SSブログ

稲刈りがほぼ終わって [厚田民生活 二巡目]

色々なことが重なって、稲刈りシーズンの発足は大わらわだった。
毎日どこかでコンバインの音がし、籾運搬車が行き来し、
共同の籾乾燥倉庫は日が暮れても灯りが点いていた。
気が付けば、私の行動範囲の田んぼは全て、稲刈りが終了していた。
トンボがすごい数で飛び回っている。
ああ、もうこれで電気柵は撤去かぁ。
じきにシカが道路を渡ったり田んぼを走り回ったりするんだろうなぁ。

イチゴ収穫のお手伝いも今週いっぱいで終わりだ。
夏イチゴなので、イチゴ苗も疲れが見え始めている。
ハウスのビニールが二重になり、作業中も入口を閉めきって保温しているものの、
収穫量はだいぶん落ちてきた。イチゴ苗自体の寿命もそろそろかな、と寂しくなる。
大忙しだった稲刈りが終われば、もうお手伝いの猫の手も不要になる。
楽しかったなぁ。ありがたかったなぁ。
ひとりで家に居る時と違って、作業中に色んな話も聞けたし、
生活にメリハリがあったなぁ。
うちは11月23日までは新米はガマンだが、
イチゴ農家さんから おぼろづきの新米をいただいた。
今年も作ってくれた人の顔が見えるお米を味わうことができる喜び。
本当にありがたい。


稲刈りが終わった おうちの前の田んぼに、今年も火が放たれた。
煙たいというよりは、稲わらの焼ける香ばしい匂いが心地よい。
田んぼを挟んで向かい側の遠い位置で、
お隣の若奥ちゃまと、もう一人の女性だけで作業しているようだ。
大型犬が2匹、二人の間を走り回って、「そっちに行かなーい!」とか指導を喰らっている。
煙に霞みながら見えるそんな光景に、つい頬が緩む。
終わってみれば、キレイに焼けた縞模様の田んぼの向こうに
ちらほらと紅葉の兆し。
空は高い。
0930 野焼きと紅葉の始まり.jpg
ちょっぴり もの寂しい気分にはなるが、
今日の発足も、本当に、本当に、美しい。
ありがとう。今日もとっても、ステキだよ。
この土地が、この土地の人が、大好きだ。


nice!(0)  コメント(2)