ねぇねの冒険 [猫のいる生活]
家庭菜園のご近所さんの葬儀があった2日間、
この季節には珍しく、穏やかに青空が広がった。
冬至からもうすぐ1ヶ月。お陽さまの勢いは確実に強くなっていると感じる。
今日は高速除雪車ではなく、ガードロープに沿って雪を直角に削っていく除雪車、
削った雪を遠くへ飛ばす除雪車、圧雪道路を削る除雪車など、
数種類の除雪車がコンポでゆっくり除排雪をしていく。
お陽さまの勢いも手伝って、みるみるうちにアスファルト面が露出した。
1月から2月が一番雪が多い、と聞いているが、
春がそこまでやって来ているのでは、と誤解してしまいそうだ。
木々に積もった雪も、バサーッ、バサーッと音を立てて あちこちで落ちている。
陽射しがまったくない寒々しい雪の日にはカラスしか鳴いていないが、
裾野原野からはキツツキのような幹を叩く音、
2~3種類の鳥の声も聞こえる。
あったかいと、隠れていた生き物たちも前に出てきて、陽光を満喫しているんだね。
そうそう、今年はカメムシが断然少なかったのだが、
天気がいいとやっぱり おうちの中にも這い出してきちゃうなぁ。
まぁ、こんな程度なら全然苦にはならないけどね。
明るくなる前から猫たちが「ねぇ、そろそろお外」とせがむ。
「明るくなってからね」となだめつつ、別のもので気を逸らしてみるが、
また思い出して「外に出る~」とせがみ出す。
ゴミ出しのタイミングまでなんとか引き伸ばして、さぁ、出動だ!
駐車場にも一部アスファルトが露出している。
あいかわらず猫たちは雪かきしたところだけを走り回っているが、
さすがに足が冷たいのか、気が付くとアスファルト部分にちょこんと座っている。
道路にも出たがるので、昨日から少しずつやっている15cm幅の雪崩しをしつつ、
とんでもない所に飛び出さないように見守っている。
ああ、なるほど。
路肩の草が顔を出しているので、それが気になって道路に出たいんだな。
外では警戒心が強いねぇね。
呼ぶと、安心するのか尻尾を上げて一目散に走ってくるのがカワイイ。
慎重に、慎重に、警戒しながら色々探索しているけど、ちょっと心細いのかな。
クロは今日も性懲りもなくオンコの木に登り始めた。
怖さも知った上で登ってるんだから、それなりに自信をつけたのだろう。
ねぇねは また木の下で見守っている。登りかけたが、失敗して、また傍観。
クロが一度降りてきて、また登る。すっかり慣れたようだ。
私もこれなら大丈夫か、と思って雪崩しに戻る。
クロがニャーニャー鳴きだした。
行ってみると、オンコの木に ねぇねが登っている。
そして、先日のクロと同じところまで高く登って、「降りられない~」と鳴いている。
今度はねぇねかい!

クロが「おうちに入る」と要求しだしたので、いったん ねぇねを放って、入れてやる。
トイレだった。いずれは外でもするようになるんだろうか。
オンコの木に戻ってからは、クロの時と同じように、
木を叩いて誘導しながら、ねぇねが自力で降りて来られるよう声掛けをする。
しばらく続けたが、とにかく ねぇねは怯えていて、なかなか降りられない。
クロの時の切羽詰まった鳴き声とはまた違う、「なんとかしてぇ~」と
私を頼るような鳴き声だ。
でも、私にもなんともできないの。自力で降りてもらうしかないの。
おうちでクロが鳴いている。心配しているのか。
いや、何かをなぎ倒すような音もする。何をしているんだ?
慌てて戻って玄関フードの扉を開けようとした時、道路を車が通った。
出ようとしたクロが車にビビって立ち止まった時、
ねぇねが凄い勢いで走り込んできた。
え!? 降りられたの?
どうやって降りたのかはわからないが、(もしかして落ちたのかもしれないが)
こうしてねぇねの冒険は終わった。
慎重に見極めて「私も登れる!」と確信して登ったのだろうが、
思ったより怖かったねぇ。
そして、それより怖い車のおかげで、一気に降りて来られたんだねぇ。
がんばった、がんばった。
この後、「外に出る~」とは言わず、ぐっすり寝た ねぇねだった。
この季節には珍しく、穏やかに青空が広がった。
冬至からもうすぐ1ヶ月。お陽さまの勢いは確実に強くなっていると感じる。
今日は高速除雪車ではなく、ガードロープに沿って雪を直角に削っていく除雪車、
削った雪を遠くへ飛ばす除雪車、圧雪道路を削る除雪車など、
数種類の除雪車がコンポでゆっくり除排雪をしていく。
お陽さまの勢いも手伝って、みるみるうちにアスファルト面が露出した。
1月から2月が一番雪が多い、と聞いているが、
春がそこまでやって来ているのでは、と誤解してしまいそうだ。
木々に積もった雪も、バサーッ、バサーッと音を立てて あちこちで落ちている。
陽射しがまったくない寒々しい雪の日にはカラスしか鳴いていないが、
裾野原野からはキツツキのような幹を叩く音、
2~3種類の鳥の声も聞こえる。
あったかいと、隠れていた生き物たちも前に出てきて、陽光を満喫しているんだね。
そうそう、今年はカメムシが断然少なかったのだが、
天気がいいとやっぱり おうちの中にも這い出してきちゃうなぁ。
まぁ、こんな程度なら全然苦にはならないけどね。
明るくなる前から猫たちが「ねぇ、そろそろお外」とせがむ。
「明るくなってからね」となだめつつ、別のもので気を逸らしてみるが、
また思い出して「外に出る~」とせがみ出す。
ゴミ出しのタイミングまでなんとか引き伸ばして、さぁ、出動だ!
駐車場にも一部アスファルトが露出している。
あいかわらず猫たちは雪かきしたところだけを走り回っているが、
さすがに足が冷たいのか、気が付くとアスファルト部分にちょこんと座っている。
道路にも出たがるので、昨日から少しずつやっている15cm幅の雪崩しをしつつ、
とんでもない所に飛び出さないように見守っている。
ああ、なるほど。
路肩の草が顔を出しているので、それが気になって道路に出たいんだな。
外では警戒心が強いねぇね。
呼ぶと、安心するのか尻尾を上げて一目散に走ってくるのがカワイイ。
慎重に、慎重に、警戒しながら色々探索しているけど、ちょっと心細いのかな。
クロは今日も性懲りもなくオンコの木に登り始めた。
怖さも知った上で登ってるんだから、それなりに自信をつけたのだろう。
ねぇねは また木の下で見守っている。登りかけたが、失敗して、また傍観。
クロが一度降りてきて、また登る。すっかり慣れたようだ。
私もこれなら大丈夫か、と思って雪崩しに戻る。
クロがニャーニャー鳴きだした。
行ってみると、オンコの木に ねぇねが登っている。
そして、先日のクロと同じところまで高く登って、「降りられない~」と鳴いている。
今度はねぇねかい!

クロが「おうちに入る」と要求しだしたので、いったん ねぇねを放って、入れてやる。
トイレだった。いずれは外でもするようになるんだろうか。
オンコの木に戻ってからは、クロの時と同じように、
木を叩いて誘導しながら、ねぇねが自力で降りて来られるよう声掛けをする。
しばらく続けたが、とにかく ねぇねは怯えていて、なかなか降りられない。
クロの時の切羽詰まった鳴き声とはまた違う、「なんとかしてぇ~」と
私を頼るような鳴き声だ。
でも、私にもなんともできないの。自力で降りてもらうしかないの。
おうちでクロが鳴いている。心配しているのか。
いや、何かをなぎ倒すような音もする。何をしているんだ?
慌てて戻って玄関フードの扉を開けようとした時、道路を車が通った。
出ようとしたクロが車にビビって立ち止まった時、
ねぇねが凄い勢いで走り込んできた。
え!? 降りられたの?
どうやって降りたのかはわからないが、(もしかして落ちたのかもしれないが)
こうしてねぇねの冒険は終わった。
慎重に見極めて「私も登れる!」と確信して登ったのだろうが、
思ったより怖かったねぇ。
そして、それより怖い車のおかげで、一気に降りて来られたんだねぇ。
がんばった、がんばった。
この後、「外に出る~」とは言わず、ぐっすり寝た ねぇねだった。
2025-01-14 05:13
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コメント(2)
ニャンズの活躍で、すっかり大家族。ほこほこな気分でブログを読んでいます。冬はこれからがクライマックスなんだろうけど春を感じます。
一年余りの間にいろんな方々との出会いと別れがあって、私の想像では遥かに及ばないけど、人とかかわって生きているのが、発足なのだと想像を巡らせています。
うまく言葉にできないけど、羨んでるんです
。雪も人もご飯も眠気も、いいないいな。
by えまママ (2025-01-14 22:09)
>えまママ様
遠くても、生活スタイルは違っても、
同じように空を見て木を見て、小さな家族を心配して。
違った視点で切り取られた写真や言葉に、キュン、としています。
同じテーマの別の映画を見ているような感じです。
いつも、本当にありがとう。
ウチは風景も猫たちもモノクロ系なので、
カラフルな風景やフォトジェニックなエマちゃんが羨ましい。
いいな、いいな。
by BERA (2025-01-15 09:15)