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漬物仕込み 第一弾 [保存食・手づくり]

小さな圃場で大根を育てたものの、漬物を仕込む量を一気に収穫できないと悟り、
早めに顔役さんの奥様に、「10本程度大根を買いたい」とお願いしていた。
その際、「鰊漬けもしたいなぁ」と話したら、
「いつも知り合いから小ぶりの札幌大球を買うんだけど、使い切れなくって。
3個組で買うんだけど、そのうち1個どうだい?」と提案いただき、
「使い切れないんで、一番小さいヤツで」とお願いした。

届けていただいたのは、雪虫真っ盛りの時だった。
たかってくる雪虫を払いながら、札幌大球をお安く分けていただき、
大根に至っては「肌が汚いからお代はいらないから」と、なんと無料で分けていただいた。
一番小さいヤツ、とはいえ札幌大球は直径30cmはあろうかというデカさ。
大根も、うちの子の倍の長さで、ずっしり重い。
おうちには軒下が無いので、庭に支柱で小さな物干しを組んで、天日干しすることにした。
霜が降りたらどうしよう、雨が降ったらどうしようと、最初は不安だったが、
日中は比較的お天気に恵まれたので、順調に干しあがりそうだ。

札幌大球は、握力が非力な私では無理そうだったので、
最初にダーリンに4分割してもらったが、この4分割でそれぞれ1個分あるくらいデカい。
鰊漬け第一弾はこの1個だけで十分そうだ。
鰊漬けの仕込には大根干しは間に合わないので、先に塩をまぶして水抜きをしながら、
他の野菜たちをどんどん切っていく。
漬けあがりを想像しながら淡々と切っていく作業は、それだけでシアワセだ。
今年は石狩産の身欠きニシン、厚田産の野菜たちで漬けられるんだなぁ。
地元の微生物と、移住してきた私たちの微生物が融合して
今年の漬物が出来ていくんだと思うと、じわじわと嬉しくなってくる。
仕込んだら、あとはお手入れしながら漬けあがりを待つのだ。

この食材はここで獲れて、この野菜はこの方が育てて、と思い浮かぶものたちで作る。
こういうのって、なんか、なんか、
とっても豊かな時間だと思うなぁ。


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