冬支度の買い出し：64歳空気・呑気な移住日記：

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冬支度の買い出し　[厚田民生活二巡目] [編集]

よく使うホームセンターの会員割引セールが始まったので、
ダーリンと札幌に買い出しに行く。
子猫たちのために環境改善をするべく、タイルカーペットを用意したい。
踏み抜きそうなブカブカの床も板を敷いて補強したい。
切ったり貼ったりばかりの初心者DIYには
各種テープ類と木工ボンドの補充も必要だ。
勇んで買物リストを作った。

厚田はここんとこ雨続きで、今日も空はどんよりと暗い。
「札幌も雨かねぇ」なんて話しながら出発する。
厚田の海岸側に向かって車を走らせると、
厚田川は増水し、泥を含んだ濁流になっていた。
海も、流れ込んだ泥色で、波頭の立つ荒れた浜になっており、
濁っていない沖合は暗い鉛色。
ああ、沖はもう冬の日本海の色だなぁ。
でも、札幌に向かう前方の空は明るい。あちらは降っていないのかしら。

進むにつれてどんどん空は明るくなっていき、
札幌は晴れていた。
なんだかここ3日間、どんよりとした空しか見ていなかったので、
ぽかぽかして明るい札幌の空に、安心したような、拍子抜けした気持ちになる。
小一時間も走れば、こんなに気候が変わるんだなぁ・・・。
真冬の厚田の猛吹雪を思うと当たり前っちゃあ当たり前なのだが、
改めて「石狩川を渡ると別世界」なんだなぁ、と実感した。

張り切って買物をした後は、お腹が空いたので、帰り道にお昼を食べることにした。
帰り道は海岸線ではなく、当別との境にあたる高岡地区を通って帰ることにした。
ここから望来へ抜ける道は、山あいらしい美しい風景がお気に入りなのだ。
そういえば、しょっちゅう厚田・当別方面へ山菜やきのこを求めて通ったが、
自宅敷地内でそれができるようになってからは、とんとご無沙汰だった道だ。
高岡地区にある、『わがまま農園カフェ』でお昼を美味しくいただいて、帰路につく。
（このお店は別だてで日記UPします）
山菜やきのこを探しに、飛ぶ鳥農場の卵を買いに、通い詰めたこの道。
今は、ここが地元になったんだなぁ、と思うと感慨深い。

あの頃から考えると、信じられないくらい、たくさんの新しい経験をした。
私は何か変わっただろうか。
それとも変わることのない何かが現れてきただろうか。
どちらでもよいし、どちらでもなくてもよい。
こうして、ただ日々向かう出来事を、いつも新たな気持ちで味わっていくだけだ。
さぁ来い、冬。
じたばた、あたふたしながら、存分に楽しんでやる。