起きると、15cmほど雪が積もっていた。
札幌に居た頃は「わぁ、15cmも降った!」と大騒ぎしていたが、
冬の始まりでしかない今でも、「発足の通常運転」と思うようになった。

関節炎持ちの私でも、柄を握るだけの雪かき作業はまったく痛くないので、
雪かきは苦にならない。
ひざ下まで高さのある長靴を買ってからは、ちょっと深い雪もへっちゃらだ。
というわけで、今日もわしわしと雪かきを始める。
雪の晴れ間で、目つぶしを喰らうほどの眩しさの中、スコップを動かすと、
積もった雪の奥が、青い!
おお!? 映像で見たことがある、氷河が崩れる面のあの青さだ!
ここは氷河ですか!?
うわ~、もうこうなるとスコップを刺すだけで楽しい。
なんで、こんなに美しいんだろう!?
札幌で雪かきしてもこんな色を見たことが無い気がするが、何が違うのかな。


すっかりキレイに雪かきが終わったが、2台分の駐車場はなかなか作業量が多い。
ほかほか蒸気が上がりそうなくらい汗びっしょりだ。
庭木の冬囲いは簡単に縄でくくろうか、なんて思っていたが、
数回の雪で、あっという間に庭は雪深くなってしまい、背の低いツツジたちは
こんもりしてはいるものの、すっかり埋まってしまった。
ウッドペッカーの庭木は根元だけ積雪がないが、
枝が雪の重さで折れてしまわないように枝下を雪で支えてみようかと思い
根元を覆うように雪を放りこんでみた。
でも、このプランは駐車場から庭木までの距離を雪かきしなければならないし、
枝が傘になって根元は雪が積もらないので、どんどんウッドペッカーの周囲が
高くなっていき、放り込めなくなってきてしまった。
けっこう無理があるプランだと気づく。仕方ないが積もりっぱなしで冬越しをしよう。

裏の原野の笹も随分低くなったなぁ。
このまま全部覆われて、ずんずん窓を塞ぐまで積もっていくのかしら。
雪原に立つ白樺の幹が美しい。
枯れ色の暗い風景だったのが、雪景色になるだけでこんなに美しいのかぁ。
厚田に住んで、毎日この風景が見られるって、
凄く贅沢だなぁ。

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