小原庄助さん：64歳空気・呑気な移住日記：

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小原庄助さん　[厚田民生活二巡目] [編集]

ここんとこ、眠くて眠くて、帰宅したらご飯ができるまで
ストーブを背にうとうとしているダーリン。
「一旦眠りにつくと朝までぐっすり」の私と違って、
眠りが浅いダーリンは、夜明け前に子猫たちがバタバタ騒ぎ出すのに起こされて、
いつも３時くらいには起きる羽目になっている。

今日はせっかくの休日なのに、朝からじゃんじゃん雨が降っており、
ぼちぼち発生し出したエノキタケの様子も見に行けない。
肌寒いし、薄暗いしで、な～んだかやる気スイッチも入らない。
こんな日は！　朝風呂でしょ！
ちょっと熱めのお湯にして、明るいうちに『発足湯』を楽しもう！

「え、じゃ、じゃあ、朝っぱらから風呂上りに飲んで、朝寝しちゃおうかな」
「いいねぇ、オハラショウスケさん！飲んじゃえ！寝ちゃえ！」

しばらくして、タコのようにほにゃほにゃに茹だってお風呂から上がってきた。
「発足湯、いいお湯でした」とペコリ。
くぃ～っと一杯やって、子猫を連れて２階に上がって行った。
結局この日は、猫たちとぬくぬく、無事４時間の朝寝を果たしたのだった。
（でも起きるのが早かったので、4時間寝ても10時前だったけどね）
良かった～。少しでも寝不足が解消できて。

さて。じゃんじゃん雨は降り続いている。
風も強くなってきて、突風が吹くと、おうちが揺れる。
どこかが外れるんじゃないかと不安になるくらい、あちこちが風でガタピシ音を立てる。
激減した、と喜んでいたが、今日は丸カメムシが頻出している。
ワッペンカメムシは「カメムシぽっとん」ですぐ捕獲できるが、
丸カメムシは逃げ足が早く、ヘタするとこちらへ大きな羽音を立てて向かってくる。
あ～、苦手だ。丸カメムシ。
げんなりしていると、子猫が「ニャウ！」と声を上げる。
また見つけたんだね。昨日までと違って、本当に今日は頻出するなぁ。

用事で玄関フードに出ると、隙間から吹き込んだ雨で床全面が濡れている。
しかも、雨と一緒に飛ばされてきたのか、
それとも強い風雨から必死に逃れて隙間から雨宿りに来ているのか、
最近見たことがないくらい、虫が入り込んできていた。
カメムシやテントウムシだけでなく、あいつ＝カマドウマや、細～いトンボなど、
家の中では見たことのない虫もいて、数も量も豊富。
虫の息でまだ蠢いている彼らをホウキで集め、雨の屋外にポイッ。
う～、鳥肌がハンパない。肌寒さのせいではないが、ええい、私も風呂だ、風呂だぁ。

寝ているとはいえ、おうちにダーリンや子猫たちの気配がある中で、
ゆっくりひとりで湯船に浸かるのは、なんだか凄く安心する。
なんか、陽が落ちて皆が寝静まっている中での長風呂って、心細いんだよね、私。
こんな朝風呂、大歓迎だ。
たまには何もせずに自分たちのケアだけの休日って、いいなぁ。

結局、この強い風雨は丸一日続いた。
またこれで、季節が一歩深いところに踏み込んだようだ。